contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

『メソポタミアとインダスのあいだ――知られざる海洋の古代文明』(後藤健 筑摩選書 2015)

著者:後藤 健[ごとう・たけし](1950-) 西アジア考古学。
NDC:227 西南アジア、中東(中近東)


筑摩書房 メソポタミアとインダスのあいだ ─知られざる海洋の古代文明 / 後藤 健 著


【目次】
目次 [003-006]
地図 [008]


はじめに 目的と方法  009


第一章 メソポタミア文明の最初の隣人たち 021
1 メソポタミア人の最初の足跡 024
2 文明初期のメソポタミアと隣人たち 032
3 スーサの位置づけと原エラム文明 037
4 オマーン半島のハフィート期 048
5 「原ディルムン」とハフィート文化 053


第二章 イラン高原の「ラピスラズリの道」――前三千年紀の交易ネットワーク 065
1 トランス・エラム文明 068
  都市国家アラッタ
  アラッタ国はどこにあったか
  新しい都市ネットワーク
2 国際的ヒット商品、「古式」クロライト製容器 077
  工房都市の存在
  「古式」が表す精神世界
  インダス文明を作った外来者
3 シャハダードの失われた都市 088
  墓群と副葬品
  工業団地D地区
  「異物」が多いシャハダードの墓
  シャハダードのスタンダードの私的解釈


第三章 ウンム・ン=ナール文明――湾岸文明の成立 103
1 ウンム・ン=ナール文明の成立から衰退まで 106
2 ウンム・ン=ナール文化の墳墓 115
3 土器が語る文化の国際性 120
  黒色彩文赤色土器(BOR)
  黒色彩文灰色土器(BOG)
  刻線文灰色土器(IG)
  メソポタミア系土器
  インダス製土器
4 ウンム・ン=ナール文化の銅製品 136
5 メソポタミアとマガン 140
6 ウンム・ン=ナール文明の植民 146
7 文明の衰退とその後のオマーン半島 150


第四章 バールバール文明――湾岸文明の移転 153
1 バハレーン砦における都市の成立 156
2 ファイラカ島における都市の成立 163
3 バールバール文化の墳墓 172
4 メソポタミアにとってのディルムン、マガン 180
5 ディルムン商人の活動範囲 189
6 ディルムンの神々 200
  パールバール神殿と北東神殿
  アイン・ウンムッ=スジュール遺跡
  サールの神殿
  ファイカラ島の神殿
  メソポタミア神話におけるディルムシ
  神殿付属の「アプスー」について


第五章 湾岸文明の衰退 225
1 ファイラカにおける考古学的証拠 228
2 バハレーンにおける考古学的証拠 233
  バハレーン砦第III期(カッシート時代)の土器
3 空白を埋めるもの 239
  サール集落
  奇妙な土器
  文明衰退期の墓群
  バハレーン砦の空白期
4 古バビロニア帝国の崩壊とカッシートによるメソポタミア支配 248
5 初期ディルムンの衰退 254


おわりに(二〇一五年一二月 著者) [265-275]
註 [276-279]
参考文献リスト [276-292]