著者:後藤 健[ごとう・たけし](1950-) 西アジア考古学。
NDC:227 西南アジア、中東(中近東)
筑摩書房 メソポタミアとインダスのあいだ ─知られざる海洋の古代文明 / 後藤 健 著
【目次】
目次 [003-006]
地図 [008]
はじめに 目的と方法 009
第一章 メソポタミア文明の最初の隣人たち 021
1 メソポタミア人の最初の足跡 024
2 文明初期のメソポタミアと隣人たち 032
3 スーサの位置づけと原エラム文明 037
4 オマーン半島のハフィート期 048
5 「原ディルムン」とハフィート文化 053
第二章 イラン高原の「ラピスラズリの道」――前三千年紀の交易ネットワーク 065
1 トランス・エラム文明 068
都市国家アラッタ
アラッタ国はどこにあったか
新しい都市ネットワーク
2 国際的ヒット商品、「古式」クロライト製容器 077
工房都市の存在
「古式」が表す精神世界
インダス文明を作った外来者
3 シャハダードの失われた都市 088
墓群と副葬品
工業団地D地区
「異物」が多いシャハダードの墓
シャハダードのスタンダードの私的解釈
第三章 ウンム・ン=ナール文明――湾岸文明の成立 103
1 ウンム・ン=ナール文明の成立から衰退まで 106
2 ウンム・ン=ナール文化の墳墓 115
3 土器が語る文化の国際性 120
黒色彩文赤色土器(BOR)
黒色彩文灰色土器(BOG)
刻線文灰色土器(IG)
メソポタミア系土器
インダス製土器
4 ウンム・ン=ナール文化の銅製品 136
5 メソポタミアとマガン 140
6 ウンム・ン=ナール文明の植民 146
7 文明の衰退とその後のオマーン半島 150
第四章 バールバール文明――湾岸文明の移転 153
1 バハレーン砦における都市の成立 156
2 ファイラカ島における都市の成立 163
3 バールバール文化の墳墓 172
4 メソポタミアにとってのディルムン、マガン 180
5 ディルムン商人の活動範囲 189
6 ディルムンの神々 200
パールバール神殿と北東神殿
アイン・ウンムッ=スジュール遺跡
サールの神殿
ファイカラ島の神殿
メソポタミア神話におけるディルムシ
神殿付属の「アプスー」について
第五章 湾岸文明の衰退 225
1 ファイラカにおける考古学的証拠 228
2 バハレーンにおける考古学的証拠 233
バハレーン砦第III期(カッシート時代)の土器
3 空白を埋めるもの 239
サール集落
奇妙な土器
文明衰退期の墓群
バハレーン砦の空白期
4 古バビロニア帝国の崩壊とカッシートによるメソポタミア支配 248
5 初期ディルムンの衰退 254
おわりに(二〇一五年一二月 著者) [265-275]
註 [276-279]
参考文献リスト [276-292]