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『新京都学派――知のフロンティアに挑んだ学者たち』(柴山哲也 平凡社新書 2014)

著者:柴山 哲也[しばやま・てつや](1970-) 記者、ノンフィクション作家。ジャーナリズム論など。
NDC:002  知識.学問.学術
NDC:210.04 日本史


新京都学派 - 平凡社


【目次】
目次 [003-006]


序章 「夢から出たマコト」――日文研創設をめぐって 007
  「日本とは何か」を多面的に発信
  京都を世界文化交流の中心に
  中曽根首相との懇談会
  文部省の屋根裏部屋からのスタート
  日文研をとりまく内外の批判
  朝日新聞での紙面討論
  「羅漢の集い」であれ


第一章 新京都学派を担った知の巨人――桑原武夫と京大人文研 034
  党派性を超えた京大人文研
  青春時代に体験した「戦争」と格闘
  学際的共同研究の元祖
  アクチュアルな問題意識
  近代を把握するためのルソー研究
  西欧、中国、日本を結ぶ三角形
  桑原の米国体験
  「面白くなければ共同研究は続かない」
  消去法という視点
  内藤湖南は「豆腐のニガリ
  人生にとって文学はなぜ必要か
  「第二芸術」の衝撃
  高橋和巳の死


第二章 民衆の中に入っていく姿勢――鶴見俊輔梅棹忠夫司馬遼太郎 085
  「文学の要件」とは何か
  農村における美人の研究
  現代風俗研究会
  鶴見俊輔の桑原論
  大阪万博と民博設立をリードした梅棹忠夫
  『文明の生態史観』
  記者クラブで桑原に出会った司馬遼太郎
  司馬のノモンハン事件への関心
  明治維新は革命か復古か


第三章 特攻から生還した哲学者・上山春平の戦後 123
  上山の戦争体験
  研究の方向を決定づけた「新憲法私案」
  日本人の「さもしい気持ち」
  九条の存続を支持
  大嘗祭天皇
  日本は凹型文明の地
  梅原猛と立ち上げた「日本学」
  天皇制の起源を求める旅
  「日本の非革命」思想


第四章 記紀神話脱構築した梅原日本学と“怨霊史観”  161
  聖徳太子をめぐる謎
  記紀神話イデオロギーに対する疑念
  哲学者としての洞察
  歴史の闇に埋もれていた不比等の正体
  出雲神話の研究
  柿本人麻呂の終焉の地をめぐって


第五章 ダーウィンに挑戦した文化人類学者・今西錦司 189
  「パイオニアであり、放浪者」
  京大学士山岳会
  桑原との友情
  「棲み分け理論」はいかに生まれたか
  「人はあるとき突然、一斉に立ち上がった」
  “覆面の哲学者”
  西北研究所での体験
  悲痛な決意
  今西の感じた不安


おわりに――「文明災」と「幸福に生きる権利」(二〇一三年秋 柴山哲也) 219
  引き起こされた「文明災」
  桑原武夫憲法


主要人名索引 [236-238]