著者:野家 啓一[のえ・けいいち] (1949-) 科学哲学。
【目次】
目次 [003-009]
まえがき(二〇一五年一月 野家啓一) [013-016]
第1部 科学史
第1章 「科学」という言葉 018
1.1 知識から科学へ 018
1.2 「科学」という日本語 022
1.3 「科学者」の登場 028
第2章 アリストテレス的自然観 032
2.1 古代ギリシアのコスモロジー 032
2.2 古代天文学のセントラル・ドグマ 037
2.3 古代運動論のセントラル・ドグマ 042
第3章 科学革命(I) ――コスモスの崩壊 047
3.1 十二世紀ルネサンス 047
3.2 コスモロジーの転換――コペルニクス 051
3.3 「円の魔力」からの解放――ケブラー 057
第4章 科学革命(II) ――自然の数学化 062
4.1 宇宙という書物 062
4.2 ガリレオの運動論――論証と実験 067
4.3 天と地の統一 ――ニュートン 072
第5章 科学革命(III) ――機械論的自然観 078
5.1 有機体的自然観と「実体形相」 078
5.2 デカルトの「物心二元論」 082
5.3 心身問題と「心の哲学」 088
第6章 科学の制度化 093
6.1 近代科学と「大学」の成立 093
6.2 自由学芸と機械技術 098
6.3 第二次科学革命 104
第2部 科学哲学
第7章 科学の方法 112
7.1 学問の方法――演緯法と帰納法 112
7.2 近代科学の方法――仮説演鐸法 118
7.3 発見の論理 122
第8章 科学の危機 126
8.1 決定論的自然観――ラプラスのデーモン 126
8.2 数学の危機 131
8.3 物理学の危機 137
第9章 論理実証主義と統一科学 143
9.1 論理学の革命 143
9.2 意味の検証理論 149
9.3 統一科学 155
第10章 批判的合理主義と反証可能性 159
10.1 反証主義 159
10.2 「反証可能性」と境界設定 165
10.3 進化論的認識論 169
第11章 知識の全体論と決定実験 173
11.1 経験主義の二つのドグマ 173
11.2 決定実験の不可能性――デュエム=クワイン・テーゼ 177
11.3 プラグマティズムの科学論 184
第12章 パラダイム論と通約不可能性 188
12.1 クーンの問題提起 188
12.2 パラダイム論争 195
12.3 ラカトシュのリサーチ・プログラム論 201
第3部 科学社会学
第13章 科学社会学の展開 206
13.1 科学社会学の成立 206
13.2 科学知識の社会学(SSK) 210
13.3 サイエンス・ウォーズ 215
第14章 科学の変貌と科学技術革命 220
14.1 「科学技術」という言葉 220
14.2 科学技術革命 224
14.3 科学の変貌と再定義 228
第15章 科学技術の倫理 237
15.1 地球環境問題 237
15.2 科学技術の倫理と社会的責任 243
15.3 科学技術と公共性 248
補章 3.11以後の科学技術と人間 254
16.1 「神話」の崩壊 254
16.2 「トランス・サイエンス」と「リスク社会」 263
16.3 未来世代への責任 270
参照文献 [279-289]
あとがき(二〇一五年一月日二十九 野家啓一) [291-294]
索引 [296-302]