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『グローバル経済史入門』(杉山伸也 岩波新書 2014)

著者:杉山 伸也[すぎやま・しんや] (1949-) 日本経済史、アジア経済史。
NDC:332.01 経済史学


グローバル経済史入門 - 岩波書店


【目次】
目次 [i-ii]


プロローグ 001
1 グローバリゼーションと経済史 001
  経済史から考える
  グローバル・ヒストリーの登場
2 グローバル・ヒストリーの特徴 005
  グローバル・ヒストリーと世界史
  関係史と比較史
3 グローバル経済史のなかのアジア 008
  GDPの歴史的変化
  グローバル経済の形成
  本書の時代区分


  第I部 アジアの時代―― 18世紀までの世界 015

第一章 アジア域内交易と大航海時代 016
1 アジア域内交易 016
  一六世紀の世界
  アジア域内交易
2 アジアの「大航海時代」 021
  オスマン帝国の台頭とインド航路
  国民国家の形成と重商主義政策
  ポルトガルのアジア進出
  スペインの進出と銀の輸出
  オランダ東インド会社の設立
  オランダ東インド会社の商業活動
3 環大西洋経済の形成 034
  新大陸のヨーロッパ化
  銀山の開発
  奴隷貿易
4 ヨーロッパ社会の変容――「危機の十七世紀」 040
  価格革命と生活革命


第二章 近世東アジアの国際環境――中国と日本 043
1 明治の政府と経済 043
  明朝の成立と朝貢システム
  江南デルタの発展
  「北虜南倭」と銀の流入
2 清代の政府と経済 049
  清朝の統治と対外政策
  国内経済の発展
  広東貿易の開始
3 徳川幕府の成立と対外政策 053
  アジア域内貿易と近世日本
  徳川幕府の成立と対外政策
  貿易政策と「鎖国」政策
  「鎖国」下の貿易――「四つの口」
4 徳川日本の経済成長 060
  財政膨張と「三大改革」
  農業と非農業部門の発展


第三章 インドの植民地化とイギリス 065
1 ムガル帝国期のインド経済 065
  ムガル帝国の統治
  ムガル時代のインド経済
2 イギリス東インド会社の成立 068
  イギリス東インド会社の設立と再編
  初期のイギリス東インド会社
3 ムガル帝国の衰退と植民地化の進展 071
  カーナティック戦争
  ベンガルの植民地化
  ベンガル財政と本国費
  地域におうじた徴税システム
4 統治政策の転換と植民地支配の拡大 077
  東インド会社問題
  植民地支配の拡大
  イギリス東インド会社の終演
5 アジア三角貿易と地方貿易 081
  地方貿易商人の登場
  中国茶貿易の拡大と買付資金の不足
  アヘン貿易と自由貿易論の台頭


  第II部 ヨーロッパの時代――「長期の一九世紀」 087

第四章 「産業革命」から「パクス・ブリタニカ」へ 088
1 イギリス産業革命 088
  グローバル・ヒストリーのなかの産業革命
  産業革命の展開――石炭業と製鉄業
  産業革命の展開――綿工業
  産業革命をめぐる論争――生活水準論争と経済成長率論争
  なぜ産業革命は最初にイングランドでおきたのか?
2 「パクス・ブリタニカ」の時代 100
  工業・貿易・金融センターとしてのイギリス
  交通・通信革命の到来
  イギリスの国際収支構造と多角的決済機構の形成
  金本位制の確立
  イギリスの軍事的プレゼンス
  イギリス産業の衰退
  ドイツとアメリカの工業化
  帝国主義の時代


第五章 アジアの近代化――中国・日本・タイ 119
1 中国――アヘン戦争から日清戦争、そして辛亥革命 119
  アヘン戦争とアロー号戦争(第二次アヘン戦争
  天津条約・北京条約の締結
  洋務運動――近代化への胎動
  洋務派の近代化政策
  朝貢システムの崩壊
  日清戦争の敗北から辛亥革命
2 日本――国民国家の形成と経済成長 131
  「開国」から「開港」へ
  中央集権国家の形成と財政制度の確立
  産業政策と近代経済成長の開始
  日清・日露戦争と国際収支の危機
3 タイ――国家的独立の維持と近代化政策 140
  通商条約の締結
  チュラロンコンの時代


第六章 アジア経済のモノカルチャー化と再編 145
1 アジアの世界経済への統合化――中国・日本・インド 145
  一次産品貿易の拡大と国際的銀価低落
  中国と日本の貿易
  英国領インドの貿易
2 東南アジア島嶼部の経済開発 150
  外国資本による経済開発
  マラヤの錫鉱山の開発とゴム・プランテーション
  蘭領東インドの砂糖・ゴムのプランテーションスマトラ島の経済開発
3 東南アジア大陸部の水田開発 161
  イギリスのエーヤワディー・デルタ開発
  フランスのメコン・デルタ開発
  タイのチャオプラヤ・デルタ開発
4 グローバル経済への統合とアジア経済の再編 167


  第III部 資本主義と社会主義の時代――「短期の二〇世紀」 169

第七章 両大戦間期の世界経済とアジア 170
1 一九二〇年代の世界経済 170
  「ヴェルサイユ・ワシントン体制」の成立
  戦後経済復興と金本位制の再建
2 動揺する世界経済 176
  世界恐慌の到来
  金為替本位制の崩壊とデフレ・失業問題 
  社会主義型工業化の進展
  多国籍企業の登場
3 世界の中の日本経済 188
  金本位制復帰への模索
  浜口内閣の成立と金解禁
  一九三〇年代の通商摩擦とブロック経済の形成
4 戦間期のアジアとラテン・アメリカ 197
  一次産品貿易の縮小と交易条件の悪化
  植民地宗主国の対応
  ラテン・アメリカの経済状況


第八章 戦後世界経済の再建と動揺 204
1 戦後世界経済の再建 204
  IMFGATT体制の成立
  ブレトン・ウッズ体制の崩壊
2 「南北問題」の登場 210
  戦前と戦後の貿易と資本移動
  国連貿易開発会議(UNCTAD)プレビッシュ報告
  中国とインドの経済成長
3 変動相場制下の世界経済 216
  アジアNIEsの発展と「開発独裁
  世界経済の再編と新自由主義の台頭
  貿易不均衡とプラザ合意
  途上国の累積債務問題
  地域登校国家の形成
  多国籍企業の展開
  ソ連および東欧の社会主義圏の終焉


エピローグ――ふたたびアジアの時代へ 233
1 グローバル経済の再編 233
  プレーヤーの交替
  グローバル経済の現在
2 南北問題からエネルギー・環境問題へ 240
  地球環境の悪化
  気候変動の要因
  「開発」と「環境」
  エネルギー問題の課題
  グローバリゼーションの彼方
  リベラリズムナショナリズムの相剋


あとがき(二〇一四年一〇月 杉山伸也) [253]
地図 [12-13]
主要参考文献 [04-11]
索引 [01-03]



【図表一覧】
表1 世界各地域の実質GDP(推定) 011
図1 イギリスの主要輸入品(1746〜1856年) 041
表2 産業技術の革新 090
表3 イギリスのGDP成長率と人口増加率 096
表4 世界の工業生産額にしめる主要国のシェア 102
図2 イギリスの国際収支(1816〜1938年) 107
図3 国際的な銀価低落 146
表5 東南アジアにおける外国直接投資額 151
表6 東南アジアの輸出額にしめる主要輸出品のシェア 156
図4 主要国の失業率 181
表8-1 海外直接投資残高(投資国別) 213
表8-2 海外直接投資残高(受入国別) 213
表9 世界主要国のGDP 219
表10 GDP年平均成長率 234
図5 1人当りGDPの推移(1970〜2012年) 236
図6 世界の平均地上気温と二酸化炭素排出量の推移(1850〜2013年) 243