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『煩悩の文法——体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話』(定延利之 ちくま新書 2008)

著者:定延 利之[さだのぶ・としゆき](1962-) 日本語学。
章扉・本文イラストレーション:川口 澄子[かわぐち・すみこ]
件名:日本語--文法
NDC:815 : 日本語--文法.語法
NDLC:KF71


https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480064387/


※増補版が2016年に凡人社より刊行。


【目次】
目次 [003-007]
まえがき [009-011]


第1章 知識の文法と体験の文法 013
  下ざまの人の物語/下ざまの人のあの手、この手/「先生はテレビ的じゃない」「に」と「で」モノとデキゴト/状態は状態である/四色ボールペンの謎/知識の文法と体験の文法/体験は状態をデキゴト化する/17才/私たちはいま生きている/庭の木の謎/面白いか、面白くないか


第2章 ワクワク型の体験 047
1 ワクワク型の体験とは? 
宇宙と本棚/部屋を探す/探索の時間的スケール

2 「で」 055
  北京と庭/広場と隠れ家/判断の「で」

3 頻度語 062
  定延姓はめずらしいか/頻度語は頻度語である北京と近所/本当にこわいところ/「いきなり」
4 「ばかり」 075
  機体の傾き/「もてる」と「こだわる」/のぼり坂と保冷室/服屋の「見てるばかり」

5 「たら」 085
  条件文の原則/「天井が低い」と「天井が低かった」

6 「た」 091
  ピサの斜塔とおばあちゃん/情報のアクセスポイント/思い出しの「た」/現実に反する仮定/運命の分岐アバディーン問題1/アバディーン問題2/発見の「た」/ほくろの発見/山中と庭/害獣・害虫「いた」「大きかった」と思いまどい効果/赤ん坊の笑いと漏水


第3章 ヒリヒリ型の体験 131
1 ヒリヒリ型の体験とは? 132
  うまいもんはうまい

2 頻度語 135
  ろくろ首と大声/「しょっちゅう」と「いつも」「常に」「たまに」と「三ヶ月に一度」

3 「ばかり」144
赤いスープと苦いスープ/苦いスープと激苦スープ/うどんとカレーするか

4 「たら」の体験 151
  「画像が横に長い」と「きもちいい」/「壁が明るい」と「まぶしい」/「赤」と「真っ赤」/「黄色」と「真っ黄色」

5 「た」 163
 「まぶしいっ!」と「まぶしいー!」/「あぶないっ!」と「あっぷん【小さい『ん』】ねー!」


第4章 環境とのインタラクション 173
  かわいそうな子猫/能動猫と受動猫/インタラクション/二つの認知観/探索と体感
/知識と体験/文法はどこから生まれるか/煩悩の文法


あとがき [197-198]
参考文献 [199-200]