原題:Le livre noir du communisme: Crimes, terreur, répression, 1997.
英題:The Black Book of Communism: Crimes, Terror, Repression
著者:Stéphane Courtois(1947-) 歴史学。共産主義運動・体制の歴史。
著者:Jean-Louis Margolin(1952-) 歴史学。東南アジア研究。
訳者:高橋 武智[たかはし・たけとも](1935-2020) フランス文学。翻訳。社会運動。
NDC:309.338 社会主義・マルクス主義・共産主義(アジア)
筑摩書房 共産主義黒書〈アジア篇〉 / ステファヌ・クルトワ 著, ジャン=ルイ・マルゴラン 著, 高橋 武智 著
【メモランダム】
※厳密には抄訳。
※ルビは亀甲括弧〔 〕に示した。
※執筆者名は章タイトル末尾に全括弧[ ]で。
※目次に環境依存文字含む(ex. 訒小平)。
【目次】
目次 [003-006]
献辞 [010]
第2部 アジアの共産主義体制――「再教育」と大量殺害の間 009
地図 中華人民共和国内の労働収容所(省別収容所数) [015]
写真 [016-024]
第1章 中国――夜のなかへの長征[ジャン=ルイ・マルゴラン] 025
暴力的伝統によるのか? 031
テロルと切り離せない革命(一九二七‐一九四六) 046
〈ソビエトのスターリン主義者が見た延安での毛沢東主義者の方法〉
土地改革と都市での粛清(一九四六‐一九五七) 053
農村:従順化と社会工学
都市:「サラミ戦術」と財産没収
史上最大の飢鯉(一九五九‐一九六一) 077
〈安徽省における大躍進の思い出、あるいは、魏京生はいかにして毛沢東主義と決別したか〉
労改〔ラオガイ〕――隠された〈グラーグ〉 098
地図 中華人民共和国内の工場刑務所・労改収容所 100
あらゆる時代で最大の人口をかかえた刑務所システム
「新しい人間」を求めて
〈尿と弁証法〉
〈食料という武器〉
犯罪者はいつまでたっても犯罪者
〈毛沢東に抵抗する〉
〈人格を放棄する〉
〈労改における略式処刑〉
文化大革命:アナーキーな全体主義(一九六六‐一九七六) 134
革命の立役者たち
紅衛兵の栄光の時
〈彼らの最初の虐殺〔ポグロム〕〉
革命家たちとその師匠
分派闘争の爆発から造反派の粉砕まで
〈桂林亜紅衛兵にたいし投入された軍隊〉
〈一九六九年における劇場化されたテロル:「闘争」会〉
訒小平時代:恐怖政治〔テロル〕の崩壊(一九七六年以後) 190
チベット:世界の屋根でのジェノサイドか? 197
第2章 北朝鮮・ベトナム・ラオス――竜〔ドラゴン〕を産み落としたもの 209
I 北朝鮮における犯罪、テロル、秘密[ピエール・リグロ] 210
共産主義国家の成立まで/武装闘争の犠牲者
北朝鮮の党,国家の犠牲になった共産主義者
〈被告14号〉
処刑
刑務所と収容所
〈シャベルで殴って〉
住民にたいする統制
知的なジェノサイドの企てか?
厳格な階級制度
逃亡
国外での活動
飢謹と欠乏
最終的な明細書
II ベトナム――戦時共産主義の袋小路[ジャン=ルイ・マルゴラン] 248
III ラオス――逃亡する住民の群[ジャン=ルイ・マルゴラン] 269
第3章 カンボジア――目をおおうばかりの犯罪の国で[ジャン=ルイ・マルゴラン] 273
地図 民主カンプチア 275
恐怖のスパイラル 280
内戦(一九七〇‐一九七五)
住民の強制移住と分割(一九七五‐一九七九)
粛清と大殺裁の時代(一九七六‐一九七九)
犠牲者数をめぐる変動幅 299
死者は二〇〇万人にのぼるか?
標的と容疑者
死亡率の地理的、時間的な変動
ポル・ポト時代の日常的な死 319
輝く未来、奴隷制度、飢餓
〈農村の崩壊〉
あらゆる基準の破壊から動物化まで
凶暴さの勝利
統治方法としての殺害
刑務所群島
〈地区刑務所のなかの子どもたち〉
〈恐怖を生き延びる〉
狂気の理由 362
クメールなるものの例外か?
一九七五年:ラジカルな破断
〈新しい世界〉
発作性のマルクス‐レーニン主義
模範的な暴君
現実の重み
ジエノサイドだったのか? 401
第4章 結論 407
参考文献選 420
1 中国〔チベットを含む〕
2 ベトナム
3 ラオス
4 カンボジア
注 [493-558]
執筆者紹介 [559-560]
訳者あとがき(二〇〇六年三月) [561-565]
訳者あとがき(二〇一六年十一月 高橋武智) [566]
人名索引 [568-572]