著者:蒲原 聖可[かもはら・せいか] (1964-) 医学博士。
件名:代替医療
NDC:492 臨床医学.診断・治療
【目次】
はじめに [i-vi]
目次 [vii-xii]
第1章 代替医療とは何か 001
1.1 代替医療 001
代替医療とは
あなたも代替医療を利用している
1.2 高齢化社会と変わる医療の構造 004
生活習慣病の増加と日常生活での不安
早期発見から予防重視へ
第2章 代替医療の現状 009
2.1 欧米で急速にひろがる代替医療 009
アメリカ医学界に衝撃を与えた調査結果
急激に増えた外来受診
回数アメリカでの定義
慢性疾患での利用が多い
医師にも不可欠な知識
代替医療を利用するわけ
ヨーロッパの現状
2.2 日本での健康志向と代替医療 026
「最後の頼み」と「きれいになりたい」の間
日本では三人のうち二人が利用している
医師への申告率は低い
第3章 さまざまな代替医療 037
3.1 代替医療はどのように分類されるか 037
代替医療に共通する原則
代替医療の種類
3.2 伝統的な代替医療と新しい代替医療 045
代替医療と伝統医学
中国医学――陰陽五行説に基づく伝統医学
アーユルヴェーダ――インドの伝統医学
ュナニ医学――イスラムの伝統医学
ホメオパシー ――ヨーロッパの同種療法
ナチュロパシー ――アメリカの自然療法
3.3 精神と身体への働きかけ 045
精神と身体への介入による代替医療
瞑想
ヨーガ
催眠療法
音楽療法
芸術療法
3.4 生物学的療法 064
生物学的療法とは
食事療法
サプリメント(栄養補助食品)
ハーブ療法
アロマテラピー(芳香療法)
断食療法
ヴェジタリアン
3.5 手技を使う療法と身体を介した療法 075
手技および身体を介する療法
指圧療法と指圧
マッサージ
オステオパシー ――アメリカの通常医学
カイロプラクティック
リフレクソロジー
3.6 エネルギー療法 082
エネルギー療法とは
電磁療法
気功
太極拳
第4章 代替医療をどのように利用したらいいか 087
4.1 代替医療を利用する方法 087
代替医療を受ける際の原則
代替医療を受ける前に
代替医療を単独で利用できる場合
代替医療とかかりつけ医の両方を利用する
病院では必ず申告しよう
医師と意見があわないとき
代替医療に否定的な態度をとる理由
かかりつけ医をみつけよう
4.2 あふれる情報をどのように選択するか 106
代替医療のデータをみるとき
研究データを読むためのヒント
プラセボ効果をみている可能性も
信頼できる情報源とは
インターネット時代の医療情報
インターネットと医療機関による広告規制
4.3 「しろうと療法」と自己責任 120
代替医療は本当に安全か
代替医療が危険な医療となるとき
自分で選ぶサプリメント
うますぎる話には要注意
情報の非対称性がもたらす問題
4.4 代替医療で心身と金銭を失わないために 129
玉石混交の代替医療業界
代替医療に関連した資格とは
日本における代替医療の資格
代替医療の商品と情報の信頼性
安全性の高い代替医療をあげると
信頼できる専門家をみつける
第5章 代替医療をどのように取り入れていくか 139
5.1 代替医療の位置づけ 139
通常医学と非通常医学
代替医療の台頭
5.2 エビデンスに基づく医療(EBM) 144
不可欠な数値による検証
研究対象としての代替医療
人種による差異
ハーブと医薬品の相互作用
5.3 アメリカにおける代替医療研究の現状 152
アメリカでの研究体制
連邦研究予算の急増
急がれる臨床研究
究代替医療と臨床研究
NCCAMと基礎研究
5.4 代替医療におけるエビデンスをどう考えるか 162
鍼灸の効果を数値化できるのか
効果のない医療は消え去るのか
第6章 代替医療と今後の課題 167
6.1 現代西洋医学の限界と代替医療 167
費用対効果のバランスが崩れるとき
生活習慣病が代替医療への関心を高める
投薬治療と副作用
6.2 医療制度改革と急がれる制度の整備174
増大する医療費と医療保険制度の危機
医療保険と代替医療
「ジャンクフード税」、または「健康維持減税」
多様化する医療
サービスと民間医療保険
6.3 代替医療から統合医療へ 184
オーダーメイド医療としての代替医療と統合医療
医療関係者の意識改革
代替医療が医療制度に組み入れられるために
統合医療の実現のために
謝辞 [192]
主な参考文献 [193-194]
索引 [195-197]