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『モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ〈上・下〉』(Joshua Greene[著] 竹田円[訳] 岩波書店 2015//2013)

原題:Moral Tribes: Emotion, Reason, and the Gap between Us and Them(The Penguin Press, 2013.)
著者:Joshua David Greene(1974-) 実験心理学神経科学、哲学。
訳者:竹田 円[たけだ・まどか] 翻訳。スラヴ文学。
解説:阿部 修士[あべ・のぶひと] 認知神経科学
件名:功利主義
NDLC:H51 
NDC:150 倫理各論
備考:件名(キーワード)として、[社会心理学]と[進化心理学]を追加したい。
備考:「目次」と「序章」が読める(PDF)。https://www.iwanami.co.jp/files/tachiyomi/pdfs/0063210.pdf


モラル・トライブズ (上) - 岩波書店
モラル・トライブズ (下) - 岩波書店

 税制、福祉、中絶、死刑、同性婚、環境規制……。人々が自分は正しいと心の底から信じて争う時、対立を解決する方法はあるのか。生物学、心理学、哲学、社会科学の知見を統合し、道徳とは何かを根本から理解する。


【目次 上】
献辞 [v]
題辞 [vii]
目次 [ix-xii]
凡例 [xiii]


序章 常識的道徳の悲劇 001
  グローバルな道徳哲学に向かって
  本書の構成


第一部 道徳の問題
第1章 コモンズの悲劇 025
  道徳の機能
  メタ道徳


第2章 道徳マシン 037
  マジックコーナー
  血縁の価値
  しっぺ返し
  親友
  最低限の良識
  脅しと約束
  監視の目と見分ける心
  会員限定
  利害関係者
  道徳マシン


第3章 あらたな牧草地の不和 087
  衝突の心理
  部族主義
  協力は、どんな条件で?
  名誉と調和
  ローカルな道徳
  バイアスによってエスカレートする
  バイアスのかかった公正
  バイアスのかかった認識
  あらたな牧草地の生活と不和


第二部 速い道徳,遅い道徳
第4章 トロッコ学 137
  トロッコ問題
  脳をスキャンする
  実験トロッコ学がブームに
  トロッコの進路にいる患者
  二つの道徳心について


第5章 効率性,柔軟性,二重過程脳 173
  情動と理性
  二重過程脳
  賢明になる


第三部 共通通貨
第6章 すばらしいアイデア 191
  すばらしいアイデア
  長老たちの知恵
  帰結主義功利主義実用主義
  功利主義の(誤った)理解
  めざましい収束


第7章 共通通貨を求めて 229
  共通通貨は神に由来するのか
  道徳は数学のようなものか
  科学は道徳的真理をもたらすか
  代替案――共有価値を探す


第8章 共通通貨の発見 251
  功利主義とは何か
  一般的合理性から功利主義的道徳へ
  功利主義の何がいけないのか


図版の出典 [41]
原注 [13-40]
索引 [1-12]



【下巻】
目次  [v-viii]
凡例 [ix]


第四部 道徳の断罪
第9章 警戒心を呼び覚ます行為 281
  道徳ボタンを押す
  手段と副次的影響
  モジュールの近視眼
  なぜ、私たちはサイコパスでないのか?
  副次的影響が見えない
  作為と容認
  功利主義と警報装置


第10章 正義と公正 339
  功利主義は多くを求めすぎるか
  助ける義務
  個人としての関わり
  人間の価値観と理想の価値観
  正しい褒美
  理想の正義
  正しい社会
  「富裕主義」の誤謬
  正義とより大きな善


第五部 道徳の解決
第11章 深遠な実用主義 385
  二つの羅針盤
  いつオートモードを使うべきか?――「《私》対《私たち》」対「《私たち》対《彼ら》」
  深みから抜け出す
  私たちの魂のひそかなジョーク――合理化と二重過程脳
  「表なら私の勝ち、裏ならあなたの負け」――正当化としての権利
  武器や盾としての権利
  中絶――ケーススタディ
  中絶――実用主義のアプローチ
  ゴドーを待ちながら
  なぜ私はリベラルなのか、そして私の心を変えさせるには何が必要か


第12章 オートフォーカスの道徳を超えて 467
  現代を生きる羊飼いのための六つのルール


著者より [477]
謝辞 [479-484]
解説(阿部修士) [485-490]
書誌 [37-68]
原注 [13-35]
索引 [1-12]