原題:Giving Kids a Fair Chance (The MIT Press)
編著者:James Joseph Heckman(1944-)
フォーラム参加者:
Mike Rose(1944-2021) カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院教育・情報学部教授。
Robin L. West(1954-) ジョージタウン大学法律センター法学および哲学教授。
Charles Murray(1943-) アメリカンエンタープライズ研究所W・H・ブレイディ研究員。
Carol S. Dweck スタンフォード大学心理学教授。
David Deming ハーヴァード大学教育学部大学院教育学および経済学准教授。
Neal McCluskey ケイトー研究所教育的自由センター副所長。
Annette Lareau(1952-) ペンシルヴェニア大学社会学教授。
Lelac Almagor ワシントンDCのチャータースクール教師。
Adam Swift(1961-) オックスフォード大学ベリオールカレッジ政治学講師。
Harry Brighouse ウィスコンシン大学マディソン校哲学教授。
Geoffrey Canada(1952-) Harlem Children's Zoneの創設者、代表者。
訳者:古草 秀子[ふるくさ・ひでこ](1954-) 翻訳。
解説:大竹 文雄[おおたけ・ふみお](1961-) 労働経済学、行動経済学。
【目次】
献辞・コロフォン [002]
目次 [003-007]
パート I 子供たちに公平なチャンスを与える[ジェームズ・J・ヘックマン] 009
両極化
認知力を超えるもの
幼少期の重要性
幼少期の介入が変化をもたらす
実際的な問い
再分配ではなく、事前分配を
パート II 各分野の専門家によるコメント 045
職業訓練プログラムも成果を発揮する[マイク・ローズ] 046
幼少期の教育は母親の人生も改善する[ロビン・ウェスト] 052
幼少期の教育的介入に否定的な報告もある[チャールズ・マレー] 058
思春期の子供への介入も重要だ[キャロル・S・ドウェック] 063
質の違いよりすべての子がプログラムを受けられることが大事[デヴィッド・デミング] 068
ペリー就学前プロジェクトの成果は比較的小さい[ニール・マクラスキー] 073
学業成績や収入は大事だが、人生のすべてではない[アネット・ラロー] 079
良いプログラムは何が違うのかを研究し続ける必要がある[ルラック・アルマゴール] 084
恵まれない人々の文化的価値観に配慮した介入を[アダム・スウィフト、ハリー・ブリグハウス] 090
就学前の親への教育と「考え方を変えること」が子供たちを救う[ジェフリー・カナダ] 096
パート III ライフサイクルを支援する[ジェームズ・J・ヘックマン] 101
[解説] 就学前教育の重要性と日本における本書の意義[大竹文雄 大阪大学副学長、大阪大学社会経済研究所教授] 109
就学前教育の重要性
非認知能力の重要性
教育効果計測の難しさ
成人の職業訓練の非効率さと就学前教育
ペリー就学前プロジェクト
日本におけるヘックマン教授の研究の意味
参考文献 [124]
寄稿者略歴 [126-127]