氏名/ルビ/専攻/担当章
編者:小峯 敦[こみね・あつし] 経済学史。 「序論」「ケインズ」「ベヴァリッジ」
著者:伊藤 誠一郎[いとう・せいいちろう] 「重商主義」
著者:久保 真[くぼ・しん] 「スミス」
著者:板井 広明[いたい・ひろあき](1972-) 18~19世紀英国の社会経済思想。 「ベンサム」
著者:益永 淳[ますなが・あつし] 近代イギリス経済学史。 「マルサス・リカード」
著者:藤本 正富[ふじもと・まさとみ] 経済学史。J.S.Mill研究。 「ミル」
著者:山崎 聡[やまざき・さとし] A. C. Pigou研究、ケンブリッジ学派の経済思想、厚生経済学の倫理学的基礎など。 「シジウィック」
著者:上宮 智之[うえみや・ともゆき]経済学史。F. Y. Edgeworth研究。 「ジェヴォンズ」
著者:山根 聡之[やまね・さとゆき] 西洋経済史、経済政策史、金融理論史。 「バジョット」
著者:高橋 聡[たかはし・](1969-) 経済理論史、現代資本主義。 「ワルラス」
著者:近藤 真司[こんどう・まさし](1960-) A. Marshallの研究、企業者論。「マーシャル」
著者:本郷 亮[ほんごう・りょう](1972-) 経済学史。A. C. Pigou研究。 「ピグー」
著者:八田 幸二[はった・こうじ] 「ホブソン」
著者:江里口 拓[えりぐち・たく](1968-) 社会保障・福祉政策の経済思想。 「ウェッブ夫妻」
著者:高橋 真悟[たかはし・しんご] 「ヴェブレン」
著者:牧野 邦昭[まきの・くにあき](1977-) 近代日本経済思想史 「福田徳三」「河上肇」
著者:本吉 祥子[もとよし・さちこ](?-) ※詳細不明。「シュンペーターの社会主義論における矛盾について:ヴィジョンとワルラス的方法との間で」 in 仙台経済学研究会[編]『経済学の座標軸――馬渡尚憲先生追悼論文集』(社会評論社 2016)など。 「シュンペーター」
著者:若森 みどり[わかもり・みどり](1973-) 経済思想史(K. ポランニーの社会経済思想) 「ポランニー」
著者:木村 雄一[きむら・ゆういち] 経済学史。 「新厚生経済学」
著者:藤田 菜々子[ふじた・ななこ](1977-) 経済学史(スウェーデンの経済学説の研究、現代福祉国家の研究)。制度経済学。 「ミュルダール」
著者:楠 美佐子[くすのき・みさこ](1972-) 経済思想史。 「ハイエク」
著者:佐藤 方宣[さとう・まさのぶ](1969-) 経済思想史。 「フリードマン」
著者:原谷 直樹[はらや・なおき](1978-) 経済思想史。 「ノージック」「ロールズ」「セン」
著者:下平 裕之[しもだいら・ひろゆき] イギリス経済学史。 「エスピン=アンデルセン」
NDC:331.2 経済学説史.経済思想史
【目次】
増補改訂版へのまえがき(2010年4月 ケンブリッジにて 編者) [i-iv]
入門書
本書の視点
本書の構成
教員の方へ
時間のない人のために
より発展した学習のために
目次 [v-vii]
第01章 福祉と/の経済思想――古代から現代へ 001
1 福祉と経済思想 001
2 福祉の経済思想 004
注/レポート執筆のヒント/文献 008
第1部 経済学の成立と貧困の発見
第02章 「重商主義」の時代――貧困と救済 011
1 「われら失いし世界」 011
国力増強システムとしての「重商主義」
「われら失いし世界」
戦争の時代
ホッブズの不安
2 貧民とその救済 014
マンと東インド会社
貧民救済
質屋と慈善銀行
抵当銀行
3 モラル・エコノミー 018
モラル・エコノミーと分配的正義
分配的正義と隣人愛
4 おわりに 020
注/レポート執筆のヒント/文献 020
第03章 スミス ――文明社会における労働貧民の境遇 022
1 略伝――スコットランド啓蒙とフランス啓蒙 022
スコットランドに生まれて
「経済学者」スミス
2 自然的自由のシステム――穀物取引の自由化 024
スミスの「福祉」
市場〔いちば〕から市場〔しじょう〕へ
3 経済成長のメカニズムと賃金トレンド 027
公共の福祉の恒常的増進を目指して
経済成長のメカニズムと賃金トレンド
スミスの経済成長論の特徴
4 おわりに 030
労働貧民の境遇:無知と独立
政府の役割
注/レポート執筆のヒント/文献 032
第04章 ベンサム ――安全で幸福な社会の構想 034
1 略伝――不合理な現実社会の改革 034
書斎の哲学者として
社会の改革のために
2 立法の科学――(最大多数の)最大幸福 036
功利性の原理と快苦計算
平等の思想と多元的な原理の体系
3 自由な市場――スミスの批判的継承 039
『高利』の擁護
「資本は交易を制限する」の帰結
4 市場への介入――救貧法をめぐって 041
貧困層の増大
困窮と貧困の区別
全国慈善会社による救貧
飢餓・間接立法・流通年金紙幣
5 おわりに 044
注/レポート執筆のヒント/文献 045
第05章 マルサスとリカード ――救貧法批判を中心に 047
1 略伝――アダム・スミスの後継者たち 047
マルサスの生涯と主要著作
リカードの生涯と主要著作
2 マルサスの救貧法批判と農工併存主義 049
マルサス=ゴドウィンの貧困論争
救貧法の段階的廃止論
農工併存制度
3 リカードの進歩的社会と労働者の状態 053
賃金論の基本内容
3つの条件
救貧法問題への応用
経済学(者)の使命
4 おわりに 056
救貧法に対する基本見解
新救貧法との関連
注/レポート執筆のヒント/文献 057
第06章 J. S. ミル ――社会の漸進的改良 059
1 略伝――社会の改革者J. S. ミルの生涯 059
英才教育の下で
ハリエット・テイラーとの出会い
2 ベンサム功利主義からミル独自の功利主義へ 062
独自の功利主義へ
感情の陶冶
3 自由と個性の重要性 063
社会の均質化のなかで
労働者と女性の政治参加
4 『経済学原理』の原理 065
生産・分配の二分論
労働者階級の自立
5 停止状態論 067
リカードの「停止状態」
人間的進歩の力
6 おわりに 068
人間の可能性への信頼
レポート執筆のヒント
文献 069
第2部 経済学の革命と社会改良
第07章 シジウィック ――アートとしての経済学 073
1 略伝――宗教と科学との葛藤 073
シジウィックの生い立ち
宗教と科学との対立
2 シジウィックの倫理学――功利主義とは 074
倫理学とは
功利主義とは
シジウィックの功利主義
社会全体の善
社会的な善のために
3 アートとしての経済学 078
倫理から経済へ
生産のアート
分配のアート
4 おわりに 082
シジウィックの現代的評価
注/レポート執筆のヒント/文献 083
第08章 ジェヴォンズとエッジワース ――功利主義的社会改革思想 084
1 略伝――近代経済学の興隆 084
ジェヴォンズの生涯
エッジワースの生涯
2 ジェヴォンズ、エッジワースの功利主義思想と経済学 087
Political EconomyからEconomyへ
快楽受容能力と平等性
功利主義的な社会観
3 ジェヴォンズの社会改革思想――教育の重要性 090
慈善事業批判
『石炭問題』と成長の限界
4 エッジワースの福祉国家論――累進課税制度 092
最小犠牲説
不平等の緩和
5 おわりに 093
注/レポート執筆のヒント/文献 094
第09章 バジョット ――民主主義と世論 095
1 略伝――社会の観察者 095
銀行家の息子として
『エコノミスト』紙の編集長に
2 イギリスの議院内閣制度 097
不文憲法=慣習法の国イギリス
三権分立の批判
3 偽装された共和制 099
威厳のある部分と実効的な部分
政治の飾りと、背後にある本体
4 民主主義の展開と世論 101
選挙資格と世論
労働者階級の政治参加への不信
中産階級のリーダーシップへの期待
議論の効と生き生きとした中庸
5 おわりに 105
大衆民主主義社会を心理的に分析する先駆者
レポート執筆のヒント
文献 106
第10章 ワルラス ――完全自由競争と社会主義 107
1 略伝――社会問題の解決と経済理論の完成 107
一般均衡理論の創始者
2 社会問題とワルラスの思想 108
ワルラスの理想社会
社会改革のプラン
3 一般均衡理論 110
市場均衡
一般均衡
4 土地国有化と租税廃止、労働市場の組織化 112
土地国有化と租税廃止
労資対立批判
労働者の地位向上策
5 アソシアシオン 114
アソシアシオンの経済理論
アソシアシオンの普及策
ワルラスの社会ヴィジョン
6 おわりに 116
注/レポート執筆のヒント/文献 117
第11章 マーシャル ――労働者階級の向上 119
1 略伝――ケンブリッジ学派の創始者 119
経済学への途
マーシャルと『経済学原理』
2 マーシャル経済学の時代背景 122
貧困の罠
国際競争力の低下
3 労働者階級の将来 123
長時間労働の問題
労働時間短縮と教育
4 生活基準の経済学 124
生活基準
企業家の社会的貢献
教育の役割
5 政府の役割と経済的自由 127
経済的自由
貧困者の救貧策
政府の役割
政府介入の範囲
6 おわりに 129
経済進歩における労働者の役割
労働者の階層移動
注/レポート執筆のヒント/文献 131
第3部 20世紀型福祉国家への模索
第12章 ピグー ――厚生の経済学 135
1 略伝――倫理学から経済学へ 135
倫理学と経済学
2 厚生とは? 136
目的善と手段善
善の構成要素
3 厚生と経済的厚生の関係 139
ピグーの3命題
経済的厚生と全体的厚生
4 国家の役割 140
第1命題(富の増大)
第2命題(分配の平等)
第3命題(景気の安定)
5 市民の役割 143
市民の社会的義務
贈与(慈善)について
貯蓄について
消費について
6 おわりに 145
福祉国家と福祉社会
第2命題論争
注/レポート執筆のヒント/文献 146
第13章 ホブソン ――異端の経済思想 147
1 略伝――異端の経済学者として生きて 147
『異端の経済学者の克服』
ジャーナリスト兼研究者として
2 不安と失業の原因分析 149
不況の発生と正統派経済学の考え方
過少消費説による資本主義の理論的分析
貯蓄は美徳か?
3 帝国主義批判と新自由主義 152
不況解消策としての海外膨張
貯蓄分配政策と高賃金論
新自由主義とリベラル・リフォーム
4 厚生の拡大へ向けて 154
人間の全般的厚生の検討
生産活動と消費活動における厚生
5 おわりに 157
人間の厚生の拡大
注/レポート執筆のヒント/文献 157
第14章 ウェッブ夫妻――「国民的効率」とナショナル・ミニマム 159
1 略伝――19世紀末のイギリス社会 159
夫シドニーの生い立ち
妻ビアトリスの生い立ち
パートナーとして
2 産業衰退とイギリス経済 162
「産業衰退」と教育
「産業衰退」と福祉
3 ウェッブ夫妻とアルフレッド・マーシャル 163
マーシャルの「有機的成長論」
「有機的成長論」とナショナル・ミニマム
4 ナショナル・ミニマム 164
「進歩」と「退行」
低賃金の経済
ナショナル・ミニマム
5 自由貿易とナショナル・ミニマム 166
チェンバレンの関税改革運動
貧困層の労働条件
寄生的産業
自由貿易+ナショナル・ミニマム
6 おわりに 169
国民的効率の現代性
レポート執筆のヒント
文献 169
第15章 ヴェブレンとコモンズ ――制度学派と良き社会論 171
1 略伝――進化論と法 171
ヴェブレン
コモンズ
2 ヴェブレン――『有閑階級の理論』 173
製作者本能
顕示的閑暇と顕示的消費
ヴェブレンの制度概念
3 資本主義のゆくえ 176
ヴェブレンの理想社会
自然淘汰による制度進化
4 コモンズ――取引と集団行動 177
取引の分類と個人行動
コモンズの集団概念
5 適正な資本主義 180
三つの取引の組合せ
人為的淘汰による制度進化
現代制度学派への影響
6 おわりに 181
注/レポート執筆のヒント/文献 182
第4部 福祉国家の誕生
第16章 福田徳三と河上肇――経世済民の思想 187
1 略伝――社会問題に取り組んだ2人の日本人経済学者 187
福田徳三について
河上肇について
2 日本における社会問題への注目 190
明治時代の社会問題への対応
労働運動・社会主義運動の活発化
3 福田徳三の社会政策論――生存権と国家の役割 191
社会政策論の源流
社会政策の方法
福田の社会政策論の評価
4 河上肇の貧乏論――道徳と産業政策による貧困解決 193
ナショナリズムと人道主義
『貧乏物語』の内容
『貧乏物語』の意義
5 おわりに 196
経世済民を目指して
それは挫折に終わったのか
注/レポート執筆のヒント/文献 198
第17章 ケインズとベヴァリッジ ――福祉国家の合意 200
1 略伝――ヴィクトリア時代の知的伝統 200
ケインズと反抗精神
ベヴァリッジと官僚精神
2 福祉国家の合意 202
戦後のコンセンサス
有効需要論と失業
社会保障論と失業
3 ケインズの福祉論 204
ケインズの良き社会論
資本主義の欠陥
中道精神
4 ベヴァリッジの福祉論 206
市民の安全
市場への信頼と不安
中道主義
5 おわりに 209
2人の協働
注/レポート執筆のヒント/文献 210
第18章 シュンペーター ――不況と企業家精神 211
1 略伝――戦争の混乱のなかで 211
その生涯
2 シュンペーターの経済観 213
シュンペーターとケインズ
経済の動態的把握――創造的破壊
景気循環論
資本主義から社会主義へ
3 シュンペーターと失業 216
摩擦の調停
裁量主義への批判
福祉との関係
4 イノベーションの結果としての不況――景気循環論・再論 218
5 おわりに 219
注/レポート執筆のヒント/文献 220
第19章 ポランニー ――社会の自己防衛から福祉国家の哲学へ 221
1 略伝――カール・ポランニーの思想と人生 221
世紀末の混乱
第一次世界大戦とウィーン時代
ファシズムの台頭とイギリス時代
冷戦とアメリカ時代
2 福祉国家はなぜ批判されるのか――ポランニーの予言 224
新自由主義と福祉国家
福祉国家の危機とポランニーの予言
3 『大転換』の主題――市場ユートピアと社会の自己防衛の限界 226
19世紀市場社会と二重運動
二重運動の緊張と市場による調整の行き詰まり
社会の自己防衛と時代遅れの福祉国家
4 スピーナムランドはなぜ失敗したのか――福祉国家批判の起源 228
スピーナムランド法から新救貧法へ
文化破壊と貧民
市場志向と文化的真空
5 おわりに 230
社会の自己防衛から福祉国家の哲学へ
注/レポート執筆のヒント/文献 231
第20章 新厚生経済学――「科学」としての経済学 232
1 ロビンズのピグー批判――効用の個人間比較 232
新厚生経済学の誕生
効用の個人間比較
効用の個人間比較の科学的不可能性
経済学の中立性
ロビンズのピグー批判
2 カルドアとヒックスの「補償原理」 235
福祉の基準としての「パレート基準」
パレート基準とパレート改善
カルドアとヒックスの「補償原理」
3 シトフスキー・パラドックス 237
シトフスキー・パラドックス
4 バーグとサミュエルソンの「社会的厚生関数」 237
「ハーヴァード派」厚生経済学の登場
社会的厚生関数
社会的厚生関数と倫理的価値判断
5 アローの「社会的選択理論」 240
社会的選択理論と不可能性定理
投票のパラドックス
民主主義と独裁制
6 おわりに 242
厚生経済学の新地平
注/レポート執筆のヒント/文献 243
第5部 「福祉国家」批判を超えて
第21章 ミュルダール ――北欧福祉国家と福祉世界 247
1 略伝――制度派経済学者へ 247
スウェーデンとアメリカ
国際問題への関心
2 1930年代のスウェーデンの人口問題 249
出生率の低下
新しい出産奨励主義
3 福祉国家と低開発経済 251
世界の平等問題
福祉国家が低開発経済に与える影響
4 資本主義先進国における福祉国家の形成 252
3つの圏・3つの計画
福祉国家の形成要因
不可逆な福祉国家の形成過程
スウェーデン礼賛
次の段階
5 福祉国家のヴィジョン 256
福祉国家の国民主義的限界
福祉世界の実現に向けて
6 おわりに 258
歴史は人間がつくるもの
注/レポート執筆のヒント/文献 258
第22章 ハイエク ――福祉国家と自由社会 260
1 略伝――自由主義思想家の闘い 260
社会主義から自由主義へ
ケインズとの論争
『隷従への道』からアメリカへ
新自由主義の権威として
2 「福祉国家」批判 264
ヨーロッパ社会主義の世紀
「福祉国家」の意味
「社会主義」の幻想
社会保障制度
累進課税
3 ハイエクにとっての一般福祉 268
正義にかなう行動ルール
「法の支配」の下の「偉大な社会」
4 おわりに 270
福祉国家批判
注/レポート執筆のヒント/文献 270
第23章 フリードマン ――“福祉国家アメリカ”の批判者 272
1 略伝――20世紀アメリカの激動のなかで 272
経済学への関心
シカゴ学派
2 フリードマンの福祉国家批判 274
“福祉国家”としてのアメリカ
フリードマンの福祉国家批判
福祉支出が拡大するメカニズム
福祉国家と個人の自由
3 個人の自由と国家の役割 277
経済的自由の重要性
望ましい政府のあり方
4 フリードマンの社会福祉制度論 278
福祉国家からの脱却プログラム
負の所得税
教育バウチャー制度
5 おわりに 280
注/レポート執筆のヒント/文献 281
第24章 ノージック、ロールズ、セン ――リバタリアニズムとリベラリズム 283
1 略伝――現代の自由主義 283
ノージック
ロールズ
セン
2 リバタリアニズムとリベラリズム 285
リベラリズムとは
リバタリアニズム
3 ロールズの正義の理論 286
公正としての正義
正義の2原理
4 センの潜在能力アプローチ 288
潜在能力とは
善を考慮したルール
5 ノージックの最小国家論 289
国家は正当なものか
自己所有権と正義の権限理論
ノージックによるリベラリズム批判
メタ・ユートピアとしての最小国家論
6 おわりに 293
社会的正義の原理
注/レポート執筆のヒント/文献 293
第25章 エスピン=アンデルセン ――福祉国家の正当化と類型化 295
1 福祉国家(論)の最盛期 295
T. H. マーシャル
ウィレンスキー
ティトマス
2 「福祉国家の危機」の時代 297
福祉国家の危機
福祉国家の多様性
3 エスピン=アンデルセンの福祉国家論 298
人となり
福祉国家と脱商品化
福祉国家と階層化
福祉レジーム
福祉レジーム論への批判
4 おわりに 303
新しい社会問題の台頭
福祉国家から福祉社会へ
注/レポート執筆のヒント/文献 304
読書案内 [307-309]
福祉と経済思想:年表 [311-322]
索引〔人名/事項〕 [323-330]
執筆者の紹介 [331-334]
【メモランダム】
・執筆者の氏名 + 本書の担当箇所
・巻末から転載したもの。ゆえに所属先の情報は刊行当時のもの。
[編者]
小峯 敦(こみね・あつし)
龍谷大学経済学部教授(経済学史).一橋大学大学院経済学研究科・博士後期課程単位取得退学.『ベヴァリッジの経済思想』(昭和堂 2007),『福祉国家の経済思想』(編著 ナカニシヤ出版 2006)、他。
[執筆者]
伊藤 誠一郎(大月短期大学教授、重商主義)
久保 真(嘉悦大学准教授、スミス)
板井 広明(青山学院大学非常勤講師、ベンサム)
益永 淳(中央大学准教授、マルサス・リカード)
藤本 正富(大阪学院大学准教授、ミル)
山崎 聡(高知大学准教授、シジウィック)
上宮 智之(大阪経済大学講師、ジェヴォンズ)
山根 聡之(一橋大学大学院、バジョット)
高橋 聡(中央大学非常勤講師、ワルラス)
近藤 真司(大阪府立大学教授、マーシャル)
本郷 亮(弘前学院大学講師、ピグー)
八田 幸二(中央大学准教授、ホブソン)
江里 口拓(愛知県立大学准教授、ウェッブ夫妻)
高橋 真悟(京都大学研修員、ヴェブレン)
牧野 邦昭(摂南大学講師、福田徳三・河上肇)
小峯 敦(龍谷大学教授、序論、ケインズ・ベヴァリッジ) ※編者。
本吉 祥子(東北工業大学研究員、シュンペーター)
若森 みどり(首都大学東京准教授、ポランニー)
木村 雄一(埼玉大学准教授、新厚生経済学)
藤田菜々子(名古屋市立大学准教授、ミュルダール)
楠美 佐子(名城大学助教、ハイエク)
佐藤 方宣(大東文化大学特任講師、フリードマン)
原谷 直樹(東京交通短期大学助教、ノージック・ロールズ・セン)
下平 裕之(山形大学准教授、エスピン=アンデルセン)