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『排外主義の国際比較――先進諸国における外国人移民の実態』(樽本英樹[編] ミネルヴァ書房 2018)

編者:樽本 英樹[たるもと・ひでき] 社会学
著者:森千香子[もり・ちかこ](1972-) ランス社会科学高等研究院 (EHESS) 博士課程修了,博士 (社会学)
著者:佐藤 成基[さとう・しげき](1963-) カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院博士課程修了,博士 (社会学)
著者:秦泉寺 友紀[しんせんじ・ゆき](1973-) 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学
著者:永吉 希久子[ながよし・きくこ](1982-) 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了,博士(人間科学)
著者:南川 文里[みなみかわ・ふみのり](1973-) 一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学 博士 (社会学)
著者:明戸 隆浩[あけと・たかひろ](1976-) 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学
著者:高 鮮徽[こう・そんふぃ](1960-) 中央大学文学研究科社会学専攻博士後期課程修了,博士 (社会学)
著者:田辺 俊介[たなべ・しゅんすけ](1976-) 東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学 博士 (社会学)
Design:Okuno Akira
件名:移民・植民
件名:排外主義
件名:人種差別
NDLC:EC132
NDC:316.8 家と個人・宗教・民族


排外主義の国際比較 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社


※以下の目次内にある墨付き括弧【 】は、直前の語句に対して私が付加したメモなど。


【目次】
目次 [i-vi]


序章 外国人・移民と排外主義[樽本英樹]
  1 なぜ排外主義を問うのか 001
    噴出した排外主義
    社会学の課題としての排外主義
    本書の企図
  2 排外主義とは何か 006
    排外主義の多様性
    排外主義の定義
  3 排外主義の社会的特徴 008
    社会間比較の視点
    社会間相違の局面
  4 排外主義の生起メカニズム 011
    生起メカニズムの見取り図
    生起メカニズムの再考にむけて
  5 排外主義の解決と緩和 015
    考察の方向性
    効果の問題
  6 本書の構成 017
  注/文献 020


第I部 「西洋型」排外主義の多様性
     
第1章 カラー・ブラインドの建前とカラー・コンシャスの実態――在仏ムスリムが直面するレイシズムの特殊性[森千香子]
  1 フランス型排外主義の特徴を問う 025
    科学的レイシズムから文化的レイシズム
    普遍主義レイシズムとイスラモフォビア
    「共和主義」がレイシズムに与える影響――フランス型排外主義の特徴
  2 カラー・ブラインド原則とその実態――まなざしの人種化 029
    フランス型共和主義と多文化主義
    「色の違い」は存在しない――フランス型カラー・ブラインドの特徴
    実態としてのカラー・コンシャス
    カラー・ブラインド原則の形骸化
  3 共和主義のダブル・スタンダード 038
    「人種化」されるマイノリティとされないマジョリティ
    ダブル・スタンダードの効果――差別の隠蔽と責任転嫁
    マイノリティの足かせとなるダブル・スタンダード
  4 問題解決の展望 045
  付記/注/文献 048


第2章 多文化主義は死んだのか――英国における排外主義の展開[樽本英樹] 
  1 多文化主義への死亡宣告 053
  2 英国多文化主義の成立 054
    移民の流入と人種という視角
    社会統合の人種関係パラダイム
    人種関係的多文化主義の成立
  3 人種関係パラダイムの揺らぎ 058
    超多様性の登場
    イスラム過激主義の登場と展開
    反移民・反ムスリムの排外主義
  4 人種関係パラダイムの機能不全か 065
    イスラム嫌悪とヴェール問題
    過激主義の累積化
    再国民化の模索
    コミュニティ結合と国境管理の融合
    構造的不平等からの逃避不可能性
    ムスリムパラダイムへの転換か
  5 多文化主義の存在証明 076
  付記/注/文献 077


第3章 なぜ「イスラム化」に反対するのか――ドイツにおける排外主義の論理と心理[佐藤成基] 
  1 台頭するドイツの排外主義 085
    ペギーダとAfD――台頭する排外主義的政治運動
    「ナチスの国」の新たな排外主義
  2 排外主義としての「イスラム嫌悪」「イスラム批判」の言論 089
    「外国人嫌悪」から「イスラム嫌悪」へ
    「イスラム嫌悪」が発生する背景とその語られ方
    「イスラム批判【Islamkrtik】」の言論とその担い手
    正当化された排外主義
  3 「イスラム批判」の拡散――ザラツィン【Thilo Sarrazin 1945-】論争と社会国家 100
    『ドイツは消滅する』がベストセラーに
    社会国家【Sozialstaat】の再分配問題
    『ドイツは消滅する』の受け入れら方
  4 運動する排外主義――ペギーダとAfD 106
    ペギーダの発生――街頭に出た「普通の市民」の排外主義
    「怒り」の所在
    AfDの右傾化
    再分配をめぐる対立
  5 グローバル化との出会い――これからの展望 116
    排外主義の論理と心理
    治安問題と再分配問題――グローバル化がもたらす国家の負担
    排外主義の再エスノナショナル化?
  注/文献 120


第4章 イスラムはなぜ問題化されるのか――イタリアの排外主義の現状[秦泉寺友紀] 
  1 注視/攻撃されるイスラム 125
    注視されるイスラム
    攻撃されるイスラム
  2 排外主義の展開 129
    移民受け入れと法整備の展開
    イタリアにおける排外主義――北部同盟の移民論
    排外主義に抗する動き
  3 宗教と社会の位相 134
    宗教的多元性に関わる「協約」システム
    「協約」システムの機能不全
  4 ナショナル・アイデンティティの位相 139
    カトリック=イタリア・アイデンティティ
    カトリック=イタリア・アイデンティティの危機
  注/文献 144


第5章 福祉国家は排外主義を乗り越えるか――福祉愛国主義社会保障制度[永吉希久子] 
  1 移民に揺れる北欧諸国 149
    進歩主義のジレンマ
    北欧諸国における排外主義の広がり
  2 福祉愛国主義はなぜ高まるのか 155
    福祉愛国主義と「望ましさの基準」
    福祉愛国主義に対する福祉制度
    本章の分析枠組み
  3 データと変数 159
    使用するデータ
    福祉愛国主義の指標
    福祉制度の指標
    統制変数
  4 社会意識調査からみる福祉愛国主義 163
    北欧諸国の福祉愛国主義の程度
    福祉愛国主義を高める要因
    福祉愛国主義に対する福祉制度の効果
  5 北欧諸国の福祉制度と福祉愛国主義 170
  注/文献 172


第6章 「移民の国」のネイティヴィズム――アメリカ排外主義と国境管理[南川文里] 
  1 国境危機時代のアメリカと人種主義 177
  2 「移民の国」の再発見とネイティヴィズム 180
    ネイティヴィズムの起源
    「移民の国」への包摂と排除
  3 シヴィックネイティヴィズムと非合法移民 183
    ブラセロ計画と非合法移民の増加
    シヴィックな理念を語るネイティヴィズム
  4 安全保障化時代の国境管理と排外主義 187
    「テロとの戦争」と国境管理の焦点化
    安全保障化するネイティヴィズム
    国境管理の実践と人種主義
  5 「移民の国」物語を形づくるネイティヴィズム 193 
  注/文献 194


第II部 アジア型排外主義の展開か

第7章 現代日本の排外主義と「対抗言論」――「ナショナリズム」から「ヘイトスピーチ」へ[明戸隆浩] 
  1 現代日本の排外主義と「対抗言論」 201
    排外主義とその対抗言論
    「ナショナリズム」から「ヘイトスピーチ」へ
  2 90年代――ナショナル・アイデンティティ/反ナショナル・アイデンティティ 206
    「つくる会」とその対抗言論
    「敗戦後論」への対抗言論?
  3 00年代――ナショナリズム/反ナショナリズム 211
    前史としての『ぷちナショナリズム
    『マンガ嫌韓流』とその対抗言論
  4 10年代――ヘイトスピーチ/反ヘイトスピーチ 216
    「在日特権」というプロパガンダ
    反ヘイトスピーチとしての「カウンター」
  5 対抗言論の系譜を引き継ぐということ 222
  注/文献 224


第8章 韓国の排外主義とその抵抗の試み[高鮮徽] 
  1 韓国の排外主義 230
  2 韓国人の外国への出稼ぎと外国人労働者流入  231
    韓国人の外国への出稼ぎ
    外国人労働者流入
  3 在日同胞 237
  4 朝鮮族 242
  5 脱北者 245
  6 多文化家族 247
  7 韓国の排外主義への抵抗の試み 250
  注/文献 252


第9章 現代日本社会における排外主義の現状――計量分析による整理と規定要因の検討[田辺俊介] 
  1 排外主義の伸張と研究の隆盛と混乱 259
  2 排外主義の内容と要因 261
    排外主義の内容
    排外主義の形成要因について
  3 日本における排外主義の実態把握 265
    ナショナリズムの概念図式による排外主義の定義とその操作化
    日本における排外主義の要因とその操作化
  4 日本における排外主義の現状 270
    基本的な現状と基本的な関連
    排外主義の規定要因
  5 日本における排外主義の今後 278
    計量分析からみた現代日本の排外主義
    日本における排外主義のゆくえ
  謝辞/注/文献 281


終章 エスニック排外主義の解決をめざして[樽本英樹] 
  1 分析の視角 289
  2 エスニック排外主義の社会的特徴 290
    各社会の状況
    社会的特徴のパターン
  3 エスニック排外主義の生起メカニズム 294
    各社会の状況
    生起メカニズムのパターン
  4 エスニック排外主義の解決策と緩和策 300
    各社会からの示唆
    解決策・緩和策のパターン
  5 残された課題 304


事項索引 [3-8]
人名索引 [1-2]
執筆者紹介 [313-314]




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