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『敗戦後論』(加藤典洋 ちくま学芸文庫 2015//1995)

著者:加藤 典洋[かとう・のりひろ](1948-2019) 文芸評論。
解説:内田 樹[うちだ・たつる] (1950-) フランス文学、評論。
解説:伊藤 祐吏[いとう・ゆうじ] (1974-) 文芸評論、思想史。
装幀:水戸部 功[みとべ・いさお] 装幀。
初出
  「敗戦後論」……『群像』(1995年1月)
  「戦後後論」……『群像』(1996年8月)
  「語り口の問題」……『中央公論』(1997年2月)


筑摩書房 敗戦後論 / 加藤 典洋 著


【目次】
目次 [003-006]
タイトル [007]


  敗戦後論 009

I 戦後の起源 
1 極東の敗戦国にて 012
2 湾岸戦争関連文献 017
3 原点の汚れ 021


II ねじれと隠蔽 
1 初期の挿話 029
2 『世界』の宮廷革命 036
3 「戦後文学」vs「無頼派」 043


III 分裂の諸相 
1 ジキル氏とハイド氏 051
2 二様の死者 059


IV よごれ――大岡昇平を想起する 
1 一九六一年の転換 070
2 よごれしょぼれた日の丸 078
3 一九七一年の選択 092


  戦後後論 105

はじめに 108


I 太宰治と戦後 
1 政治と文学 123
2 芸術的抵抗への抵抗 131
3 坂口・石川 vs 太宰 138
4 「薄明」 150


II 文学とは何か 
1 思想としての文学 158
2 誤りうるものの意味の根源 169
3 盲目と全円 181
4 「内在」と「超越」 187


III 戦後以後 
1 「ノン・モラル」の感触 195
2 太宰 vs J・D・サリンジャー 208
3 意識と、身体的なもの 217
4 正しいことと誤りうるもの 225
5 不可疑性と可誤性 231


  語り口の問題 243

1 ハンナ・アーレント 244
2 素描・戦後の歪み 249
3 『イェルサレムアイヒマン』 254
4 共同性と公共性――ショーレムアーレントの論争 260
5 「語り口」とは何か 272
6 私の領域 281
7 共同性を破るもの 291


注 [301-335]
あとがき(一九九七年二月、パリ、サン・シュルピス広場、六月、志木、柳瀬川のほとりで 加藤典洋) [336-350]
  1  336
  2  338
  3  348
ちくま文庫版あとがき(二〇〇五年十月 加藤典洋) [351-354]
ちくま学芸文庫版によせて(二〇一五年五月 加藤典洋) [355-359]
ちくま文庫版解説 卑しい街の騎士(内田樹) [361-371]
ちくま学芸文庫版解説 一九九五年という時代と「敗戦後論」(伊藤祐吏) [372-381]





【メモランダム】

・明戸隆浩(2018)「現代日本の排外主義と「対抗言論」」in 樽本英樹[編]『排外主義の国際比較――先進諸国における外国人移民の実態』も参照。