著者:三上 隆三[みかみ・りゅうぞう] (1926-2019) 理論経済学、貨幣史、金融論。
『円の誕生 近代貨幣制度の成立』(三上 隆三):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部
【目次】
はしがき(五十年五月中浣 京都、綾小路にて 三上隆三) [003-007]
目次 [009-012]
第一章 開題 015
一 円の平価 015
二 改正新貨条例 023
三 円貨幣制度と問題点 032
第二章 江戸時代の貨幣制度と貨幣的経済 048
一 三貨制度 048
二 「米遣いの経済」から「金遣いの経済」へ 057
三 新種銀貨の登場 071
四 計数貨幣としての銀貨の意義 085
第三章 外国貨幣との交渉 120
一 洋銀 120
二 洋銀一枚=一分銀一枚 126
三 同種同量の原則 146
四 洋銀一〇〇枚=一分銀三一一枚 153
五 貨幣問題の対策 167
六 貨幣問題の帰結 181
第四章 円の由来 210
一 明治新貨幣制度 210
二 銀本位制度の外生的根拠 26
三 銀本位制度の内生的根拠 232
第五章 円の誕生 278
一 金本位制度への旋回 278
二 価値尺度 286
三 一円銀貨と一円金貨 295
四 両から円へ 312
五 洋銀と一分銀 324
終章 円金本位制度の確立 331
補論 円の系譜 342
一 円の推移 342
二 『江川二代記』と高野長英 344
三 大庄屋の「御用留」帳 359
四 漢学書生の通語なりき 368
学術文庫版に寄せて――いささか長めのあとがき(二〇一〇年一一月一三日 冬は底冷え・夏は蒸し風呂で周知の京都は洛央の自宅にて 三上隆三) [374-378]