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『通貨の日本史――無文銀銭、富本銭から電子マネーまで』(高木久史 中公新書 2016)

 著者:高木久史[たかぎ・ひさし](1973-) 日本中世史・近世史(とくに経済史)。


【目次】

まえがき [i-iii]
目次 [iv-vii]
凡例 [viii]

 

第1章 銭の登場 〈古代~中世〉 003
1 都の建設のために 003
  通貨とは何か  金・銀・銅の特性  初の金属通貨、無文銀銭  最古の国産銅貨、富本銭  和同開珎の目論見  和同開珎は債務証書?  奈良時代皇朝銭  平安京建設と銭不足  都市民の生活のため  銭の発行停止  米や布の再浮上  中世の兆し――輸入銭と切符系文書  金と銀

2 外国銭の奔流、国産銭の復活 028
  南宋からの波  積極的な清盛  朝廷と鎌倉幕府の銭使用禁止  金からの波  元からの波  民間の模造銭と後醍醐天皇の計画  僧侶の夢日記  銭の密貿易輸入量の実情  一枚一文、九七枚一〇〇文   撰銭と階層化  撰銭令の再登場  紙幣の端緒、割符  祠堂銭預状  中世の北海道と沖縄

 

第2章 三貨制度の形成 〈戦国~江戸前期〉 061
1 シルバーラッシュの中の信長・秀吉 061
  模造銭生産の拡大  無文銭と銭の輸出  大判・小判のプロトタイプ  石見銀山の世界史的意義  国内での銀貨使用  近世的政策の始まり  信長、最初の通貨政策  減価銭が基準銭に、基準銭が計算貨幣に  ビタの基準銭化  秀吉の継承と転換 金・銀統制と朝鮮出兵  家康の金貨
2 江戸開幕、通貨の「天下統一」 089
  慶長金銀  領国貨幣  金・銀・ビタの比価を法定  ビタの後継者、寛永通宝  家綱政権の管理強化  金貨・銀貨の輸出  銭の輸出  日本初の紙幣、山田羽書  藩札の登場  綱吉期の金貨・銀貨改定  荻原銭と紙幣禁止

 

第3章 江戸の財政再建と通貨政策 〈江戸中期~後期〉 125
1 改革政治家たちの悪戦苦闘 125
  家宣期の規格改定  新井白石のデフレ政策  吉宗の政策継承  増量路線へ転換  寛永通宝鉄銭  田沼政権、定量銀貨の挫折  明和二朱銀の意義  寛永通宝四文黄銅銭の普及  生き残った藩札と私札  銭匁札  松平定信長谷川平蔵
2 開港前夜の経済成長と小額通貨 150
  水野忠成の積極財政  発行益依存の強まり  通貨の天保改革  藩札・私札の全盛  近世の北海道と沖縄

 

第4章 円の時代へ 〈幕末維新~現代〉 165
1 通貨近代化の試行錯誤 165
  日米修好通商条約と通貨交渉  金貨流出のメカニズム  したたかな通貨外交  万延金と経済混乱  銭不足対策  新政府を悩ませた悪贗貨  太政官金札・民部省金札  為替会社紙幣  円・十進法・金本位制  新貨条例  幕府通貨の退場  藩札処分  「紙幣専用ノ時世」  国立銀行開業  紙幣安問題  日本銀行と兌換銀行券  金本位制再び  幕末維新期の北海道と沖縄
2 帝国の通貨と戦後 211
  円系通貨の帝国主義的拡大  南樺太南洋群島  関東州·満鉄付属地  第一次世界大戦関東大震災  金輸出禁止、解禁、再禁止  通貨素材の迷走  占領地通貨  戦後のインフレ  高度成長による高額化  「通貨の戦後」の終わり  戦後の沖縄

 

おわりに――これからの通貨(二〇一六年 六月 高木久史) [239-243]
主要参考文献 [244-252]
本書に登場する主な通貨 [253-258]
図版出典一覧 [258]