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『中国化する日本――日中「文明の衝突」一千年史』(與那覇潤 文藝春秋 2011)

著者:與那覇 潤[よなは・じゅん](1979-) 歴史学。評論。
NDC:210.1822 日本通史 >> 対外交渉史 >> 日中交渉史


『日中「文明の衝突」一千年史 中国化する日本』與那覇潤 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS


2014年に文庫化。巻末に宇野常寛との対談を収録。
文春文庫『中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史』與那覇潤 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS


【目次】
もくじ [001-008]


はじめに 新たな歴史観としての「中国化」 010
  変わってゆく日本、変えてゆく歴史認識/「中国化」とは何でないか/「中国化」とは本当は何か/本書の成分と効能


第1章 終わっていた歴史――宋朝と古代日本 023
2011年、中国に似てきた世界 024
冷戦と歴史の終わり―― 1989年の世界 026
終わったわりには不幸な歴史 028
近世で終わった歴史――内藤湖南の中国論 030
宋朝中国流・競争社会サバイバル術 034
宋朝中国流・権力社会コントロール術 036
宋朝を真似しそこねた日本 041
ファースト・サムライ?――真説源平合戦 043
中華文明 VS. 日本文明――対立する5つの争点 047


第2章 勝てない「中国化」勢力――元・明・清朝と中世日本 053
「あの戦争」のなかの「元冠」 054
パクス・モンゴリア VS. 軍国日本―― 13世紀のグローバル紛争 055
「普通の王権」をめざして――真説南北朝 057
明朝は中国版江戸時代? 061
世界を変えた「銀の大行進」―― 16世紀という分水嶺〔ぶんすいれい〕 064
清朝は「中国化」社会の究極系 068


第3章 ぼくたちの好きな江戸――戦国時代が作る徳川日本(17世紀) 073
百姓は侍を雇ったか? 074
日本人は中国人とは別の「近世」を選ぶ――内藤湖南の日本論 075
自民も民主も戦国大名の末裔 076
戦後民主主義も戦国時代の遺産 080
和風「天下餅」の行方――秀吉から家康へ 082
食べていける身分制―― 17世紀の江戸 084
「中国化」の防波堤?――真説封建制論 088
日中は「混ぜるな危険」――ブロン効果とはなにか 091


第4章 こんな近世は嫌だ――自壊する徳川日本(18世紀〜19世紀) 095
マルサスの罠の抜け方―― 18世紀の江戸 096
次男以下を見殺しにする国? 100
竹光で切腹を――窓際族武士の悲哀 102
毎日が百日戦闘――近世農村の苦衷 108
江戸時代は主体〔チュチェ〕思想の夢を見たか?――北朝鮮問題をまじめに考える 110
「中国化」への道は善意で…… ――真説寛政改革 112
アル・カイーダ化する日本?―― 19世紀の江戸 115


第5章 開国はしたけれど――「中国化」する明治日本 119
リーズナブルな革命?――真説明治維新 120
新しい二段階革命論 123
天皇は中華皇帝になる――宋朝化する日本? 126
郡県にできることは、郡県に! ――宋朝化する日本? 129
「なぜ日本だけが」という愚問――歴史認識問題をまじめに考える 132
あの素晴らしい江戸をもう一度?――真説自由民権 136
狼は紡げ、豚は死ね!――真説殖産興業 140
中国化 VS. 再江戸時代化――ふたたびの分岐点 143
あいまいな日本の首相――真説明治憲法 145
美しくない日本の議員――真説帝国議会 149
ブロンとしての民本主義――大正ポピュリズムと昭和デモクラシー 152
パンクロック化する日本?――アナーキー・イン・ザ・ヨウ・メイ 154


第6章 わが江戸は緑なりき――「再江戸時代化」する昭和日本 161
半世紀後の「父殺し」 162
昇らぬ太陽――組合は一揆なりき 165
新しきムラとイエ――工業化された封建制 167
江戸時代化する世界?――総力戦、社会主義ケインズ政策 172
『美しい江戸へ』――真説昭和ファシズム 177
ブロンとしての軍国主義―― 40年体制と「成功した社会主義」 180
昭和維新」の逆説――教科書問題をまじめに考える 185


第7章 近世の衝突――中国に負けた帝国日本 189
江戸の谷のナウシカ? 190
帰ってきた朝鮮出兵――植民地問題をまじめに考える 191
いつまでも鎖国外交 196
将棋と間違えて囲碁を打つ――真説日中戦争? 197
中華に敗れた夷狄〔いてき〕? ――真説日中戦争? 200
中国化の夢よふたたび?――真説「大東亜戦争」 205
彼らが遣してくれたもの ――ジャパニメーションをまじめに考える 209


第8章 続きすぎた江戸時代――栄光と挫折の戦後日本 211
「復興」への2つの道 212
普通の国」の挫折 ―― 60年前の「政権交代」 214
ブロンとしての戦後民主主義 ―― 55年体制平和憲法 217
冷戦は長い平和か?――核保有問題をまじめに考える 220
封建遺制としての中選挙区制――真説田中角栄 223
ジャパン・アズ・オンリーワン? 228
中国化する世界―― 1973年の前兆 231
中国化した世界―― 1979年革命 233
モジュール化した世界――漢字、コーラン、そして韓流 236
日本だけが江戸時代――真説バブル経済 238


第9章 「長い江戸時代」の終焉――混乱と迷走の平成日本 243
帰ってきた明治維新――真説政界再編 244
郡県化する日本――真説政治改革 246
中国化する帝王学――真説小泉王朝 251
儒教化する日本外交――靖国問題をまじめに考える 254
行き詰まる「長い江戸時代」――真説格差社会 258
「二度目はみじめな笑劇として……」 263


第10章 今度こそ「中国化」する日本――未来のシナリオ 265
「中国化」脅威論?  266
人権は封建遺制である 267
中国化する民主主義 269
中国化する地方自治 272
もうひとつの『隷従への道』?――ベーシック・インカムをまじめに考える 275
中国化の三段階論――日本の未来予想図? 278
北朝鮮化する日本?――日本の未来予想図? 281
人口開国という選択肢――外国人参政権をまじめに考える 284
未来ある中国化をめざして――憲法改正をまじめに考える 288


おわりに ポスト「3・11」の歴史観へ 293
変わらなかった課題と変えてゆく未来


参考文献 [299-307]
映像作品一覧 [306-307]
「中国化する日本」関連年表 [308-311]
索引 [312-319]





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