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『クー・クラックス・クラン――白人至上主義結社KKKの正体』(浜本隆三 平凡社新書 2016)

著者:浜本 隆三[はまもと・りゅうぞう] (1979-) 19世紀アメリカ文学アメリカ文化研究。
NDC:316.853 民族・人種問題、民族運動、民族政策(アメリカ合衆国の)。


クー・クラックス・クラン - 平凡社


【目次】
目次 [003-006]
はじめに [007-012]


第一章 ポピュリズム政治の源流――トランプ現象とクー・クラックス・クラン 013
  白人至上主義という共通項
  トランプ現象の不思議
  ポピュリズム反知性主義
  トランプとクランの関係は
  「本来のアメリカ」を取り戻す
  トランプ人気の消散


第二章 秘密結社大国アメリ 033
  秘密結社とは
  フリーメイソンアメリ
  相互扶助のために
  アメリカ史におけるフロンティア
  秘密結社が拡大した時代背景


第三章 クー・クラックス・クランの誕生 047
  結成にまつわる噂
  加入儀礼をめぐる噂
  イタズラ集団クラン
  修正されたクラン像
  第一期の実像は闇に包まれたまま
  クラン結成の素地
  ゲリラ集団への変貌
  黒人襲撃の意図
  クランの名前の由来
  「見えざる帝国」の怪物たち
  加入儀礼の実態
  暗号とサイン
  結成時のメンバーたち
  謎の女性クラン
  第一期クランは緋色が基調
  怪しいクランズメン
  緋色のクランズメン
  奇妙な風貌の謎
  示威活動で町が無法状態


第四章 近代化への抵抗のなかで――黒人差別社会の成立 105
  アメリカの黒人と奴隷制の成立
  南北戦争と黒人奴隷解放
  南部の再建とクラン
  クランの襲撃とリンチ
  強盗、鞭打ち、リンチの証言
  「クラン対策法」
  黒人差別社会の成立


第五章 転換期の排外主義とアメリカニズム 133
  世紀転換期のアメリ
  同化論と排外論
  移民制限の経緯
  狂乱の二〇年代
  第二期クランの結成
  アメリカニズムと排外主義
  クラン急拡大の「金脈」と人脈
  マスク裏の素顔
  政界進出と女性クラン


第六章 白装束集団の正体――第二期クランの実像と虚像 167
  リンチ集団か慈善団体か
  各地で開かれた娯楽行事
  色鮮やかなクランの装束
  クランの記章と旗の解読
  第二期クランの衰退
  架空の巨大結社


第七章 公民権運動から現代まで――第三期クランの波とその後 191
  テロリスト集団として
  一九七〇年代以後のクラン
  現代のクラン
  冷戦後の世界とナショナリズム
  日本のヘイト・スピーチ問題
  ヨーロッパの移民・難民問題と排外主義
  メキシコ系移民とアメリ
  グローバル化と排外主義


あとがき(二〇一六年八月 浜本隆三) [214-217]
主要参考文献 [218-221]
図版出典一覧 [222-223]