NDC:830.7 英語 >> 英語教育
【簡易目次】
幻想1 アメリカ・イギリス英語こそが正統な英語である 013
幻想2 ことばはネイティブスピーカーから学ぶのが一番だ 035
幻想3 英語のネイティブスピーカーは白人だ 053
幻想4 英語を学ぶことは欧米の社会や文化を知ることにつながる 077
幻想5 それぞれの国の文化や言語には独特さがある 099
幻想6 英語ができれば世界中だれとでも意思疎通できる 123
幻想7 英語力は社会的・経済的成功をもたらす 149
幻想8 英語学習は幼少期からできるだけ早く始めた方がよい 177
幻想9 英語は英語で学んだ方がよい 199
幻想10 英語を学習する目的は英語が使えるようになることだ 213
【目次】
目次 [003-005]
はじめに [007-011]
幻想1 アメリカ・イギリス英語こそが正統な英語である 013
英語学習のお手本を考える
話しことばと書きことばの基準
受信モードと発信モード
世界英語 world Englishes
世界英語と書きことば
世界英語から英語教育を再考する
世界英語の問題点
共通語としての英語
英語教育導入への壁
幻想2 ことばはネイティブスピーカーから学ぶのが一番だ 035
ネイティブスピーカーは「生きた英語」を話す?
JETプログラムや民間英語学校では
ネイティブスピーカーとは? 日本語の場合
ネイティブ性の定義
理論言語学の立場
社会言語学から見たネイティブ性
「ネイティブスピーカー誤信」と言語差別
英語ノンネイティブスピーカー教師が持つ長所
ノンネイティブスピーカー運動の落とし穴
書きことばとノンネイティブスピーカー性
幻想3 英語のネイティブスピーカーは白人だ 053
英会話の世界は人種差別
人種は生物学的概念ではない
社会的に構築された人種
人種・民族・文化
人種と言語
教科書の中の「ネイティブ=白人」
ディズニー映画におけるキャラクター言語と人種偏見
逆言語ステレオタイプ
人種差別
クリティカルな反レイシズム教育に向けて
幻想4 英語を学ぶことは欧米の社会や文化を知ることにつながる 077
中心円の国にかたよる語学留学
平和・民主主義を象徴する国家語としての英語
敗戦直後の状況
世界を象徴する英語
日米同盟深化のための若手英語教員研修
日米貿易摩擦解消策としてのJETプログラム
背景にある「教育の国際化」言説
日米同盟
属国日本が進める英語教育
英語でニッポンを発信する
日本人としての自覚
幻想5 それぞれの国の文化や言語には独特さがある 099
英語は論理的で日本語はあいまい?
日本語の独特さ
日本人論
日本人論への批判
学習態度の日米比較
日本文化の多様性と流動性
イデオロギーとしての文化
英語文化圏の思考パターンは直線的論理か
比較修辞学と本質主義
ポストモダニズムから見た文化
英語帝国主義批判と日本文化の美化
4Dアプローチ
幻想6 英語ができれば世界中だれとでも意思疎通できる 123
世界の英語人口はどれくらい?
英語は誰が使うのか
海外駐在員の言語選択
言語選択を左右する要因
中国の場合
タイの場合
韓国の場合
海外の日本語教育事情も関係している
ELFとしての英語
現地語の有用性
幻想7 英語力は社会的・経済的成功をもたらす 149
語学と経済的成功との関係
語学と人的資本――新自由主義
新自由主義と英語教育――財界とのつながり
英語テスト業界があおる英語ブーム
英語(言語)はツールである
正確さや流暢さよりコミュニケーション能力
コミュニケーションの態度
仕事に必要な能力・資質
グローバルコミュニケーション力は語学力?
「グローバル人材英語教育施策」と「企業からの要望」とのギャップ
海外駐在社員の体験をもとに提言できるのか
幻想8 英語学習は幼少期からできるだけ早く始めた方がよい 177
小学校への英語学習導入
賛成・反対意見
付加(第二)言語学習と外国語学習の違い
年齢と言語習得の関係
付加言語習得と年齢
外国語習得と年齢
習熟度は他の要素に影響される
母語習得にマイナスの影響がある?
心的要因などの個人差もある
母語処理能力と外国語習得
小学校での外国語教育には意義がないのか
幻想9 英語は英語で学んだ方がよい 199
授業は英語で
移民の子どもは英語漬けにするべきか
外国語環境では英語オンリーにするべきか
トランスランゲージング
モノリンガル・アプローチは必ずしも害ではない
思慮分別ある判断で
幻想10 英語を学習する目的は英語が使えるようになることだ 213
学校で英語を学ぶ目的
学校や大学以外で学ぶ英語学習者
英会話の研究
楽しみのための英会話
ボケ防止
社交と趣味としての英会話
余暇活動としての英会話
趣味としての英会話学習の特徴
恋愛的あこがれ
逃避
趣味としての英会話学習の意義
消費としての学び
学校・大学での学習とは無関係か
あとがき [237-238]
主要参考・引用文献 [239-247]