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『精神医学の科学哲学』(Rachel Cooper[著] 伊勢田哲治ほか[訳] 名古屋大学出版会 2015//2007)

原題:Psychiatry and Philosophy of Science
著者:Rachel Valerie Cooper(1974-)
監訳者:伊勢田 哲治(1968-)
監訳者:村井 俊哉(1966-)
訳者:植野 仙経(1976)
訳者:中尾 央(1982-)
訳者:川島 啓嗣(1979-)
NDC:493.7 内科学 >> 神経科学.精神医学
件名:精神医学  
件名:科学哲学


精神医学の科学哲学 « 名古屋大学出版会


【目次】
目次 [i-vi]


第1章 はじめに――精神医学と科学哲学 001
  1 用語と概念について 002
  2 精神医学は科学だろうか?…… なんて、どうでもいいことだろうか? 007
  3 本書の概要 014


第2章 精神疾患の本性1 ――精神疾患は神話なのか? 016
  1 精神科医精神疾患がわかるのだろうか? 017
  2 精神疾患は歴史的に不安定なカテゴリーなのか? 020
  3 精神疾患は医学というより道徳の問題だろうか? 025
  4 精神疾患の症状は社会的文脈へあまりにも依存しすぎか? 029
  5 精神疾患を良いものとみなすことはできるか? 037
  6 まとめ 041


第3章 精神疾患の本性2 ――精神疾患が実在するのなら、それは何なのか? 043
  1 身体疾患と精神疾患との区別 043
  2 生物学的学説 046
  3 フルフォードの行為に基づく学説 052
  4 障害についてのアリストテレス的学説 054
  5 込み入った学説 059
  6 ロッシュ的概念としての障害 062
  7 まとめ 064


第4章 精神医学における説明1 ――自然誌に基づく説明 067
  1 自然種についての補足 072
  2 精神疾患は自然種であるという見解への反論 081
  3 精神疾患の類型は自然種なのか? 097
  4 帰結 099
  5 まとめ 101


第5章 精神医学における説明2 ――個別の個人誌 104
  1 素朴心理学的な理解についてのシミュレーション説 104
  2 シミュレーションと個人誌 107
  3 シミュレーションの限界 110
  4 伝統への回帰――他の説と比較したときの個人誌のシミュレーション説 125
  5 倫理と個人誌 137
  6 まとめ 128


第6章 理論と理論との関係1 ――異なるパラダイムが出会うとき 130
  1 パラダイムと通常科学についてのクーンの考え 131
  2 通約不可能性についてのクーンの考え 134
  3 精神医学におけるパラダイム 139
  4 クーンが論じなかったもう一つの問題――専門職間の競合関係 143
  5 十全なコミュニケーションをともなわない協働関係 147
  6 パラダイム間を横断する十全なコミュニケーションを目指して 151
  7 まとめ 160


第7章 理論と理論との関係2 ――還元主義 162
  1 三種類の還元主義 162
  2 心とは何か? 心についての理論は脳についての理論に還元できるか? 164
  3 方法論的還元主義 193
  4 まとめ 195


第8章 価値と利害関心の取り扱い1 ――価値負荷的な科学としての精神医学 197
  1 事例研究にあたって 199
  2 様々な価値負荷性 203
  3 他の科学との比較 213
  4 何ができるだろうか? 214
  5 まとめ 221


第9章 価値と利害関心の取り扱い2 ――大企業と治療の評価 225
  1 ランダム化比較試験 (RCT) について 226
  2 治療効果の評価にともなう問題 229
  3 精神医学における社会認識論と信頼の崩壊 240
  4 問題の診断 248
  5 精神医学に立ち返って 255
  6 まとめ 260


第10章 おわりに 263


謝辞 [267-268]
監訳者解説(二〇一五年三月 監訳者) [269-279]
  1 本書の概要 
  2 精神医学の専門家にとっての意義(村井) 
  3 科学哲学の専門家にとっての意義(伊勢田) 
  4 翻訳について 
注 [25-31]
文献案内 [23-24]
文献一覧 [7-22]
索引 [2-6]
訳者一覧 [1]