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『食物倫理入門――食べることの倫理学』(Ronald L. Sandler[著] 馬渕浩二[訳] ナカニシヤ出版 2019//2015)

原題:Food Ethics: The Basics (Oxford: Routledge)
著者:Ronald L. Sandler 倫理学
訳者:馬渕 浩二[まぶち・こうじ] 倫理学、社会哲学。
NDC:611.3 農業経済


食物倫理(フード・エシックス)入門 - 株式会社ナカニシヤ出版


【目次】
献辞 [i]
凡例 [ii]
謝辞 [iii-iv]
目次 [v-viii]


序章 001
1 なぜフード・エシックスか 002

2 構成とアプローチ 003


第1章 フードシステム 005
1 グローバル・フードシステムとは何か 006

2 グローバル・フードシステムを擁護する論証 008
  世界を養うことにもとづく論証
  世界を養うことにもとづく論証に対する応答
    産業型農業の収穫量のほうが本当に多いのだろうか
    何がより高い収穫量に数え入れられるのか
    収穫量を最大化することが本当の課題なのか
  選好充足にもとづく論証
  選好充足にもとづく論証に対する応答
    選好はすべて平等なのだろうか
    誰の選好が充足されるのか
    選好がすべてなのか
3 グローバル・フードシステムに関する懸念 025
  食料の自律と食料の主権
  共同の実践と文化的多様性
  労働者の権利と良好状態
  生態学的影響
  動物福祉
  分配的正義
  消費者の健康
  隠されたプロセス
  美学
4 オルタナティブ・フード運動 039
  オーガニックフード
  ローカルフード
  スローフード
  フード・ジャスティ
5 オルタナティブ・フード運動に関する懸念 044
  ローカルの限界
  オーガニックの限界
  スローフードの限界
6 フードシステムに関する三つの問い 052
7 結論 054
◇ 読書案内 054


第2章 食料安全保障と援助の倫理学 059
1 食料不安の原因 061
  人口
  資産基盤
  農業生産性
  所得の不平等と消費パターン
  資源の利用
  資源の分配と人口の分布
  社会制度と政治制度
2 グローバルな食料不安に取り組む 067
  人口を減らす
  生産性を向上させる
  利用パターンを変更する
  浪費を減らす
  貧困を減らす、そして消費分布を変える
3 国家の義務 075
  援助を擁護する倫理的根拠
  国家的援助を擁護する根拠に対する反対と応答
4 個人の義務 085
  個人の責任を擁護する中核的論証
  個人による援助を擁護する主張に対する反論と応答
  どのくらい与えるのか
5 結論 094
◇ 読書案内 095


第3章 私たちは動物を食べるべきか 097
1 動物福祉にもとづく論証 098
2 動物福祉にもとづく論証に対する反論 103
  限定された範囲
    限定された範囲への応答
  肉食は単なる選好ではない
    肉食は単なる選好ではない、に対する応答
  動物の苦しみは道徳的に重要ではない
    動物の苦しみは道徳的に重要ではない、に対する応答
  瑣末性への訴え
    瑣末性への訴えに対する応答
3 動物福祉にもとづく論証はどこまで拡大するか 112
4 生態学的影響にもとづく論証 114
5 生態学的影響にもとづく論証に対する反論 117
6 分配的正義にもとづく論証 119
7 健康にもとづく論証 121
8 肉の性的政治にもとづく論証 122
9 肉を食べる(そして狩猟をする)義務はあるか 127
10 狩猟の倫理的次元 129
11 (生存のためではない)狩猟に反対する中核的論証 133
12 娯楽のための食料狩猟を擁護する 135
13 商業型漁業 140
  商業型漁業に関する倫理的な懸念
  共有地の悲劇
14 結論 145
◇ 読書案内 146


第4章 生物工学 149
1 生物工学――背景と文脈 150
2 遺伝子組み換え作物 153
  遺伝子組み換え作物を擁護する論証
  世界を養う論証に対する応答―― GM作物は食料安全保障を損なう
  技術革新推定に対する応答――予防原則
  実質的同等性にもとづく論証への応答――生産物対プロセス
  漸進的変化にもとづく論証への応答――程度における差異と種類における差異
  GM作物に対する外在的反論
  GM作物に対する内在的反論
  ラベル表示
  遺伝子組み換え動物
  合成肉
3 結論 188
◇ 読書案内 188


第5章 食べ物と健康 191
1 食品に起因するリスク 192
  リスクの規範的次元
  安全性を定義する
  健康とラベル表示
  不確実性に対処する
2 肥満と公衆衛生 202
  健康な食品の調達
  責任と選択
  規制と公衆衛生
3 栄養主義・栄養補助食品・ダイエット 213
4 摂食障害 216
5 結論 218
◇ 読書案内 218


第6章 食べ物と文化 221
1 文化を尊重する 223
  差異に対する鈍感さ
  不正義と搾取
  同質化と喪失
2 問題のある文化的実践 227
3 倫理的相対主義 230
4 文化の規範性 238
5 食通文化 241
6 結論 244
◇ 読書案内 244


訳注 [246-254]
訳者あとがき(訳者) [255-259]
参考文献 [260-270]
索引 [271-277]