原題:The Firm: The Story of McKinsey & Its Secret Influence on American Business
著者:Duff McDonald ジャーナリスト。
訳者:日暮 雅通[ひぐらし・まさみち] (1954-) 翻訳家。
【目次】
目次 [001-003]
役職 [004]
序章 マッキンゼーとは何者か 007
「ザ・ファーム」の神秘性
ビジネス界の特殊部隊という評判
「最も優秀な人材」の貢献度
第1章 ザ・ファーム誕生の秘密 019
創始者ジェームズ・O・マッキンゼー
第二次世界大戦と最初のビジネスチャンス
職業経営者の誕生
マッキンゼーの著作
創立
コンサルタントの悪評の払拭
最初の「元コンサルタント」
代替わり
バウワーという冒険的な保守主義者
先駆者の死
経営工学から経営コンサルティングへ
第2章 マッキンゼー・ウェイの生みの親、バウワー 052
優良企業の助言者
「奉仕」というビジネス
バウワー・メモ
クライアントの格上げ
戦略についての戦略
「価値の請求」
第3章 いかにして、コンサル業界の覇者となったか 074
戦後の好景気
組織人間の増殖
政府で稼ぐ
「些細なことだが有名な」論争
ヨーロッパ進出
イギリス侵略
「マック・ハーバード」の台頭
「熾烈な先輩落とし」
弾傷を治療しない医者
BCGの創立
クライアントの利益相反
マッキンゼーされた企業
第4章 ゼネラリストか、スペシャリストか 117
一九七〇年代の危機とバウワーの引退
株主資本主義の時代
第二世代
鳴らない電話
経験か、アイデアか
失地回復
つり上がる人材コスト
最後のゼネラリト
投資家資本主義の興隆
斧を持った男、アル・マクドナルド
不死身の神話
新たな強み
第5章 史上最強の頭脳集団の実像 156
うってつけの男、ロン・ダニエル
「スーパーチーム」の結成
スペシャリストの量産
銀行へのアドバイス
「エクセレント・カンパニー」
「評判の確立」というマーケティング
東ドイツ再建コンサルタント
エンペラー・大前
世界に広がるマッキンゼー・ネットワーク
肥大化したブレーン集団
第6章 その実力は本物か 203
重大な疑問
「本物である」
「偽物である」
GMのケース
マッキンゼーの使い方
伝達役としてのマッキンゼー
マッキンゼー・マフィア
第7章 マッキンゼー的人材の条件 226
元ロケット科学者のコンサルタント
オタクは組織のリーダーになれるか
第三の波:システム・コンサルティング
ICG買収という愚行
「一〇〇万ドル以下はありえない」
強欲の種
安全ネット
リエンジニアリング・ブーム
マッキンゼー社会
資本主義の伝道師
第8章 膨らむ野望 259
グプタ体制の始まり
「三方向の一〇〇パーセント」
中国進出
ウォール街を闊歩する
価値観の価値
第9章 そのアドバイスの真価 278
グプタの弟子、アニル・クマール
エンロンとの付き合い
さらなる失策
安全ネットなしの目隠し空中ブランコ
会議室の子供
格付けをするグプタ
バウワーの死
第10章 揺らぎはじめた価値 319
方向転換
統制力の発揮
マスコミとマッキンゼー
ワシントンへの帰還
新バブル突入の手助け
みずからの成功の犠牲
第11章 マッキンゼー・マフィアが世界を動かす 347
温厚なカナダ人
上海の男
同窓生の利点と欠点
犯罪者心理
グプタよ、おまえもか
スキャンダルの嵐のあとで
終章 マッキンゼーはこれからも勝ち続けるか 377
もはや最高の就職先ではない
新興企業との信頼関係
結局、彼らは何をしたのか?
訳者あとがき(二〇一三年八月 日暮雅通) [390-392]
註 [393-410]
索引 [411-414]