contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

『禁煙学 第4版』(日本禁煙学会[編] 南山堂 2019//2007)

編者:日本禁煙学会 
編集委員:作田学、高野義久、松崎道幸、宮崎恭一

禁煙学

禁煙学

  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: 単行本

  [執筆者]
相澤政明  相模台病院 薬剤部 部長
天貝賢二  茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター 消化器内科 部長
飯田真美  地方独立行政法人 岐阜県総合医療センター 副院長・内科部長
石井芳樹  元 獨協医科大学 呼吸器・アレルギー内科 主任教授・診療部長
井門 明  一般社団法人美唄市医師会 会長
臼井洋介  静岡赤十字病院 精神神経科 副部長
遠藤 明  医療法人社団えんどう桔梗こどもクリニック/昭和大学病院 小児科 理事長/講師
尾崎哲則  日本大学歯学部 医療人間科学分野 教授
尾崎治夫  公益社団法人東京都医師会 会長
片山 律  Wealth Management法律事務所 弁護士/横浜たばこ病訴訟弁護団
加藤正隆  医療法人 かとうクリニック 理事長
門倉義幸  葉山かどくら耳鼻咽喉科昭和大学横浜市北部病院 院長/客員教授
加濃正人  鴎友会 新中川病院 内科・精神科(禁煙外来)
亀倉更人  北海道大学大学院歯学研究院 口腔病態学分野(前科麻酔学)准教授
川合厚子  社会医療法人公徳会トータルヘルスクリニック 院長
川井治之  岡山済生会総合病院 内科/がん化学療法センター 診療部長/がん化学療法センター長
川俣幹雄  九州看護福祉大学看護福祉学部 リハビリテーション学科 教授
北田雅子  札幌学院大学人文学部 こども発達学科 教授
北野正剛  大分大学学長
久保田聰美 高知県立大学看護学部 看護管理学領域 教授
栗岡成人  NPO法人京都禁煙推進研究会(タバコフリー京都)理事
黒澤 一  東北大学大学院 医学系研究科産業医学分野 教授
鄉間 厳  堺市総合医療センター 呼吸器疾患センターセンター長・呼吸器内科 部長
齊藤道也  みちや内科胃腸科 理事長
齋藤百枝美 帝京大学薬学部 薬学実習推進研究センター 教授
作田 学  一般社団法人日本禁煙学会 理事長
佐々木温子 医療法人財団アドベンチスト会 東京衛生病院 健康増進部
佐竹見太  日本赤十字社医療センター 呼吸器内科/日本遠隔医療学会 デジタル療法分科会長
島田和典  順天堂大学医学部 循環器内科学講座 先任准教授
下平秀夫  帝京大学薬学部 薬学実習推進研究センター 教授
鈴木幸男  北里大学北里研究所病院 人間ドック科 部/長北里大学薬学部 教授
高野義久  たかの呼吸器科内科クリニック 院長
高橋克敏  高度・急性期医療センター 公立昭和病院 代謝内科 担当部長
高橋正行  倉病院 内科 部長
田那村雅子 医療法人社団至心会 田那村内科小児科医院 副院長
谷口千枝  愛知医科大学看護学部 成人看護学 (療養生活支援)講師
田淵貴大  大阪国際がんセンターがん対策センター疫学統計部 副部長
原 貴史  伏見駅前陳皮フ科・形成外科クリニック 院長
坪井貴嗣  開杏林大学医学部精神神経科学教室 講師
中村正和  公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター センター長
野上浩志  子どもに無煙環境を推進協議会代表理事
橋本洋一郎 熊本市立熊本市民病院神经内科首席診療部長
平間敬文  医療法人光潤会平問病院 院長
藤原久義  兵庫県立尼崎給合医療センター 名誉院長
松崎道幸  道北勤劳者医療協会 旭川北医院 院長
三德和子  兵庫大学看護学部 看護学科公衆衛生看護学領域 教授
宮崎恭一  一般社团法人日本禁煙学会理事・総務委員長
村田千里  株式会社野村総合研究所 大手町健康管理室 統括産業医
村松弘康  中央内科クリニック 院長
森田純二  公益財団法人香川県予防医学協会 顧問
山下 健  JCHO 大和郡山病院 産婦人科 診療部長
山本蒔子  NPO法人禁煙みやぎ 理事長
吉井千春  産業医科大学若松病院 呼吸器内科 診療教授

【目次】
一覧 [ii-iii]
口絵(病理画像/ブラック・リップ/喫煙による肺の変化/喫煙による影響/タバコのパッケージ) [iv-viii]
改訂4版の序(2019年10月吉日 一般社団法人 日本禁煙学会 理事長 作田 学) [ix]
初版の序(2007年1月吉日 NPO法人日本禁煙学会 理事長 作田 学) [x]
目次 [xi-xviii]


  Ⅰ 喫煙の医学 


1 タバコ煙の成分 002
A. タバコ煙に含まれる成分[田淵貴大] 002
  1.粒子相とガス相の両方に含まれる物質 
    a. ニコチン 
    b. ニトロソアミン類
  2.主に粒子相に含まれる物質 
    a. 多環芳香族炭化水素類(polycyclic aromatic hydrocarbons:PAHs)
  3.主にガス相に含まれる物質 
    a. 一酸化炭素(carbon monoxide:CO)
    b. アンモニア(ammonia)
    c. ホルムアルデヒド(formaldehyde)などのアルデヒド

B. 依存症にするための製品[加濃正人] 006
  1.依存性物質としてのニコチン 
    a. 依存の起こりやすさ
    b. 使用中止の困難さ
    c. 耐性および離脱
    d. 使用者の日常生活での重要さ
    e. 依存性物質の総合評価
  2.喫煙という物質摂取経路の意味 
    a. 中枢神経作用の即時性
    b. 動物自己投与実験の解釈
  3.ニコチンの中枢神経作用の特徴 
    a. 離脱症状を緩和する効果の試み
    b. ニコチンのメンタルヘルス悪化作用
  4.「ライト」,「マイルド」の欺瞞 
    a. 代償性喫煙
    b. 低ニコチン・低タールの危険性
    c. タバコ規制条約(FCTC:タバコ規制枠組条約)第十一条
  5.依存性を高めるための添加物 
    a. アンモニウム化合物
    b. メンソール,アセトアルデヒド,レブリン酸
    c. ココア末,チョコレート,カフェイン
  6.依存症の根絶は専門家の連携から 

C. 加熱式タバコ[田淵貴大] 016
  1.加熱式タバコから出る化学物質 
  2.加熱式タバコの健康影響  

D. 加熱式タバコの人体毒性[松崎道幸] 022
  1.本人への健康影響
    a. タール・ニコチン・一酸化炭素
    b. 血管内皮機能(FMD)
    c. フレーバー
    d. シアノヒドリン
  2.周囲への健康影響
  3.禁煙阻害
  4.若い世代の喫煙促進


2 能動喫煙による疾患 026
A. 喫煙と寿命[松崎道幸] 026
  1.喫煙による寿命短縮
  2.喫煙習慣別健康寿命
  3.喫煙率と寿命の相関 

B. 悪性腫瘍[郷間 巌] 028
  1.発がんと疫学に基づくエビデンス
  2.肺がん
    a. COPDと肺がんの関係
    b. 肺がんの組織型とタバコ製品の変化
    c. 日本のエビデンス
  3.膵がん
  4.大腸がん
  5.子宮頸がん
  6.発がん性物質
    a. ニコチンそのものの問題
    b. ポロニウムの問題
  7.受動喫煙と発がんのエビデンス
  8.重複がん
  9.性差と発がん
  10.禁煙の重要性とがん死亡の関連 

C. 循環器疾患[島田和典] 038
  1.疫学的エビデンス
  2.喫煙が循環器疾患発症に関連するメカニズム
  3.喫煙と関連する循環器疾患
  4.禁煙効果 

D. 脳血管障害[橋本洋一郎] 041
  1.欧米の報告
  2.わが国の報告
  3.受動喫煙
  4.他の危険因子との相乗効果
  5.禁煙の効果
  6.脳卒中発症後の喫煙継続 
  7.脳卒中認知症予防のための多角的管理 

E. COPD慢性閉塞性肺疾患)[黒澤 一] 045
  1.COPDとは 
  2.COPDとタバコ 
    a. 最大の危険因子
    b. COPDの初発病変
  3.COPDの臨床像 
    a. COPDの病型
    b. 症状と自然歴
  4.COPDの疫学 
    a. 有病率
    b. 死因統計
  5.COPDの診断 
  6.COPDの治療 
    a. 禁煙指導と肺年齢
    b. 薬物療法と非薬物療法の融合
  7.COPDの予後 

F. その他の呼吸器疾患[吉井千春] 052
  1.喫煙関連間質性肺疾患(SRILD)
    a. RB-ILDとDIP
    b. 肺ランゲルハンス細胞組織球症
  2.気腫合併肺線維症(CPFE)
  3.自然気胸
  4.呼吸器感染症
  5.急性好酸球性肺炎(AEP) 

G. 糖尿病[村田千里] 055
  1.喫煙は糖尿病の発症率を上げる
  2.喫煙が糖代謝異常を招く原因として考えられること
  3.禁煙後の糖代謝異常
  4.糖尿病患者での喫煙の影響
  5.糖尿病患者での禁煙の影響 

H. 消化器疾患[北野正剛] 058
  1.食道がん
  2.胃食道逆流症(GERD)
  3.胃炎,消化性胃十二指腸潰瘍
  4.胃がん
  5.大腸がん
  6.炎症性腸疾患 

I. 肝・胆・膵疾患[天貝賢二] 061
  1.肝の解剖学的特徴とタバコの影響
  2.慢性肝炎・肝硬変
  3.非アルコール性脂肪肝炎(NASH),非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
  4.肝臓がん
  5.胆石症・胆のう炎
  6.胆道がん・胆のうがん
  7.急性膵炎・慢性膵炎
  8.膵がん 

J. 腎疾患[高橋克敏] 065
  1.一般成人における CKD 新規発症リスク
  2.CKD 患者における喫煙のリスクと禁煙の効果
  3.CKD 患者における禁煙治療の留意点 

K. アレルギー疾患[石井芳樹] 067
  1.アレルギー疾患患者における喫煙問題
  2.喫煙によるアレルギー炎症亢進のメカニズム
  3.喫煙は喘息を悪化させる
  4.喫煙は喘息発症を増加させる
  5.喫煙は吸入ステロイドの効果を減弱する
  6.母親の喫煙と喘息の関連
  7.他のアレルギー疾患と喫煙 

L. 産婦人科疾患[山下 健] 070
  1.産科疾患と喫煙
  2.喫煙と胎児・新生児異常
  3.喫煙者の乳汁分泌
  4.婦人科疾患と喫煙
  5.喫煙と不妊症 

M. 子どもへの影響[遠藤 明] 074
  1.出生前(胎児期)における受動喫煙の影響
    a. 子宮内発達障害
    b. 生活習慣病胎児期起源説(Fetal Origins of Adult Disease, DOHaD:developmental origins of health and disease)
    c. 乳幼児突然死症候群(sudden infant death syndrome:SIDS
    d. 先天奇形
    e. 呼吸機能
    f. 精神発達の異常
  2.出生後(乳幼児期〜思春期)の受動喫煙の影響
    a. SIDS
    b. 呼吸器疾患
    c. 成長:乳幼児の受動喫煙の有無と体重の関係
    d. 心血管系
    e. 口腔内
    f. 認知機能
    g. 受動喫煙以外の問題
      i) 喫煙者による母乳保育
      ii) タバコ誤飲
  3.小児期〜思春期の能動喫煙の影響 

N. 認知症精神疾患[坪井貴嗣] 078
  1.認知症と喫煙・禁煙
  2.統合失調症と喫煙・禁煙
  3.うつ病と喫煙・禁煙 

O. 皮膚科および形成外科的疾患(スモーカーズフェイス)[陳 貴史] 081
  1.皮膚自体に与える影響
  2.関連する皮膚疾患
  3.副流煙による皮膚障害
  4.口唇の黒ずみ(smoker's lip, black lip) 

P. 耳鼻咽喉科疾患[門倉義幸] 084
  1.喫煙・受動喫煙と頭頸部がん
  2.喫煙・受動喫煙と難聴・中耳炎
  3.嗄声・ポリープ様声帯
  4.喫煙と頭頸部感染症・術後合併症 

Q. 歯周疾患[尾崎哲則] 087
  1.喫煙と歯周疾患
  2.喫煙が歯周疾患に影響を与えるメカニズム
  3.禁煙と歯周疾患治療
  4.喫煙とう蝕(むし歯)との関連
  5.歯肉メラニン色素沈着症(喫煙者メラニン沈着症)

R. スポーツとタバコ[高橋正行] 091
  1.国際オリンピック委員会IOC)の方針と取り組み
  2.オリンピック以外のメガスポーツイベント
  3.日本の現状
  4.2019年ラグビーW杯と2020年東京五輪に向けた準備
  5.新型タバコについて
  6.屋外喫煙について 


3 受動喫煙による疾患と対策 094
A. 受動喫煙の影響[松崎道幸] 094
  1.受動喫煙と総死亡・心血管疾患死亡・がん死亡
  2.日本における受動喫煙の健康影響
  3.受動喫煙による死亡者数
  4.次世代への影響
  5.受動喫煙防止法令の効果 

B. サードハンドスモーキング(三次喫煙)[松崎道幸] 099
  1.サードハンドスモーキングとは
  2.サードハンドスモークの成分
  3.サードハンドスモークの生体影響
  4.サードハンドスモークの対策 

C. 化学物質過敏症[鈴木幸男] 103
  1.疾患概念
  2.発症機序
  3.臨床症状
  4.診断基準
  5.鑑別診断
  6.治療 

D. PM2.5受動喫煙[松崎道幸] 107
  1.PM2.5 と死亡率
  2.屋内の PM2.5
  3.自動車内の PM2.5
  4.屋外飲食施設の PM2.5
  5.加熱式タバコ 

E. 受動喫煙症の診断・治療・予防[松崎道幸] 110
  1.診断のポイントとプロセス
  2.受動喫煙による化学物質過敏症
  3.サードハンドスモーキング
  4.受動喫煙症の治療
  5.受動喫煙症の予防 

F. 受動喫煙防止法による効果[藤原久義] 115
  1.海外での受動喫煙防止法の衝撃
  2.受動喫煙防止法施行後の急性冠症候群,心臓発作などによる入院の減少――後ろ向き研究 
  3.受動喫煙防止法による急性冠症候群の減少――前向き研究
  4.急性冠症候群・心臓突然死減少のメカニズムからみた受動喫煙防止法の意義
  5.メタ解析による効果――心疾患,脳卒中,呼吸器疾患による入院の減少
  6.カジノでの救急車出動回数の減少
  7.わが国の受動喫煙防止条例の施行とその効果
    a. 兵庫県受動喫煙防止条例前後での急性冠症候群(急性心筋梗塞&不安定狭心症)の発生についての大規模前向き研究
    b. 兵庫県受動喫煙防止条例前後での急性冠症候群発生の地域差は条例施行に対する対応の地域差によるのかの研究



  Ⅱ 禁煙の医学 


1 総 論 124
A. 喫煙率の推移[高橋正行] 124
  1.日本人の喫煙率
  2.都道府県別喫煙率
  3.世界の国別喫煙率 

B. 禁煙治療の意義[山本蒔子] 128
  1.一般診療における禁煙勧奨
  2.健康診断での禁煙勧奨 

C. やめ方の基本原則[作田 学] 130
  1.タバコは依存性(嗜癖形成性)薬物であり,大麻覚醒剤,アルコールよりも強い 
  2.タバコをやめるきっかけ,動機 
  3.禁煙するつもりのない喫煙者に対して(ハードコア層) 
  4.いつかはタバコをやめたいと思っている人に対して(ソフトターゲット層) 
  5.タバコをやめようとする人に対して 
  6.ニコチン離脱症状とその経過 
  7.タバコへの渇望に対して 
  8.再喫煙を防止する 
  9.タバコをやめて変わること 


2 禁煙の心理学 135
A. タバコの依存性[臼井洋介] 135
  1.身体的依存 
    a. 離脱症状
    b. 耐性上昇と脳内報酬系
    c. 依存症と島皮質との関係
  2.精神的依存(心理学的依存,行動的依存) 
    a. コントロール喪失(抑制喪失)を具体的な事例を通して
    b. 「1本だけならいいですか?」
    c. コントロール喪失(抑制喪失)は,なぜおこるのか?
    d. 認知の歪み
    e. 依存症は,回復しても,治癒しない
    f. 共依存
  3.タバコ会社の巧妙な戦略 

B. 禁煙の心理学(1)認知行動療法[臼井洋介] 141
  1.ニコチン依存症の精神・心理療法について
  2.認知行動療法
  3.認知行動療法の基礎となる仮説
  4.認知行動療法の実践例 

C. 禁煙の心理学(2)動機づけ面接法[北田雅子] 147
  1.患者との信頼関係を構築し面談の土台をつくる
  2.会話のなかで行動変容へ向かう言語(チェンジトーク)に気付く
  3.患者と協働的に情報を交換する方法:elicit-provide-elicit(引き出し−提供し−引き出す)


3 薬局・薬店での禁煙指導・支援 152
A. 薬の種類,副作用・相互作用[相澤政明] 152
  1.禁煙治療における薬物療法
  2.禁煙補助薬の種類
  3.副作用
  4.タバコと薬の相互作用 

B. 薬局・薬店での禁煙指導[齋藤百枝美・下平秀夫] 156
  1.薬局・薬店での禁煙支援の意義 
    a. ニコチン製剤
    b. 非ニコチン製剤
  2.薬局薬剤師による禁煙啓発活動
  3.薬局での禁煙支援の方法
  4.禁煙希望者からの基礎情報の収集
  5.一般用医薬品によるニコチン置換療法 
    a. 一般用医薬品の禁煙補助薬を選ぶ基準
    b. 一般用医薬品の禁煙補助薬のてきようかひのチェック表
    c. ニコチンガム使用法の注意
    d. ニコチンパッチ使用法の注意
  6.処方箋医薬品 
    a. 医療機関での禁煙治療を推奨する目的
    b. バレニクリン製剤
    c. パッチ製剤
      i) パッチ製剤の副作用
  7.禁煙補助薬と併用薬との相互作用
    a. 禁煙することで作用が増強される医薬品
    b. 喫煙(ニコチン)により作用(副作用)が増強する医薬品
    c. バレニクリンの作用を増強させる医薬品
  8.禁煙期間中に確認すべき事項


4 医療機関での禁煙指導・支援 163
A. これから始める禁煙外来[齊藤道也] 163
  1.禁煙外来を新たに開設する意義を理解する 
  2.保険適用で禁煙外来を行うためにすべきこと 
    a. 特掲診察料施設基準を満たす
    b. 各地方厚生局に下記の書類を提出し認可されること
    c. 診療に必要な帳票類を備える
    d. 禁煙補助薬を知る
  3.さあ禁煙外来を始めよう 
    a. ニコチン依存症管理料算定要件に従う
    b. 禁煙外来の実際の流れ
  4.禁煙外来を行う医療機関の基本姿勢 
  5.加熱式タバコに対する対応 
  6.禁煙成功率,禁煙継続率を上昇させるには 

B. 経口治療薬バレニクリンの効果と副作用[中村正和] 170
  1.バレニクリンの有効性 
  2.バレニクリンの副作用 
    a. 一般に見られる副作用
    b. その他の副作用の可能性

C. 保険適用と治療のガイドライン[飯田真美] 175
  1.禁煙治療の保険適用の背景
  2.禁煙治療の保険適用の実際
  3.わが国の禁煙に関するガイドライン,指針,チャート 
    a. 禁煙ガイドライン(2015年,2010年改訂版)
    b. 周術期禁煙ガイドライン(2015年),追補版(2018年)
    c. 若年者の禁煙治療指針
    d. わが国におけるその他の疾患ガイドライン

D. 若年者(35歳未満)の禁煙治療[飯田真美] 180
  1.若年者の喫煙の動向
  2.若年者の禁煙治療のエビデンス
  3.若年者禁煙治療における心理的治療,社会的治療 

E. 5A,5Rなどの指導法[作田 学] 183
  1.動機づけ面接法と 5R:やめようとしない患者に対して
  2.5A:禁煙したいと思う患者に対して
  3.カウンセリングと行動療法 

F. ニコチン置換療法(NRT)を使った指導法[松村弘康] 187
  1.海外と日本における NRT の歴史
  2.NRTの有効性と安全性
  3.各種 NRT 製剤による違い
  4.NRTの利点と欠点(局所的副作用を中心に)
  5.NRTの注意点(全身的副作用を中心に) 

G. バレニクリンを使った指導法[川井治之] 190
  1.バレニクリンの特徴
  2.標準的使用法
  3.投薬のコツ
  4.嘔気について
  5.精神症状への対応
  6.自動車運転時の意識障害問題
  7.今後の展望 

H. 子どもに対する禁煙支援[遠藤 明] 195
  1.子どもの喫煙による健康問題
  2.喫煙する子どものタイプ
  3.禁煙支援の具体的方法
    a. 問診
    b. 非薬物療法
    c. 薬物療法
      i) ニコチン置換療法(Nicotine Replacement Therapy:NRT)
      ii) バレニクリン:ニコチン受容体拮抗薬
  4.新型タバコ
  5.子どもの禁煙を成功に導く対策 

I. 女性に対する禁煙支援[山下 健] 199
  1.性差医療と女性の禁煙治療
  2.禁煙における性差
  3.女性のライフステージと喫煙
  4.女性特有の関連因子 
    a. 性周期
    b. 精神疾患
    c. 体重増加の懸念

J. 妊婦に対する禁煙支援[山下 健] 203
  1.妊婦の喫煙状況
  2.妊婦の禁煙の妨げとなる問題点について
    a. 若年者が多く,精神的・人格的に未熟である.また喫煙の害についての理解に乏しい
    b. 周囲の喫煙環境があり,協力が得られないことが多い
    c. 医師や助産師の指導が不十分であること
  3.妊娠は人生最大の禁煙チャンス
  4.妊婦に対する薬物療法
  5.妊婦への禁煙指導の実際
  6.再喫煙予防 

K. 精神疾患患者に対する禁煙支援[川合厚子] 207
  1.精神疾患の有無の確認
  2.精神疾患がある場合の禁煙治療
    a. 精神疾患患者の禁煙治療のポイント
    b. うつについて
    c. 治療薬の選択
  3.精神疾患患者の禁煙へのアプローチ
  4.精神疾患患者における禁煙のメリット 

L. 禁煙後の体重増加とその防止[佐々木温子] 212
  1.禁煙で体重は一時的に増える
  2.体重増加により発症,悪化がもたらされる可能性のある病気
  3.体重増加の背景
    a. エネルギー摂取量増加
    b. エネルギー消費量低下
    c. 好ましくない生活習慣
    d. 脳報酬系からみた機序
  4.体重にこだわる喫煙者への対応・情報の伝え方
  5.指導のタイミング
  6.具体的な指導 

M. 歯科における禁煙支援[亀倉更人] 217
  1.歯科疾患とタバコ
  2.歯科界の現況
  3.歯科における禁煙指導の特徴
    a. 受診する患者層が幅広い
    b. 繰り返しかつ継続的に禁煙指導が行える
    c. 口腔保険指導の中に介入を組み入れやすい
    d. 口腔は自分自身で直接見ることができるので,動機づけが行いやすい
    e. 全身疾患の症状がまだ現れていない段階で介入することができる
  4.すすめ方 
    a. 無関心期
    b. 関心期
    c. 準備期
    d. 実行期
    e. 維持期

N. 病院・診療所の薬剤師の役割[相澤政明] 221
  1.薬剤師が禁煙の重要性を認識する
  2.薬剤師による禁煙指導の有用性
  3.服薬指導における禁煙指導
  4.集団教育における禁煙指導
  5.薬学の視点から行う禁煙指導 

O. 禁煙外来における看護師の役割[谷口千枝] 223
  1.禁煙治療に看護師が携わる必要性
  2.看護師の行う禁煙支援 
    a. 知識・スキルの獲得
    b. 自己効力感を高める

P. 行政保健師の役割[三徳和子] 225
  1.行政保健師の役割
  2.自治体のタバコ対策に関する条例や計画と保健師活動
  3.タバコ対策問題の気づきと問題解決ための各種支援者・機関へのつなぎ
  4.信頼のあるネットワークとまちづくり 

Q. クリニカルパス[谷口千枝] 227
  1.クリニカルパスとは 
    a. 初診
    b. 再診

R. 遠隔治療[佐竹晃太] 229
  1.「遠隔医療」とは
  2.禁煙における「遠隔医療」の現状
    a. 禁煙における遠隔治療
    b. 禁煙におけるオンライン診療
    c. 禁煙オンライン診療への期待と今後の展望
  3.ICT・スマートフォンアプリを活用した最新の禁煙治療 

S. 外来治療からのドロップアウト防止策[加藤正隆] 233
  1.外来治療からのドロップアウトの要因
  2.ドロップアウト防止は初診から
  3.再診時の問題解決方法
  4.保険適用による禁煙外来の最終診療時の問題点
  5.今後の課題 

T. 治療終了後の再喫煙防止[加藤正隆] 236
  1.ニコチン依存症は再発率の高い慢性疾患
  2.“1本の喫煙” で,3か月後には70〜90%が再喫煙
  3.再喫煙の防止策 

U. 日本のクイットライン[宮崎恭一] 238
  1.日本の対策
  2.諸外国の情報
  3.企業へのアプローチ
  4.今後の展望 

V. 禁煙推進に果たす医師会の役割[尾崎治夫] 241
  1.医師会の役割
  2.地区医師会での取り組み
  3.東京都医師会での取り組み



  Ⅲ 世界の潮流と日本の現状


1 総 論 246
A. タバコ規制条約(FCTC)の歴史と非感染性疾患(NCD),MPOWER[作田 学] 246
  1.タバコ規制条約(FCTC=タバコ規制枠組条約)の歴史
  2.タバコ規制条約(FCTC)の目的(タバコ規制条約の前文による)
  3.ガイドラインとは何か
  4.タバコ規制条約(FCTC)の条文
  5.NCDとは何か
  6.MPOWER


2 受動喫煙の防止 250
A. わが国における受動喫煙関連の実態(疫学)[川俣幹雄] 250

B. 受動喫煙防止法・条例制定を推進する[井門 明] 253
  1.改正健康増進法ならびに東京都受動喫煙防止条例
  2.条例制定を全国に及ぼす


3 禁煙教育 257
A. 幼稚園・小学校・中学校での教育[平間敬文] 257
  1.教育する側が生徒に伝えなければならないこと
    a. 依存性薬物としてのタバコへの理解を深める
    b. 喫煙のもたらす健康被害に対して国は
  2.健康被害についての禁煙教育の実際
    a. 新型(加熱式)タバコについて
  3.学校での喫煙率の低下とそれに伴う変化について
  4.禁煙教育のこれからの課題 

B. 高校・大学での喫煙防止教育[松村弘康] 261
  1.禁煙・喫煙防止教育の理論と必要性
  2.禁煙・喫煙防止教育の方法と実際 
    a. 喫煙だけでなく受動喫煙の害を伝える
    b. 「なぜ吸い始めるのか」を考えさせる
    c. タバコ会社に騙されていることを伝える
    d. 「なぜやめられないのか」を考えさせる
    e. 「なぜ売っているのか」を考えさせる
      i) 有害性の過小評価
      ii) 経済効果の過大評価(誤解)
      iii) 政治的背景の悪影響(海外との比較) 
    f. 参加型・体験型授業やイベントの実践

C. 成人へ向けた教育[松村弘康] 264
  1.禁煙・喫煙防止教育の必要性
  2.タバコ規制条約(FCTC)の周知
  3.成人への禁煙教育の方法と実際
    a. 喫煙・受動喫煙の害と依存性
    b. 禁煙やタバコのない生活の利点
    c. タバコ会社に関するさまざまな情報
    d. さまざまな対象者に,適切な教育を提供
    e. 禁煙推進団体や学会への参加を推奨
    f. 健康,経済,環境への悪影響を伝える


4 タバコのパッケージ 267
A. FCTC 第十一条と世界の潮流[宮崎恭一] 267
  1.効果的な包装・ラベル規制の策定 
  2.世界の潮流 

B. 日本の現状[宮崎恭一] 270


5 その他の重要な事項 273
A. タバコの陳列販売を禁止する[宮崎恭一] 273
  1.自販機も店頭陳列も宣伝媒体となる
  2.タバコの陳列禁止の法規制が必要であるのは国民の願い 

B. タバコを値上げする[高野義久] 276
  1.FCTC 第6条「タバコの需要を減少させるための価格及び課税に関する措置」
  2.MPOWER 政策パッケージ
  3.タバコ小売価格の国際比較
  4.価格弾力性
  5.タバコの価格弾力性と値上げの効果
  6.若年者・低所得者層の喫煙と健康の社会的決定要因
  7.健康のためのタバコ課税へ 

C. タバコと労働生産性[高野義久] 280
  1.喫煙による労働時間の損失
  2.病欠・疾病就業による労働生産性の低下
    a. 喫煙とアレルギーを含む気道疾患
    b. 喫煙と腰痛
    c. 喫煙とメンタルヘルス
      i) うつ病
      ii) 睡眠障害
      iii) 自殺
      iv) 禁煙によるストレスの改善
  3.喫煙と労働災害
  4.労働者の死亡のリスク


6 各国が守らねばならないこと[片山 律] 285
A. FCTC 第5条 3項と世界の潮流 285
  1.条約の規定
    a. タバコ規制条約(FCFT)5条3項
    b. ガイドライン
  2.タバコ規制政策とタバコ産業の根本的な利益相反および政策干渉
  3.世界の潮流 他国の例 
    a. タイのタバコ規制,FCFT第5条3項の履行
    b. 韓国のタバコ会社の民営化とタバコ規制
    c. 日本の場合

B. たばこ事業法との矛盾[片山 律] 287
  1.財務省(政府)の利益相反
  2.大蔵省(財務省)官僚の天下り
  3.JT から官公庁への天上がり
  4.族議員
  5.JT による政策妨害・干渉行為
  6.政府によるタバコ産業の助長
  7.タバコ産業関係者の講演会・シンポジウムへの送り込み
  8.タバコ産業の「社会的責任」活動 

C. 医学研究者の利益相反問題[野上浩志] 290
  1.日本禁煙学会における利益相反規定
  2.利益相反が必須・重要な理由
  3.医学論文掲載誌の多くも利益相反からタバコ業界助成の研究論文は掲載しない方向
  4.日本禁煙学会以外にも国内での事例が増加
  5.タバコ製品の有害性に関する世界医師会声明・勧告(2007.10)
  6.世界医師会声明・勧告を受ける形で日本禁煙学会は声明を公表(2007.12.10)
  7.喫煙科学研究財団の解散を勧告(2008年8月,以下概要) 
  8.喫煙科学研究財団関係者を厚生労働省文部科学省の委員及び科学研究費の審査員に選任しないよう要請(2010年10月,以下概要)
  9.利益相反の最近の動向 



  Ⅳ 日本禁煙学会認定制度 


1 日本禁煙学会の認定制度について[作田 学] 298
 1.認定制度の意義
 2.禁煙サポーター(禁煙指導ができる日本禁煙学会会員)の認定
 3.認定指導者・専門指導者の認定
 4.申請書類の送付先
 5.認定更新制度
 6.教育施設などの認定
 7.研修カリキュラム


2 試験問題例 303


  付 録 
情報サイト [308-310]
禁煙治療保険診療用パス [311-312]
禁煙治療の実際(Column) 313
 ①初診時「別に」から始まった高校生の禁煙治療[高野義久] 310
 ②アイコスをなかなか処分できなかった女性の禁煙治療[高野義久] 314
 ③5年間にわたり、死を迎えるまで禁煙を望んだ症例[田那村雅子] 315
 ④遠隔(オンライン)診療による禁煙治療[田那村雅子] 316
 ⑤「禁煙は野球の盗塁と同じですね」と語った一例[村田千里] 317
 ⑥外科の先生の声かけのタイミングが良く禁煙に成功した例[村田千里] 318
 ⑦透析中の禁煙治療[栗岡成人] 319
 ⑧忘れられないケース[栗岡成人] 320
 ⑨再喫煙を繰り返し来院した真面目な男性の場合[森田純二] 321
 ⑩CACO (asthma and COPD overlap) の喫煙者が禁煙してからの行動にびっくり![森田純二] 322 


索引 [322-326]