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『経済学史――経済理論誕生の経緯をたどる』(野原慎司, 沖公祐, 高見典和 日本評論社 2019)

著者:野原 慎司
著者:沖 公祐
著者:高見 典和



経済学史|日本評論社


【目次】
はしがき i
年表 iv


●第I部 古典派経済学を中心として●
第1章 古代・中世の経済認識 003
1 はじめに 4
2 古典古代の経済思想 4
3 中世の経済思想 9
4 おわりに 12


第2章 重商主義 013
1 はじめに――重商主義とは何か 14
2 富をどう増やすか 16
3 オランダの世紀と貿易差額説の帰結 18
4 政治算術 18
5 財政革命の時代 19
6 最後の重商主義者 21
7 重商主義の再評価 22


第3章 重農主義 フランス経済学の勃興 025
1 はじめに 26
2 初期フランス経済学 26
3 重農主義の背景 29
4 ケネー「経済表」 31
5 チュルゴの実験 36
6 おわりに 37


第4章 古典派経済学の形成 アダム・スミス 039
1 はじめに 40
2 ヒューム 41
3 道徳哲学者スミス誕生の背景 43
4 『道徳感情論』の世界 44
5 『国富論』における人間と社会 46
6 『国富論』の背景 47
7 分業と市場 48
8 経済成長の順序と国家の役割 50
9 おわりに 51


第5章 古典派経済学の展開 リカードウ、マルサス 053
1 はじめに 54
2 時代 54
3 リカードウの経済学 56
4 比較優位説 59
5 マルサスの経済学 60
6 おわりに 62


第6章 古典派経済学の完成 J.S.ミル 065
1 はじめに――ミルの生涯 66
2 功利主義 66
3 自由 68
4 エネルギー革命 69
5 ミルの経済学方法論 69
6 ミルの経済学 71
7 おわりに 73


第7章 大墜経済学の形成 フランスとドイツとオーストリア 77
1 はじめに 78
2 フランス経済学 78
3 官房学 81
4 歴史学派 82
5 オーストリア学派 88
6 シュンペーター 93
7 おわりに 95


●第II部 変革期の経済学●
第8章 マルクス学派の始まり マルクスポリティカル・エコノミー批判 101
1 はじめに 102
2 マルクスの青年時代 102
3 宗教批判から所有批判へ 104
4 フランス社会主義との出会い 106
5 歴史観の転換 108
6 『資本論』第1巻 110
7 マルクス未来社会像 113
8 おわりに 114
●補論● マルクスの価値形態論 115


第9章 一般均衡理論 ワルフス 119
1 はじめに 120
2 限界革命 120
3 ワルラスの生涯 122
4 ワルラスの方法論 123
5 ワルラスの経済学 124
6 ワルラス社会主義 126
7 おわりに 127
●補論● 一般均衡理論の数学的証明 127


第10章 イギリスの限界革命 ジエボンズとマーシャル 131
1 はじめに 132
2 ジェボンズ定量的研究 132
3 ジェボンズの最終効用度 135
4 マーシャルの人間能力への関心 136
5 マーシヤルの経済理論 139
6 経済学の独立 140
7 おわりに 142


第11章 マルクス学派の展開 145
1 はじめに 146
2 転形問題 147
3 資本主義の変容 149
4 ソ連の誕生と社会主義計算論争 151
5 転形問題再論 153
6 日本における受容 156
7 戦後日本におけるマルクス学派の発展 158
8 おわりに 160
●補論● マルクスの基本定理 161


第12章 20世紀前半の需要理論 ムア、ヒックスとアレン、サムエルソン 167
1 はじめに 168
2 ムアの需要関数推計 168
3 動学化の方向性 171
4 エコノメトリックソサエティ 172
5 無差別曲線 175
6 顕示選好理論 178
7 おわりに 181


●第III部 現代の経済学●

第13章 20世紀半ばの計量経済学 フリッシュ、ティンバーゲン、コウルズ委員会 187
1 はじめに 188
2 フリッシュの先駆的計量経済学 188
3 テインバーゲンのマクロ計量モデル 191
4 ハーベルモの確率論アプローチ 195
5 コウルズ委員会による計量経済学の確立 197
6 おわりに 199
●補論● ハーベルモが指摘した同時方程式バイアス 200


第14章 ゲーム理論の始まり 203
1 はじめに 204
2 フォン・ノイマン 205
3 「室内ゲームの理論」 207
4 オーストリア学派のモルゲンシュテルン 209
5 カール・メンガーと大戦間期ウィーン 211
6 『ゲーム理論と経済行動』 212
7 ランド研究所 214
8 おわりに 215
●補論● 混合戦略 216


第15章 20世紀半ばの一般均衡理論 コウルズ委員会と日本の数学者 221
1 はじめに 222
2 ワルドとフォン・ノイマンの先駆的貢献 222
3 アローとドブリューとマッケンジー 226
4 コウルズ委員会の理論的転換 228
5 1954年の2つの論文 230
6 日本の研究者による貢献 232
7 おわりに 234
●補論● アローとハーンの入門的な2財モデル 233


第16章 行動経済学の由来 期待効用理論からプロスペクト理論へ 239
1 はじめに 240
2 期待効用理論 240
3 アレーのパラドックス 243
4 行動意思決定論 245
5 プロスペクト理論 247
6 行動経済学の確立 250
7 まとめ 251
●補論● プロスペクト理論 252


第17章 有効需要論の発展 ケインズIS-LMモデル 257
1 はじめに 258
2 ケインズの『一般理論』 259
3 ケインズが批判しようとした考え 261
4 ハロッド、ヒックス、ミードの数理モデル 263
5 ハンセンのIS-LMモデル 265
6 まとめ 269
●補論● IS-LMモデル 269


第18章 経済成長理論の歴史 ソローを中心として 273
1 はじめに 274
2 ハロッドの動学的景気循環理論 274
3 1950年代のソローの知的背景 277
4 ソローの経済成長モデル 280
5 1960年代の展開 282
6 ソロー残差 284
7 まとめ 286

●補論● ソロー・モデル 286


人名索引 291
事項索引 297