著者:野矢 茂樹[のや・しげき] (1954-) 哲学(分析哲学,心の哲学)。
NDC:104 哲学 >> 論文集.評論集.講演集
『哲学の謎』(野矢 茂樹):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
【目次】
はじめに [003-005]
目次 [006-009]
1 意識・実在・他者 011
生物が絶滅しても夕焼けは赤いか
死と他者
実在の世界はどこにあるのか
実在が視野から消える
他人の意識も視野から消える
死んでも世界は終わらないか
他人の意識
純粋に内面的な意識
夢中の死
2 記憶と過去 035
五分前世界創造仮説
何が「正しい」記憶なのか
神の視点と人間の視点
記憶される過去・語り出される過去
3 時の流れ 055
時間の中断
時間の流れの速さ
時の川岸
永遠の『いま』
複視点的世界了解
意味変貌・自己認識・時の流れ
4 私的体験 075
逆転スペクトル
君が『赤』と呼ぶ色は何色なのか
知覚世界の自閉
意味の自閉
私的言語
5 経験と知 095
経験の一般化
斉一性の原理
知の本能と習慣
何を一般化してもよいのか
室内鳥類学
経験の意味
6 規範の生成 115
露常と異常
狂気・病気
「異常」ということ
孤独な規律
見本・手本
規範の学習
7 意味の在りか 135
意味への問い
個と一般
一般観念
意味理解
言語の構造
語と文
ものの名前
8 行為と意志 157
猫の顔洗いは行為なのか
意志という動力
未知の惑星にて
アニミズム
意志から意味へ
意図の探求
馬と乗り手
9 自由 179
人間もまた物の塊にすぎない
自然という観点・実践という観点
随意筋と不随意筋
「しないでもいられた」
決定された世界
非決定の世界
虚構の介入
あとがき(一九九五年十月 野矢茂樹) [202-204]