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『1冊でわかる美術史』(Dana Arnold[著] 鈴木杜幾子[訳] 岩波書店 2006//2004)

原題:Art History: A Very Short Introduction (Oxford University Press, 2004)
著者:Dana Arnold(1961-)
訳者:鈴木 杜幾子[すずき・ときこ](1945-) (謝辞、序文、用語解説)
訳者:菊池 亮(第1章)
訳者:長崎 麻里(第2章)
訳者:戸井田 歩(第3章)
訳者:岩田 志乃(第4章)
訳者:石井 美佐子(第5章)
装丁:後藤 葉子[ごとう・ようこ](1973-) QUESTO、森デザイン室。
シリーズ:〈1冊でわかる〉シリーズ


美術史 - 岩波書店

巨匠の傑作や様式中心の考え方を批判し,美術を社会や文化,人間との関わりの中で捉えかえす現代の美術史学は,何をテーマとし,どんな議論を行なっているのか.イースター島の巨像からモネの絵画,前衛芸術,さらにはビデオゲームのキャラクターまで,多様な視覚的素材を用いながら,美術について考えるさまざまな視点や方法を解説.


【目次】
謝辞(二〇〇三年、ロンドンにて ダナ・アーノルド) [iii-iv]
序文 [v-ix]
献辞 [x]
目次 [xi-xii]


1 美術史学とは何か 001
  美術の鑑賞と批評
  鑑識
  進歩としての歴史
  美術史学における証拠と分析
  美術史学と「ヴィジュアル・カルチャー」
  美術史学を実践する


2 美術史を記述する 040
  さまざまな時代の美術史家たち
  ジェンダー化されたさまざまな美術史
  歴史のなかの非西洋美術の居場所


3 美術史を提示する 078


4 美術史を考える 108


5 美術を読む 126


6 美術を見る 145
  スケッチと素描
  テンペラ
  油彩画
  彫刻――塑像・彫像・鋳造
  技術の知識が美術史学に与えるもの


用語解説 [157-161]
解説(二〇〇三年、鈴木杜幾子) [163-188]
  1 美術・美術史・美術史学――本書のメッセージ
  2 日本の読者のためにもう一つの文献案内
  3 本書の翻訳について 
図版一覧 [6-7]
ウェブサイト案内 [4-5]
参照文献 [1-3]





【抜き書き】
・巻末の訳者による「解説」から。訳書刊行の経緯と、大学院生との分担についての記述。

 二〇〇五年になって、ふと、せっかく苦労して読んだのだから、これを訳書として出版できないかと思いついた。むろんその時点では抄訳しかなかったわけであるし、いくら真面目にやったとしも院生の訳文をそのまま印刷できるわけでもない。それでも、縁あって岩波書店がこのシリーズの刊行を始めていることを知り、訳者(鈴木)が翻訳のすべてに責任を負う約束をして、五名の院生に参加の意思の有無を問い合わせた。

 各章の担当は次のとおりである。 第1章 菊池亮、第2章 長崎麻里、第3章 戸井田歩、第4章 岩田志乃、第5章 石井美佐子。 第6章は全員で分担した。 謝辞、序文、用語解説は鈴木が担当した