原題:Demonic Males: Apes and the Origins of Human Violence (1996)
著者:Richard Walter Wrangham(1948-) 人類学。霊長類学。
著者:Dale Peterson(1944-) 作家。
訳者:山下 篤子[やました・あつこ](1952-) 翻訳、歯科医。
【目次】
献辞 [003]
謝辞 [005-007]
目次 [009-013]
第1章 失楽園 015
皆殺しの大陸
森の暗殺団
チンパンジーの生活
侵入襲撃
そして全滅
すさまじき暴力
暴力性の起源
共通の祖先
第2章 タイムマシン 051
一族の写真
ハクスリーの分類
人間に近い種
つきとめられた真実
五〇〇万年前の祖先
殺し屋の類人猿がいた?
第3章 密林から疎林へ 077
疎林の猿人
根の発見
ブタとメクラネズミと類人猿
根を喰うチンパンジー
殺戮の系統
第4章 戦争と人間 095
ヤノマモ族の戦争
ヤノマモ族とチンパンジー
戦争の原型
おだやかな狩猟採集民?
「未開」の終焉
文化の力
第5章 幻想の楽園 120
ゴーギャンのプライベート・クラブ
楽園幻想
マーガレット・ミードの場合
まちがいだらけの『サモアの楽園』
現実の場所
第6章 気質 151
女性戦士
犯罪の性差
西洋の暴力性?
ヤギ五頭の男女平等
一貫した男の暴力性
第7章 レイプ、そして子殺し 174
類人猿の暴力
レイプするオランウータン
レイプの目的
チンパンジーの暴行
ゴリラの子殺し
脳と暴力
第8章 自由の代償 206
クランの戦闘
ライオンの子殺し
数の殺人論理
殺しの報酬
パーティ・ギャング
五〇〇万年の攻撃性
第9章 遺産 233
ムリキの場合
ゴールトンの謝り
闘争の遺産
攻撃性と男性ホルモン
理性と感情
自尊心の発動
内集団・外集団偏向
支配への欲望
第10章 おだやかな類人猿 267
平和なチンパンジー
ホカホカ
性行為の効用
誰もみたことがない光景
サルをペットにするボノボ
なぜボノボだけが?
第11章 南の森からのメッセージ 293
食性のちがい
ゴリラのいない森
南の森のヒト
第12章 デーモンを制御する 306
帝国主義の原動力
「母性」のユートピア
進化の結び目
政治の脱個人化
奴らを殺せ!
未知なる方程式
第13章 カカマの人形 333
自然からの贈り物
系統図・地図 [342-344]
訳者あとがき(一九九八年一月 山下篤子) [346-348]
ノート [1-30]
参考文献 [I-IV]
索引 [I-VI]
【抜き書き】
・本書冒頭の献辞(p. 3)。
暴力とは無縁の道を生きたジェファリー・W・ランガムとポール・G・ピーターソンの思いでに捧げる”
・原書第1章が閲覧できる。
WashingtonPost.com: Demonic Males: Apes and the Origins of Human Violence