編者:上山 春平
著者=シンポジウム参加者(肩書は当時のまま):
中尾 佐助(大阪府立大学教授)
吉良 竜夫(大阪市立大学教授)
岡崎 敬(九州大学助教授)
岩田 慶治(大阪市立大学教授)
上山 春平(京都大学教授)
- 作者:上山 春平
- メディア: 新書
【目次】
はしがき(一九六九年一〇月 上山春平) [i-v]
目次 [vi-vii]
序説
I 日本文化の深層分析 004
II 照葉樹林文化と縄文文化 013
III 縄文文化の担い手 023
シンポジウム
I 照葉樹林とは何か 043
生態学的見地
和辻の風土論と気候区分
非ヨーロッパ的な気候区分の試み
温度と乾湿度のインデックス
人間生活のための気候区分
標準的な環境区分システム
「照葉樹林」について
照葉樹林と硬葉樹林
ブナ科の世界
照葉樹林と落葉広葉樹林
照葉樹林の本場
照葉樹のふるさと
ヒマラヤの照葉樹林
日本の照葉樹林
II 照葉樹林帯の農耕文化 085
照葉樹林の食用植物
半栽培
ポナペ島のイモ栽培
照葉樹林前期複合
水晒し技術
加熱処理法
照葉樹林の野生食糧 秋から冬にかけての食べもの
春から夏にかけての食べもの
動物性の食べもの
照葉樹林文化複合
日本とシナ
竹
茶
酒
III 照葉樹林と縄文文化 131
縄文文化の成立条件
縄文初期の植生 土器の用途
縄文土器の起源
土器と農耕
半栽培の長期化
根栽文化の北方変形型
半栽培の考古学的裏づけ
穴貯蔵
焼畑農耕の渡来
石包丁
ヒョウタン
気候変化と花粉分析
五つのゾーン
植生の変化
気候変化の区分と考古学的時期区分の関係
生活の場の変化
照葉樹林とその後の運命
IV 照葉樹林帯の固有信仰 191
問題点
三つの神観念
神観念の進化
木や石に宿る神
森林の神と草原の神
客人信仰と神の降臨
モンゴロイドの同質性