著者:富山 和子[とみやま・かずこ](1933-) 環境社会学。"環境問題評論家"。
NDC:210.04 日本史 >> 評論
NDC:611.33 農業経済 >> 食糧問題.食糧経済 >> 米.米価.米の輸出入
NDC:616.2 食用作物 >> いね.稲作:水稲,陸稲
件名:稲--栽培--歴史
件名:水資源
備考:稲作贔屓の書。
【目次】
目次 [i-iv]
序章 吉野ヶ里はなぜ滅びたか 003
消えた大集落
弥生の王国
アオ灌漑
歴史の教訓
一 稲は命の根なり 014
縄文の蓄積
弥生人のネックレス
アダム・スミスの賛辞
余剰、この大いなる天恵
水と日本人
徐福伝説
二 米の文化、古墳 033
国土の大改造
畑と水田は違う
水争いの発生とリーダー
吉備の十二ヶ郷用水
上毛野国
三ツ寺遺跡が語るもの
溜池と古墳
大山古墳
三 列島改造の仕上げ、条里制 055
1 大和川紀行 055
直角に曲がった川
土木の川
大窯業地帯
狭山池
「亀ノ瀬」の地巡り
平城京
古代大和がなぜ栄えたか
「水の上は地行くごとく」
条里制の意義
2 秩父条里物語 073
秩父というところ
太田千畳敷
市子の墓
日本の原風景
四 第二の列島改造 085
1 水を治める 085
山の文化
仁徳天皇と和気清麻呂の夢
大和川の付け替え
利根川と荒川
都市と農村
江川と芋代官
藍作と吉野川
海の大干拓
驚異の増収
海の交通も米が作った
2 水を引く 115
無名の天才たち
辰巳用水
箱根用水
徳島堰
五庄屋の大石堰
山田堰
吉井川の田原井堰
五 技術の秘密、和算 131
鉱山技術と用水技術
築城ブームと石工集団
十二貫野〔じゅうにかんの〕用水
江戸庶民のレジャー、数学
超ベストセラー『塵劫記』
長者丸の漂流
日本人と数学
太閤検地
安積〔あさか〕疏水開拓の父、中条政恒
ドールンと野蒜〔のびる〕築港
和算家と地租改正
「寸志夫〔すんしふ〕」
豊後の石工たち
六 木を植える文化 165
森林は米が作った
水系の思想
世界最古の保安林立法
林業の発生
「自分の水は自分で作る」
日本列島を囲む帯、海岸林
森林を守る水田
木地師〔きじし〕の里
木を植える文化
神宮備林
式年遷宮「二〇年」の秘密
「稲のチカラ」
終章 風景を読む 194
1 石の文化 194
石垣水田
鉄の技術、石の技術
2 平野を作る 198
「三津七湊」
「葦沼」
越後平野の「はざかけ」
3 浮き田 205
大宮台地の樹枝状谷
荒沢沼の河童
関東の「国引き」
4 日本最大の伝統客土 211
日本一の麦どころ
泥付け
仁徳陵の百倍の土量
地球環境と日本農業
あとがき(一九九三年九月 富山和子) [223-227]
参考文献 [228-232]