著者:大垣 貴志郎[おおがき・きしろう](1943-) ラテンアメリカ近現代史。メキシコ独立戦争史。
NDC:256 メキシコ史
【目次】
まえがき [i-v]
目次 [vi-xi]
地図 [xii-xiii]
第一章 文明の出合い 001
新大陸の「発見」 001
コロンブスの「発見」
スペイン人との衝突
新大陸の古代文明 005
メキシコの自然
時代の認識
人類の到来
メソアメリカ文明圏
マヤとメキシコ高原地域
新大陸の贈り物
羽毛の生えた蛇神
マヤ絵文字と曆数
キチェー・マヤの聖なる書『ポポル・ヴフ』
アステカ帝国の循環史観
コルテスのメキシコ征服
第ニ章 搾取と布教の時代 037
植民地のしくみ 037
大航海時代
副王領先住民人口の減少
統治体制の変化
エンコミエンダ制
先住民保護運動
ラス・カサス神父
“黒い伝説”
新興国の攻勢
副王領の拡大
聖領の時代 053
精神面の征服
イエズス会の追放
植民地の経済
独占交易体制
一七世紀のメキシコ
植民地の危機 062
植民地の一八世紀
カルロス三世の改革
独立前夜のメキシコ
第三章 独立記念日 067
独立戦争の鐘 067
一八〇年九月一六日
離脱と独立との違い
炎の男イダルゴ
副王のクーデター
グアダルーペの聖母と群衆
十字架の山の敗北
もう一人のムハンマド
模範的メキシコ人
イグアラの変 087
イトゥルビデのつぶやき
メキシコ独立
迷える皇帝
迷走する独立国
第四章 憎き星条旗 097
サンタ・アナの時代 097
世界一邪悪な男
擬人化された歴史
教会の重圧
米墨戦争 106
テキサス分離
グアダルーペ・イダルゴ条約
国歌の曲想
疲弊する国家
第五章 先住民の勇ましさ 117
ベニート・フアレス 117
オアハカの魅力
先住民の本能
フアレスの生い立ち
先住民の州知事
メルチョール・オカンポ 125
オカンポの境遇
パリのオカンポ
宗教論争
レフォルマ戦争 132
レフォルマ戦争の勃発
戦争第一幕――保守派の優勢
第二幕―――自由主義派の巻き返し
第三幕――外国の干渉
第四幕――戦闘の終結
第五幕――改革のピッケル
第六章 白昼夢をみた皇帝 143
ナポレオン三世の野心 143
青い目の大公
フランス軍の進駐
フランス干渉戦争
ミラマル条約
「メキシコ人のための皇帝」
フアレスの抗戦
行きづまる帝国 153
落日の皇帝
「さようなら、カルロッタ」
絶望した賢婦
マクシミリアンの最期
建国の父フアレス 164
フアレスの勝利
民主的独裁者
ディアスの蜂起
フアレス急死
国家の覚醒
第七章 族長の功罪 177
ディアス登場 177
メスティソの躍進
ミシュテカ人の軍人
飛脚役の交代
ディアスの長期政権 184
メキシコのベルエポック
新聞の論説
教会との和解
ディアスの独裁政治
第八章 革命精神は死んだのか 195
ディアスの退場 195
独立戦争一〇〇周年
社会の不満
革命のきざし
象を殺した細菌
民主主義の使徒
メキシコ革命 206
悲劇週間
メキシコ革命の流れ
第一期
第二期
革命の英雄――ビージャとサパタ
行進曲サカテカス
メキシコ文化革命
第九章 現代メキシコ 223
ゆれうごくメキシコ 223
歴史的冒険
ビージャとオブレゴンの会見
メキシコ革命第二期――カージェスの一〇年
制度的革命党(PRI)の誕生
革命五〇周年と経済外交の推進 229
社会主義的政策の推進
第二次世界大戦
都市の空気
ポピュリズム
低迷する経済 241
ハイパーインフレーション
石油危機
政治改革の潮流
政権の交代
あとがき [251-253]
参考文献 [254-256]
事項索引 [258-265]
人名索引 [266-270]