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『フランス現代史』(小田中直樹 岩波新書 2018)

著者 : 小田中 直樹[おだなか・なおき] (1963-) 経済史。
NDC:235.07 フランス史(  第2次世界大戦後 1945-)

 

フランス現代史 - 岩波書店

 

【目次】
目次 [i-iv]
地図 [vi-vii]

 

序章 分裂と統合の弁証法 001
1 「モデル」から「先行者」へ 001
  日仏の現在
  モデルとしてのフランス
  先行者としてのフランス
2 分裂と統合の弁証法 007
  深く重層的な分裂
  「外部」による統合
  分裂と統合の弁証法
3 相対的後進国 012
  相対的後進国
  対立する利害、共通する利害

  

第一章 解放と復興―― 一九四〇年代 017
1 解放,対立,和解 018
  解放と終戦
  対立と分裂
  レジスタンス神話
2 経済復興 026
  CNR綱領
  二つのディリジスム
  モネ・プラン
3 第四共和政の成立 033
  憲法制定
  ドゴールの退場
  冷戦の開始

 

第二章 統合欧州の盟主をめざして―― 一九五〇年代 043
1 脱植民地化と欧州統合 044
  植民地の独立
  欧州統合
  迷走する政治
2 復興から成長へ 051
  購買力政策と競争力政策
  新旧中間層の軋み
  マンデス革命
3 第五共和政の成立 060
  アルジェリア戦争
  ドゴールの復活
  憲法制定

 

第三章 近代化の光と影―― 一九六〇年代 069
1 「栄光の三〇年」 070
  ゴーリスム
  欧州統合の深化
  産業政策
2 近代化のなかで 078
  ライフスタイルの変容
  メリトクラシー
  福祉国家
3 五月危機 086
  ベビー・ブーマー世代
  学生反乱、ゼネスト
  学校教育と社会階層構造

 

第四章 戦後史の転換点―― 一九七〇年代 092
1 過渡期としてのポンピドー政権 096
  ドゴールの退場
  新社会建設プログラム
  政治の左右両極化
2 「栄光の三〇年」の終焉 105
  ジスカールデスタン政権
  ニクソン・ショックと第一次石油危機
  バール・プランと第二次石油危機
3 分裂する社会 114
  複雑化する対立軸
  国民戦線
  アイデンティティ・ポリティクスの時代

 

第五章 左翼政権の実験と挫折―― 一九八〇年代 123
1 ミッテランの実験 124
  左翼政権
  過去の精算
  実験の失敗
2 新しい社会問題 134
  「暑い夏」
  ブールの行進
  スカーフ事件
3 異議申立ての諸相 141
  コアビタシオン
  宿痾としての失業
  対立軸の移動

 

第六章 停滞,動揺,模索―― 一九九〇年代 151
1 争点化する欧州統合 152
  冷戦の終結
  統合深化のインパク
  国論の二分化
2 動揺する社会 160
  テロリズムの輸入
  労働市場と社会問題
  対立軸と統合の構造
3 模索する政治 168
  経済政策の収斂
  シラク政権
  社会保障制度の整備

 

第七章 過去との断絶?―― 二〇〇〇年代 177
1 「古いフランス」と「新しいフランス」 178
  新旧対立という言説
  第二次シラク政権
  新しい世代の登場
2 グローバル化 188
  アングロサクソン
  「普通の国」へ
  グローバル化への不安、欧州統合への懐疑
3 ポピュリズム 196
  「ピープル」
  敵はだれか

 

終章 その先へ 201
  閉塞感の時代
  統合の試みは成るか
  おわりに

 

あとがき(二〇〇八年秋杜の社にて 小田中直樹) [209-212]
年表 [7-13]
索引 [1-6]