瀧澤 弘和(1960-) 実験ゲーム理論。比較制度分析。社会科学の哲学。
下川 哲矢(1970-) 経済学。意思決定論。
大平 英樹(1962-) 医学。生理心理学・認知神経科学。
吉田 敬(1972-) 科学哲学、社会科学の哲学、脳神経科学の哲学。
川越 敏司(1970-) 実験経済学、ゲーム理論。
大坪 庸介(1971-) 進化心理学、社会心理学。
八木 紀一郎(1947-) 経済思想史、社会経済学。
橋本 敬(1967-) 学術博士。複雑系科学、進化言語学、進化経済学、知識科学など。
装丁:松田 行正 グラフィックデザイン、アートディレション。装丁。著述業。
装丁:日向 麻梨子 銅版画。エディトリアルデザイン。
NDC:331.16 経済学.経済思想 >> 経済哲学 >> 経済学方法論
- 作者: 川越敏司,瀧澤弘和,下川哲矢,大平英樹,吉田敬,大坪庸介,八木紀一郎,橋本敬
- 出版社: 河出書房新社
- 発売日: 2013/06/18
- メディア:単行本(ソフトカバー)
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【目次】
まえがき――いま、経済学の何が問題か(2013年5月 川越敏司) [001-007]
目次 [008-009]
行動経済学と神経経済学は標準的経済学を変えるのか(経済理論の立場から)[瀧澤弘和] 013
1 はじめに 015
2 行動経済学・神経経済学の誕生とその背景 016
3 行動経済学の二つの流派 018
4 標準的経済学からの反応 022
5 この論争から学べること 024
6 結論 028
注 029
読書案内 033
意思決定モデルの精緻化は何をもたらすのか(神経経済学の立場から)[下川哲矢] 035
1 合理性の仮定――なせ経済学は一見非現実的な仮定を受け入れるのか 037
2 経済学における意思決定モデルを巡る議論――2つの方向性 042
As if アプローチ
マインドフル経済学論争
3 意思決定モデルの評価基準 046
他者との社会的なかかわり
損失回避性、参照点依存性
学習、環境反応
4 まとめ 053
注 054
読書案内 056
脳と身体の機能が意思決定を規定する(生理心理学と認知神経科学の立場から)[大平英樹] 059
1 はじめに 061
2 感情的意思決定 062
3 不公正な分配の感情的拒否 065
4 リスク判断に影響する内需要感覚 068
5 意思決定における搾取と探索 072
6 意思決定における感情と身体的反応のはたらき 076
7 おわりに――経済学に脳と心は必要か 077
注 078
読書案内 082
経済学と脳神経科学はどのような関係にあるのか(科学哲学の立場から)[吉田敬] 085
1 序論 087
2 社会科学の哲学における自然主義と解釈主義の対立 089
3 グルとピーセンドルファーによる神経経済学批判 092
4 社会科学と脳神経科学の段階的な関係 096
5 結論 101
注 102
読書案内 103
経済学の「認知革命」はどこまで進んだか(実験経済学の立場から)[川越敏司] 105
1 進化心理学と経済学の自然化 108
ウェイソン4枚カード課題
最後通牒ゲーム
不平等回避の選好
2 ニューロ・エコノミクスへの道 113
ムカデ・ゲーム
2つの解釈
戦略的推論の可視化1:美人投票ゲーム
戦略的推論の可視化2:最後通牒ゲームにおける情報探索
3 経済学の自然化の検討 121
経済学者の典型的な反応
経済学の方法論・再考
実験経済学と行動経済学との関係
経済学の自然化の流れ
4 問題提起 128
進化心理学への疑問
ニューロ・エコノミクスへの疑問
方法論上の問題
注 131
読書案内 132
“心”抜きの経済学は社会を幸せにできるのか(進化心理学の立場から)[大坪庸介] 135
1 進化心理学とは 137
2 経済学と実証研究 144
3 顕示的消費から関係拡張的消費へ 149
4 まとめ 154
注 155
読書案内 157
マックス・ウェーバーと心理学・精神物理学(経済思想史の立場から)[八木紀一郎] 159
マックス・ウェーバー再考
限界効用と精神物理学
精神物理学
ウェーバーの方法論的探究
「客観化」の断念
工業労働調査における精神物理学
文化史における淘汰と適応
現在の時点から見て
注 179
読書案内 180
自然化すれども還元せず(複雑系科学の立場から)[橋本敬] 183
1 はじめに 185
2 自然化 186
3 複雑系 188
4 経済学の自然化に対する複雑系科学の立場 192
筆者の立場
社会における創発的階層構造
生物進化と文化進化の接続
志向性の自然化について
5 終わりに 203
注 204
読書案内 206
あとがき(2013年5月 川越敏司) [207-210]