原題:The Concept of Law, 3rd edition(2012)
著者:Herbert Lionel Adolphus Hart(1907-1992)
訳者:長谷部 恭男(1956-) 憲法。
解説:Leslie Green(1956-) 法哲学、分析哲学、憲法。
編者:Penelope A. Bulloch
編者:Joseph Raz(1939-2022)
カバーデザイン:水戸部 功
備考:バロックとラズの二人がハートの死後、未完の「Postscript」の編集を行っている(水谷誠司(2002)「二つの法モデル:H・L・A・ハート『法の概念』「追記」についての部分的検討」『同志社法學』54巻1号、156-234頁)
筑摩書房 法の概念 第3版 / H.L.A.ハート 著, 長谷部 恭男 著
【目次】
目次 [003-007]
凡例 [008]
初版はしがき(H・L・A・ハート) [011-013]
第2版編者はしがき(ぺネロープ・A・バロック、ジョゼフ・ラズ) [014-017]
第3版編者はしがき(レスリー・グリーン、ベイリオル・コレッジ・オクスフォード 二〇一二年トリニティ学期) [018-020]
第I章 執拗な問いかけ 021
第1節 法理論の難解さ 021
第2節 繰り返される三つの論点 029
第3節 定義 040
第II章 法、指令、命令 047
第1節 命令法の各種 047
第2節 強制的命令としての法 051
第III章 法の多様性 060
第1節 法の内容 062
第2節 適用範囲 084
第3節 成立様式 088
第IV章 主権者と臣民 096
第1節 服従の習慣と法の継続性 098
第2節 法の持続性 113
第3節 立法権の法的制限 119
第4節 立法府の背後の主権者 127
第V章 一次ルール、二次ルールの組み合わせとしての法 138
第1節 新たなスタート 138
第2節 責務の観念 142
第3節 法の基本要素 155
第VI章 法秩序の基礎 167
第1節 認定のルールと法的妥当性 167
第2節 新たな問題 182
第3節 法秩序の病理学 193
第VII章 形式主義とルール懐疑主義 202
第1節 法の綻び 202
第2節 多様なルール懐疑主義 219
第3節 裁判の最終性と不可謬性 227
第4節 認定のルールの不確定性 237
第VIII章 正義と道徳 247
第1節 正義の諸原理 250
第2節 道徳的責務と法的責務 265
第3節 道徳的理念と社会的批判 283
第IX章 法と道徳 290
第1節 自然法と法実証主義 290
第2節 自然法の最小限の内容 302
第3節 法的妥当性と道徳的価値 311
第X章 国際法 329
第1節 疑念の源 329
第2節 責務と制裁 333
第3節 責務と国家の主権性 340
第4節 国際法と道徳 349
第5節 形式と内容の類似性 357
後記 366
1 法理論の性質 368
2 法実証主義の性質 374
3 ルールの性質 389
4 原理と認定のルール 401
5 法と道徳 408
6 司法的裁量 413
解説(レスリー・グリーン) [420-481]
1 ハートのメッセージ 420
2 社会的構成物としての法 423
3 法と権限 439
4 法と道徳 447
5 事実、価値、方法 464
6 意義 476
注 [482-541]
あとがき(二〇一四年一〇月 Y・H) [543-545]
索引 [553-546]