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『民主主義対民主主義[原著第2版]――多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究』(Arend Lijphart[著] 粕谷祐子,菊池啓一[訳] 勁草書房 2014//2012)

原題:Patterns of Democracy: Government Forms and Performance in Thirty-six Countries, Second Edition(Yale University Press, 1999, 2012.)
著者:Arend Lijphart(1936-) 比較政治学
訳者:粕谷 祐子[かすや・ゆうこ](1968-) 比較政治学、政治制度論、途上国の政治。
訳者:菊池 啓一[きくち・ひろかず](1978-) 比較政治制度論、ラテンアメリカ政治。
装丁:板谷 成雄[いたや・しげお](1955-) ブックデザイン。
シリーズ名:ポリティカル・サイエンス・クラシックス;2
NDC:313.7 民主制:共和制、議会政治


民主主義対民主主義 [原著第2版] - 株式会社 勁草書房



【目次】
ポリティカル・サイエンス・クラシックス刊行にあたって(河野勝・真渕勝) [i-ii]
訳者はしがき(2014年4月 粕谷祐子 菊池啓一) [iii-v]
第2版日本語版への序文(2013年2月 カリフォルニア州サンフランシスコにて アレンド・レイプハルト) [vii-xii]
目次 [xiii-xviii]
国名略称リスト [xix]


第1章 はじめに 001


第2章 民主主義体制のウエストミンスターモデル 007
1. イギリスのウエストミンスターモデル 008
  1. 単独過半数内閣への執政権の集中
  2. 内閣の優越
  3. 二大政党制
  4. 得票と獲得議席の格差が大きい選挙制度
  5. 利益集団多元主義
  6. 単一国家と中央集権制
  7. 一院制議会への立法権の集中
  8. 軟性憲法
  9. 違憲審査権の不在
  10. 政府に支配される中央銀行
2. ニュージーランドウエストミンスターモデル 017
  1. ぎりぎり過半数内閣への執政権の集中
  2. 内閣の優越
  3. 二大政党制
  4. 得票と獲得議席の格差が大きい選挙制度
  5. 利益集団多元主義
  6. 単一国家と中央集権制
  7. 一院制議会への立法権の集中
  8. 軟性憲法
  9. 違憲審査権の不在
  10. 執政府による中央銀行
3. バルバドスのウエストミンスターモデル 022
  1. 単独過半数内閣への執政権の集中
  2. 内閣の優越
  3. 二大政党制
  4. 得票と獲得議席の格差が大きい選挙制度
  5. 利益集団多元主義
  6〜10. 第2次元(連邦制次元)に関する多数決型の特徴


第3章 民主主義体制のコンセンサスモデル 027
1. スイスとベルギーのコンセンサス型民主主義 029
  1. 幅広い連立内閣による執政権の共有
  2. 勢力均衡
  3. 多党制
  4. 比例代表制
  5. コーポラティズム
  6. 連邦制および分権統合
  7. 強い二院制
  8. 硬性憲法
  9. 司法審査権
  10. 独立した中央銀行
2. EUのコンセンサス型民主主義 036
  1. 幅広い連立内閣による執政権の共有
  2. 勢力均衡
  3. 多党制
  4. 比例代表制
  5. コーポラティズム
  6. 連邦制および分権統合
  7. 強い二院制
  8. 硬性憲法
  9. 司法審査権
  10. 独立した中央銀行


第4章 36の民主主義体制 041
1. 民主主義体制の定義 041
2. 36ヵ国の多様な民主主義体制 046


第5章 政党制:二党制と多党制 053
1. 有効政党数 055
2. 同盟関係にある政党 058
3. 派閥化した政党 061
4. 36ヵ国の政党制 063
5. 補遺:政党間競合の争点次元 065


第6章 内閣の類型:執政権の集中と共有 069
1. 連立理論 070
  1. 最小勝利連合
  2. 最低規模連合
  3. 最小政党数連合
  4. 最小距離連合
  5. 隣接最小勝利連合
  6. 政策追求連合
2. 少数内閣または過大内閣形成のインセンティブ 074
3. 少数内閣 079
4. 大統領制における内閣 080
5. 大連立,「象徴的」閣僚,「部分的」連立 082
6. 36ヵ国における内閣の類型 084
7. 内閣と政党制 086
8. 補遺:首相の権限 088


第7章 執政府と議会の関係:優越と均衡の諸形態 091
1. 議院内閣制と大統領制 091
2. その他の議院内閣制と大統領制の違い 097
3. 権力の分立と均衡 099
4. 執政府と議会の権力関係の測定 100
5. 内閣の類型と存続期間 105
6. 補遺:国王と大統領 108


第8章 選挙制度比例代表制と単純多数制・絶対多数制 111
1. 議席決定方式 112
2. 選挙区定数 117
3. 阻止条項 119
4. その他の重要な選挙制度の特徴 120
5. 非比例性指数 123
6. 大統領制における非比例性指数 125
7. 36ヵ国での非比例性指数 126
8. 選挙制度と政党制 130


第9章 利益媒介システム:多元主義とコーポラティズム 135
1. コーポラティズムの凋落? 136
2. 36ヵ国における利益集団多元主義とコーポラティズムの程度の測定 139
3. 利益媒介システム,政党制,内閣の類型 145


第10章 権力分割:連邦制と分権 149
1. 連邦制と分権 150
2. その他の連邦制・分権の指標 155
3. 連邦制と民族自治 156
4. 連邦制と制度的実験 158


第11章 議会:立法権の集中と分割 161
1. 一院制と二院制 162
2. 二院制の多様性 163
3. 強い二院制 対 弱い二院制 165
4. 36ヵ国の議院構造 170
5. 議院構造指数と連邦制・分権指数 172


第12章 憲法:改正過程と違憲審査 175
1. 成文憲法不文憲法 176
2. 軟性憲法硬性憲法 177
3. 違憲審査 181
4. 違憲審査と司法積極主義 184
5. 憲法の硬性度と違憲審査 188
6. 補遺1:国民投票とコンセンサス型民主主義 188
7. 補遺2:権限の強い最高裁判所憲法裁判所の内部の観察 192


第13章 中央銀行の独立性 195
1. 中央銀行の任務と権限 197
2. 中央銀行の独立性の測定 197
3. 中央銀行:国内制度か国際制度か 200
4. 連邦制と中央銀行の独立性 204


第14章 民主主義体制の二次元概念図 207
1. 民主主義体制の二次元パターン 207
2. 民主主義の概念図 210
3. 概念図の解釈 213
4. 概念図における各国の位置変化 215


第15章 ガバナンスヘの帰結:コンセンサス型民主主義はより有効なのか 221
1. 仮説と暫定的分析結果 222
2. コンセンサス型民主主義と有効性の高い意思決定 227
3. コンセンサス型民主主義と社会的暴力の抑制 233
4. コンセンサス型民主主義の連邦制次元の影響 236


第16章 民主主義の質と「より寛容な」民主主義:コンセンサス型民主主義には効果がある 239
1. コンセンサス型民主主義と民主主義の質 239
2. 女性の代表 244
3. 政治的平等 245
4. 選挙への参加 247
5. 民主主義への満足度 248
6. コンセンサス型民主主義のより親切で寛容な性質 251


第17章 結論と提言 259
1. グッド・ニュース 260
2. (一見したところ)バッド・ニュース 263
3. それでも楽観的になれる理由 264


補遺 民主主義体制の類型を形成する二次元とそれらを構成する10変数(1945-2010,1981-2010) 269


参考文献 [273-293]
事項索引 [295-306]
人名索引 [307-310]




【メモランダム】

・シリーズの一覧。


『国際レジーム』
Stephen D. Krasner[編] 河野勝 監訳

通産省と日本の奇跡――産業政策の発展1925-1975』
Chalmers Johnson 著 佐々田博教 訳

アジェンダ・選択肢・公共政策』
John W. Kingdon著 笠京子 訳

自民党政権の予算編成』
John C. Campbell著 真渕勝 訳

『民主主義対民主主義 [原著第2版]』
Arend Lijphart 著 粕谷祐子・菊池啓一 訳

アメリ連邦議会――選挙とのつながりで』
David R. Mayhew 著 岡山裕 訳

『国力と外国貿易の構造』
Albert Otto Hirschman 著 飯田敬輔 訳

『国際政治の理論』
Kenneth N. Waltz 著 河野勝・岡垣知子 訳

『ポリティクス・イン・タイム――歴史・制度・社会分析』
Paul Pierson 著 粕谷祐子 監訳

『紛争の戦略――ゲーム理論のエッセンス』
Thomas C. Schelling 著 河野勝 監訳

『日本政治と合理的選択――寡頭政治の制度的ダイナミクス1868-1932』
J . Mark Ramseyer & McCall Rosenbluth[著] 青木一益・永山博之・斉藤淳[訳]