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『現代日本人の意識構造[第八版]』(NHK放送文化研究所[編] NHKブックス 2015)

現代日本人の意識構造〔第八版〕 (NHKブックス)

現代日本人の意識構造〔第八版〕 (NHKブックス)

【目次】
はじめに(二〇一五年一月 NHK放送文化研究所所長 阪中信之) [003-006]
目次 [007-013]


I 序章 015
1 「日本人の意識」とは 015
2 「日本人の意識」調査の基本設計 016
3 分析方法 017


II 男女と家庭のあり方 019
1 結婚観――「結婚しなくてよい」が再び増加 020
多くの年層で増加/世代で決まっている考え/結婚したくない人は少ない
2 子どもをもつこと――「必ずしももたなくてよい」が再び増加 026
「必ずしももたなくてよい」が過半数に/変化の要因/○三年からの変化の原因
3 婚前交渉について――増加した開放的な考え 032
最近は小さな変化/世代交代と時代の影響で生じた大きな変化/世代の差と変化を生みだした時代背景
4 夫婦の姓――最近は揺れる意見 040
再び増加した「どちらが改姓してもよい」/男性は「現状では夫の姓」、女性は「どちらでもよい」/男女年層別にも多様な動き
5 理想の家庭――夫婦で協力が定着 046
最近は自立型も増加/世代で決まっている理想の家庭像
6 家庭と仕事――両立したほうがよい」が過半数に 050
再び増加した「両立したほうがよい」/M字型が続く日本
7 夫の家事――手伝いは当然だが、中心は妻が多数 056
「するのは当然」が九割に/同じ仕事をしていても家事は妻中心/実際に少ない夫の家事時間/家族の個人化がさらに進む
8 子どもの教育――依然として残る男子優先 062
高学歴志向がさらに増加/五人に一人が男子優先の考え/女性に多い男子優先
9 父親のあり方――子どもと距離をおく人が増加 066
「忠告や助言を与える」「干渉しない」が増加/《忠告》《不干渉》とも女性の幅広い年層で増加
10 老後の生き方――子ども離れが進む 070
「夫婦でむつまじく」と「趣味をのんびり」が増える/女性の六○歳以上で大きく減少した《子供や孫》/〈近代家父長制家族〉のシステムと連動する“メンタリティー”の解体


III 政治 079
1 政治に対する態度――有効性感覚の低下が止まる 079
二○○○年代に入って変化/若い世代で上昇/「生存権」のみが高い認知度/低下を続ける政治活動
2 結社・闘争性――対立を避ける現代人 093
地域でさらに消極的に/多くの年層で積極的な人が減少
3 政治課題――福祉か経済発展か 098
再びトップになった「経済の発展」
4 政党支持態度――自民党支持が三○%台に回復 102
若・中年層で自民党が増加/月例調査にみる最近五年間の支持


IV 国際化・ナショナリズム・宗教 109
1 国際化の現状と意識――増加止まった外国人との接触経験 109
外国人とは「軽いつきあい」が中心/アメリカ以外の国は好みが分散/外国との交流は若い人が意欲的
2 日本に対する愛着――変わらぬ高い水準 116
若い世代で高まった愛着心
3 日本に対する自信――再び上昇し過去最高水準に 119
八○年代の水準に近づく/日本に対する愛着や自信と国際交流意欲
4 天皇に対する感情――過去最高に並んだ「尊敬」 126
平成になって変わりやすくなった天皇への感情/どの世代でも増えた《尊敬》
5 信仰信心――仏は四割、神は二割の人が信じる 132
《お守り・おふだの力》《奇跡》《あの世》を信じる人が増加/世代で大きく異なる「信じるもの」
6 宗教的行動――最も多い「年に一、二回は墓参り」 139
現世利益的行動の増加


V 仕事と余暇 145
1 理想の仕事の条件――「仲間と楽しく」がトップを維持 144
「失業の心配がない」「世の中のためになる」が増加/男性は仕事の内容、女性は職場環境/正規雇用は「高い収入」、非正規雇用は「仲間と楽しく」/四○代以下で増加した「失業の心配がないこと」/安定志向が強まる二○代
2 仕事と余暇のバランス――「仕事も余暇も」の定着 155
《仕事優先》から《仕事・余暇両立》の時代へ/世代交代と時代で変わる意識/男女とも幅広い年層で増加した《仕事・余暇両立》
3 余暇の過ごし方――現状も将来も「好きなことをして楽しむ」 162
「好きなことをして楽しむ」が常に最多/高年層で活発になる余暇活動/将来の余暇はどんなことをしたいか


VI 日常生活 169
1 四側面からみた生活満足感――物質面で高まる 169
最近の五年間は三つの側面で上昇/若年層で大きく増加
2 生活全体についての満足感――久しぶりに上昇 175
満足度の高い人が増加/女性で多い満足している人/生活満足度と経済状況/将来よりはまだ現在のほうがよい
3 生活充実の手段――変わらない“健康第一” 180
最近の五年間は経済力だけ増加/趣味を重視する人が多くの年層で増加
4 貯蓄・消費態度――なくなった世代による違い 183
最近の五年間は変化なし/世代による違いがなくなる
5 欠かせないコミュニケーション行動――最近五年間で変化 187
一九九八年までは大きな変化なし/「テレビを見る」「友人と話をする」がはじめて減少/最も欠かせないのは家族との会話/携帯電話・スマートフォン、インターネットの影響


VII 生き方・生活目標 197
1 人間関係――あっさりとした関係を望む人がさらに増加 197
再び減少した親せきとの親密なつきあい/世代で決まっている人間関係への考え/世代による違いがなくなった親せきとのつきあいに対する考え/多くの人が場によって異なる考え
2 能率・情緒――やや増加した情緒志向 207
仕事は人柄重視、旅行は計画重視/明治生まれは情緒志向だけ増加/根強い情緒志向/場によって異なる志向
3 生活目標――増加した身近な関係重視 216
身近な人たちとなごやかに/多くの年層で拡大した《愛志向》/未来より現在重視/変化の背景


VIII 終章――強まる伝統志向 227
1 意識の変化量からみた四○年 227
家族・男女関係で大きな変化/変わった意識、変わらない意識
2 東日本大震災は日本人の意識に影響を与えたか 233
限定的だった震災の影響
3 日本人の意識構造 235
日本人の意識の基本軸/時代ごとの変化/世代別の特徴/個別の意見の変化/伝統回帰の背景と日本人の未来


付録I 「日本人の意識」調査 [1-33]
付録II 解析方法 [34-35]
付録III 日本社会の変化 [36-42]