著者:酒井 直樹[さかい・なおき](1946-) 日本思想史。文化理論、翻訳論、国民主義研究。
件名:日本人
件名:日本
NDC:302.1
NDC:304
『死産される日本語・日本人 「日本」の歴史―地政的配置』(酒井 直樹):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部
【目次】
学術文庫版の序(二〇一五年四月二日 ソウル新村のホテルにて) [003-017]
目 次 [019-022]
はじめに [025-037]
I 近代の批判:中絶した投企――日本の一九三〇年代 038
西洋という仮想された同一性 038
普遍主義と特殊主義の親和性 050
反近代主義のなかの近代主義 061
竹内好の<抵抗> 075
II 国民共同体の「内」と「外」――丸山真男と中世 092
運命共同体と帰属 094
近代世界における国民共同体の表象 105
III 国際社会のなかの日本国憲法――社会性の比喩としての<移民>と憲法 115
近代をどう規定するか 115
憲法は社会問題を創出する 120
<移民>という比喩 128
憲法九条は国境をまたいでいる 132
憲法九条の可能性 138
IV 偏在する国家――二つの否定:『ノー・ノー・ボーイ』を読む 144
回帰なき帰還 144
同一性と危険 151
投企による社会性への讃歌 161
V 歴史という語りの政治的機能――天皇制と近代 173
歴史の言遂行の側面――「実定性」の産出と成立 173
「日本人」、「日本語」、「日本文化」――同一性の制作 177
近代性を語り得る実定性の水準 181
複綜文化主義的配置 185
〔付〕自己陶酔としての天皇制――アメリカで読む天皇制論議(酒井直樹/山口次郎) 197
昭和末のオルギア 197
アメリカにおける天皇制像 199
投稿に対する反響 203
天皇制論議の内と外 205
ナショナリズム、ナルシシズム、天皇制 218
VI 死産される日本語・日本人――日本語という統一体の制作をめぐる(反)歴史的考察 222
多言語性と多数性 222
話しことばと新たな主体の組織 248
VII 「西洋への回帰」と人種主義――現代保守主義と知識人 281
人種主義と主体の構制 281
無徴の場所としての「西洋」 299
保守主義の台頭と「西洋」 316
〔付〕人種主義に関する提言(人種主義に関する委員会/一九八七年三月二〇日 於シカゴ) 343
あとがき(一九九六年 イサカにて) 353
初出一覧 356