著者:ブレイディみかこ[Mikako Brady](1965-)
2021年に文庫化。章構成もやや変更されている。
ヨーロッパ・コーリング・リターンズ - 岩波書店
【目次】
目次 [v-ix]
凡例 [x]
I
こどもの貧困とスーパープア[2014年3月18日] 003
格差社会であることが国にもたらすコスト[2014年4月1日] 007
ハラール肉と排外ヒステリア[2014年5月23日] 011
アンチ・ホームレス建築の非人道性[2014年6月13日] 015
アンチ・ホームレスの鋲が続々と撤去へ[2014年6月15日] 019
BBCが外注者にする質問――「あなたはゲイ?」「ご両親は生活保護受給者?」[2014年7月22日] 021
貧者用ドアとエコノミック・アパルトヘイト[2014年8月4日] 025
餓死する人が出た社会,英国編[2014年8月6日] 029
英国式『マネーの虎』で失業率を下げる方法[2014年8月21日] 033
スコットランド狂想曲――経済とスピリットはどちらが重いのか[2014年9月14日] 037
スコットランド狂想曲2――市民的ナショナリズムと民族的ナショナリズム[2014年9月17日] 043
海辺のジハーディスト[2014年10月14日] 048
地べたから見たグローバリズム――英国人がサンドウィッチを作らなくなる日[2014年11月18日] 054
風刺とデモクラシー――今こそ「スピッティング・イメージ・ジャパン」の復活を[2014年12月17日] 059
トリクルアウトの経済――売られゆくロンドンとディケンズの魂[2014年12月29日] 063
アンチ・グローバリズム・イン・ザ・UK――スコットランドが示した新たな道[2014年12月] 068
II
政治を変えるのはワーキングクラスの女たち[2015年1月13日] 075
英国が身代金を払わない理由[2015年1月21日] 080
フェミニズムとIS問題[2015年2月7日] 084
労働者階級のこどもは芸能人にもサッカー選手にもなれない時代[2015年2月26日] 089
人気取りの政治と信念の政治[2015年3月7日] 094
スコットランドの逆襲[2015年3月9日] 099
固定する教育格差――「素晴らしき英国の成人教育」の終焉[2015年4月3日] 103
「左派のサッチャー」がスコットランドから誕生?[2015年4月9日] 107
国の右傾化を止めるのは女たち[2015年4月21日] 112
英国総選挙の陰の主役,スコットランドが燃えている[2015年5月5日] 117
英国選挙結果を地べたから分析する――やっぱり鍵はナショナリズム[2015年5月9日] 123
住民投票と国民投票――国の未来は誰が決めるのか[2015年5月20日] 128
「勝てる左派」と「勝てない左派」[2015年6月3日] 132
右翼はLGBTパレードに参加してはいけないのか[2015年6月12日] 137
スコットランド女性首相,現地版ネトウヨの一掃を宣言[2015年6月28日] 143
ギリシャ危機は借金問題ではない.階級政治だ[2015年7月4日] 148
ギリシャ国民投票―― 六人の経済学者たちは「賛成」か「反対」か[2015年7月5日] 155
ユーロ圏危機とギリシャ ――マーガレット・サッチャーの予言[2015年7月9日] 160
英国政治に嵐の予兆?――「ミスター・マルキスト」が労働党党首候補№ 1に[2015年8月5日] 165
英労働党党首候補コービン,原爆70年忌に核兵器廃絶を訴える[2015年8月9日] 170
英国で感じた戦後70年――「謝罪」の先にあるもの[2015年8月18日] 176
欧州の移民危機――「人道主義」と「緊縮」のミスマッチ [2015年9月7日] 181
英労働党に反緊縮派党首が誕生――次はスペイン総選挙だ[2015年9月13日] 186
再び暴動の足音? ロンドンがきな臭くなってきた[2015年9月29日] 191
左翼が大政党を率いるのはムリなのか?――ジェレミー・コービンの苦悩[2015年月10日15] 195
ロンドン市長「移民を受け入れないと日本のように経済停滞する」[2015年10月19日] 200
保守が品格を失うとき――ジェレミー・コービンが炙りだすエリートの悪意[2015年11月8日] 205
パリ同時多発テロ――レトリックと復讐。その反復の泥沼[2015年11月17日] 210
元人質が語る「ISが空爆より怖がるもの」[2015年11月19日] 215
右も左も空爆に反対するとき――キャメロンの戦争とブレアの戦争[2015年12月1日] 220
仏選挙で極右が圧勝.でも英国はジェレミー・コービン労働党が白星[2015年12月8日] 225
スペイン総選挙でポデモス躍進――欧州政治に「フォースの覚醒」[2015年12月22日] 230
左派はなぜケルンの集団性的暴行について語らないのか[2016年1月16日] 235
III
米と薔薇――新自由主義の成れの果ての光景[2015年11月] 243
ジェレミー・コービンと安保法案反対デモ
襖の向こうのアナキズム
日本人の薔薇
WAR IS NOT OVER
民主主義ってコレなのか?――ポデモスが直面する現実[2016年2月] 263
迷走するニュー・ポリティクス
下から上に
ポデモスが直面する現実
欧州の反緊縮派が日本に示すもの
クラウドとグラスルーツ
あとがき(二〇一六年四月 ブレイディみかこ) [285-291]
初出 [292]