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『リサイクルと世界経済――貿易と環境保護は両立できるか』(小島道一 中公新書 2018)

著者:小島 道一[こじま・みちかず] (1965-) エコノミスト環境経済学インドネシアの環境問題、アジアにおけるリサイクル、再生資源・廃棄物の越境移動の研究)。
NDC:518.523  都市衛生(ごみの再利用[リサイクリング])


リサイクルと世界経済 -小島道一 著|新書|中央公論新社


【目次】
はじめに [i-v]
目次 [vi-xv]


第1章 国境を越えてリユースされる中古品 003
1 家電製品――低所得者層の生活を豊かに 004
  マニラの中古家電市場
  人気の高かったブラウン管テレビ
  修理されるテレビ
  人気の秘密――安さやデザイン
  回収ルートは?
2 自動車・自動車部品――信頼される日本の中古車 016
  日本語表記を残したまま使われる
  評判の悪かった日本の中古車
  国境を越えて消費者が中古車を選ぶ
  自動車部品
3 農業機械・建設機械・工作機械――生産能力を上げる 022
  資本財も輸出されている
  工作機械などの生産設備
  所得向上の手段としての中古機械
4 タイヤ――中古タイヤと更生タイヤ 027
  日本が輸出量トップの中古タイヤ
  中古タイヤの安全性
  日本からの輸出は少ない更生タイヤ
  中古タイヤの輸出は多いが更生タイヤの輸出入の少ない日本
5 再製造による国際リユース 031 
  日本では認知度の低い再製造
  アジア諸国における再製造への取り組み
  再製造に取り組みはじめた日本メーカー
  サービサイジングと国際的な再製造拠点
6 中古品が国際貿易される理由 038

コラム① リサイクルとリユース 013
コラム② 輸出され戻ってくるコミック本 043|


第2章 国境を越えてリサイクルされる再生資源 047
1 廃プラスチック――世界中から中国へ、中国から世界へ 050
  発泡スチロール
  廃PETボトルも中国へ
  日本の廃PETボトル・リサイクルと輸出
  廃PETボトルの品質
  中継地となっている香港
  中国におけるリサイクル業者の公害対策と貿易規制
2 古紙――評価される日本の品質管理 061
  古紙も中国の輸入量が最大
  紙・板紙の生産量と古紙の回収・利用量
  日本もかつては古紙の輸入国だった
  古紙の品質を高めている日本の古紙回収
3 鉄スクラップ輸入国から輸出国へ 068
  鉄スクラップの貿易の多い国
  鉄スクラップの輸入国だった日本
  「その他鉄スクラップ」の日中での統計の差
  雑品スクラッブのリサイクル
  雑品スクラップのリサイクルにともなう環境汚染
  輸入再生資源のリサイクル工業団地
4 石炭灰――供給過剰の東アジア 077
  石炭灰の用途
  石炭灰の利用促進
  輸出が始まった石炭灰
  供給が上回っている東アジア
5 貴金属スクラップ 083
  貴金属スクラップの輸入はアジアでトップ
  非鉄製錬業のリサイクル・ビジネスの強化
6 再生資源貿易の背景 085

コラム③ 貿易統計 088


第3章 中古品や再生資源の越境移動にともなう問題 091
1 安全性や衛生上の問題 093
  リコールと中古品輸出
  雑品スクラップの火災
  日本でのペストの発生と古着・ボロの輸入
  古着・ボロの貿易
  古着やボロの輸入規制
2 製造業の発展を阻害する可能性 101
  開国後に盛んだった中古船の輸入
  中古船の輸入と関税の引き上げ
  中古機械の輸入制限
  中古品の輸入制限と産業の発展
3 廃棄物の増大 107
  修理できない中古品と廃棄物の増大
  寄贈される中古品による廃棄物の増大
  運搬途中に破損する中古家電
  中古品の寿命
  再生資源の名目で廃棄物が送られてくる
  再生資源の輸入の拡大で国内の再生資源が埋め立てられる
4 再生資源のリサイクルにともなう環境汚染 114
  廃電気・電子機器の貿易と環境汚染をともなうリサイクル
  廃鉛バッテリーのリサイクル
  中古品名目で輸出された鉛バッテリー
  韓国やメキシコに輸出されている廃鉛バッテリー
  船舶の解体
5 さまざまな輸入規制 126

コラム④輸出・輸入ができないことによる弊害 130


第4章 国際リサイクルに関する国際ルール 133
1 貿易規制に関するルール―― GATT 135
  GATTと中古品・再生資源貿易
  環境貿易措置とGATT
  ブラジルの再製造品輸入の禁止をめぐる紛争処理
  他の再製造品は?
2 有害廃棄物の越境移動に関する規制 144
  バーゼル条約
  規制対象となる有害廃棄物
  有害廃棄物を越境移動させる手続き
  OECDルールとバーゼル条約
  バーゼル条約Ban改正
  廃電気・電子機器をどのように定義するか
  バーゼル条約関連の国際交渉
3 船舶リサイクルに関する香港条約 157
  シップリサイクル条約の仕組み
  シップリサイクル条約の発効に向けて
  日本も批准に向けて準備
4 国際的な貿易ルールと環境ルール 162
  WTOGATTと国際環境条約
  環境規制の整備・執行と貿易規制
  変わる南北対立の構図

コラム⑤プロボアラ号事件 船舶で発生する有害廃棄物 167


第5章 適切な国際リサイクルに向けて――日本の取り組みを中心に 169
1 日本で国際リサイクルが注目されるようになった背景 170
  国内問題への対応のためのリサイクル
  再生資源や中古品の輸出増加
  産業構造審議会国際資源循環ワーキンググループ
2 3Rの国際展開と貿易障壁の低減 177
  3Rイニシアティブ
  アメリカの自由貿易協定
  貿易障壁の低減への抵抗
  「日・フィリピン経済連携協定」への批判
  3R分野の国際協力
3 国際秩序への貢献 185
  日本の弱点
  国内に向けた論理と国際社会のなかでのポジショニング
  有害廃棄物の不法輸出入防止に関するアジアネットワーク
4 より望ましい国際リサイクルに向けて 191
  輸出事業者の品質向上に向けた取り組み
  消費者・排出事業者の役割
  日本におけるバーゼル法の改正
  中国の輸入規制の強化

コラム⑥持続可能な開発目標と国際リサイクル 201


終章 国際リサイクルの将来展望 205
  気候変動・資源問題への対応
  海ごみ問題と廃棄物問題の地球環境問題化
  発展途上国の経済成長
  サービス産業化と再製造


あとがき(二〇一八年四月九日 インド・インドール、第八回アジア太平洋3Rフォーラムの会場にて 小島道一) [215-218]
略年表 [220-221]
参考文献 [222-224]




【図・表・写真・ボックス一覧】

写真1-1 「JAPAN SURPLUS」を掲げる中古品販売店(ケソン市、2009年8月) 006
写真1-2 アナログテレビの調整作業(マニラ近郊、2007年2月) 008
表1-1 日本の中古自動車の輸出先(上位5ヵ国) 017
写真1-3 輸入された中古自動車(クラン、2015年8月) 021
図1-1 日本の中古農業用トラクターの輸出先(2015年) 023
図1-2 日本のフロントエンド型ショベルローダーの輸出先(2006〜2016年) 023
図1-3 日本のメカニカルショベル,エキスカベーター,ショベルローダーの輸出先(2015年) 024
写真1-4 花都全球自動変速有限公司が製造した自動車のオートマチック・トランスミッション広州市、2013年11月) 034
図1-4 再製造のグローバル展開の模式図 036
表1-2 主な中古品輸出先の経済水準 039
表1-3 中国における100世帯あたりの耐久消費財保有台数 040
表1-4 タイにおける耐久消費財保有率 040

表2-1 世界全体の再生資源の貿易量・貿易額(2015年) 048
図2-1 中国の廃プラスチック輸入量の推移(2000〜2015年) 051
写真2-1 圧縮された発泡スチロール(広東省、2002年11月) 052
写真2-2 廃PETフレークを繊維にする工程(広東省肇慶市、2007年1月) 055
写真2-3 廃PETボトルから製造された綿の代用品 055
図2-2 日本からの廃PET輸出量(2006〜2015年) 056
写真2-4 廃PETボトルの分別(山東省臨沂市、2009年12月) 058
図2-3 古紙の輸入量シェア(2015年) 062
図2-4 中国の紙・板紙生産量,古紙発生量,純輸入量(2005〜2015年) 062
図2-5 世界全体の紙・板紙生産量,古紙消費量,古紙輸入量(1999〜2015年) 064
表2-2 日本と日本以外の国の古紙輸出価格(2015年) 066
図2-6 鉄スクラップの輸入量シェア(2015年) 069
図2-7 日本の鉄スクラップの輸出入量(1976〜2015年) 070
図2-8 「その他鉄スクラップ」と「銅スクラップ」の日中の輸出入量の差(1999〜2010年) 072
写真2-5 被覆銅線の野焼き(ハノイ近郊、2011年1月) 074
写真2-6 寧波鎮海再生資源加工工業団地(寧波、2009年5月) 076
写真2-7 同工業団地の遠景 076
図2-9 日本における石炭灰の国内利用量・輸出量とセメント生産量 081
図2-10 貴金属スクラップの輸入量シェア(2015年) 083

図3-1 古着の輸出国(2015年) 097
図3-2 古着の輸入国(2015年) 097
図3-3 紡績用繊維のボロおよびくずの輸出国(2015年) 099
図3-4 紡績用繊維のボロおよびくずの輸入国(2015年) 099
表3-1 古着・ボロの輸入規制を行っている国の例 100
写真3-1 UAEシャールジャ、捨てられていた家電由来のプラスチックなど(2006年12月) 108
写真3-2 アントワープ港からアフリカへ輸出される中古トラック(2013年1月) 110
写真3-3 基盤を分解・分別する工程(2004年11月) 116
写真3-4 作業場の跡地(2009年12月) 117
図3-5 日本から香港・ベトナムへの鉛バッテリー輸出 120
写真3-5 使用済みと見られる鉛バッテリーのケース(広東省広州市、2007年1月) 120
図3-6 鉛バッテリーの輸入シェア 122
図3-7 船舶解撤実績(1975〜2014年) 123
写真3-6 チッタゴンで解体されている廃船 125
写真3-7 チッタゴンの伸鉄工場(2006年9月) 125
表3-2 再生資源や中古品に関する輸入規制の種類 127

図4-1 ブラジルのタイヤ輸入量 142
表4-1 バーゼル条約で規定された有害廃棄物 146-147
表4-2 バーゼル法と廃棄物処理法の規制対象 149
図4-2 バーゼル条約の事前通告・同意手続き 150
図4-3 バーゼル条約および同条約Ban改正の締約国数の推移 152

図5-1 循環利用率の推移 174
ボックス 5-1 G8の3Rイニシアティブ 178
ボックス 5-2 アメリカの自由貿易協定における再製造品・回収された製品の定義 180
表5-1 アメリカの自由貿易協定に記載されている再製造品の例 180
ボックス 5-3 「資源プラ」の定義 192
図5-2 中国の廃プラスチック・古紙の輸入量(2017年01月〜2018年01月) 199

図終6-1 絶対的貧困線(1日1.9ドル)以下の人口数とその割合(1990〜2013年) 212





【関連記事】

『ごみハンドブック』(田中勝,寄本勝美ほか[編] 丸善 2008)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/20090529/1243522800


『ルポ にっぽんのごみ』(杉本裕明 岩波新書 2015)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/20160129/1479084971


『大量廃棄社会――アパレルとコンビニの不都合な真実』(仲村和代, 藤田さつき 光文社新書 2019)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/20200505/1588604400