原題:Mountain: A Very Short Introduction (2015)
著者:Martin Francis Price 地理学、山岳研究。
訳者:渡辺 悌二[わたなべ・ていじ] (1959-) 地理学。
訳者:上野 健一[うえの・けんいち] (1963-) 気候学、気象学。
デザイン:AD・上條喬 D・竹谷洋平
シリーズ:サイエンス・パレット
NDC:454 地形学
【目次】
まえがき(M. F. Price) [i-iii]
目次 [v-vi]
1 問題提起――なぜ,山が問題なのか 001
山の定義
歴史的な視点
地球規模で見た山の重要性
2 山は永遠のものではない 025
「もろもろの山と丘とは低くせられ」(イザヤ書第40章)
災害の多い景観
山を採掘する
3 世界の給水塔 045
山で水を収穫しよう
水がもたらすエネルギー
利益を共有し危険を回避するために
4 垂直の世界に生きる 059
森林限界以上での暮らし
山の森林
谷底と農業
山岳集落
5 多様性の宝庫 091
生物多様性のホットスポット
生物多様性がもたらす確かな利益
山岳の文化
6 自然保護地域とツーリズム 107
自然保護地域
人と自然保護地域
ツーリズムの主役としての山
有益な影響と害のある影響
7 山岳域の気候変化 137
気候変化の痕跡
山岳気候の変化
生態系への影響
課題と挑戦
不確実な将来のためのパートナーシップ
参考文献 [161-165]
図の出典 [167-168]
訳者あとがき(2017年6月 渡辺悌二・上野健一) [169-172]
索引 [173-176]
【メモランダム】
・帯にはヤーマン(ゆるキャラ的なもの)が居た。〈https://www.yamakei.co.jp/〉
・この本のテーマなら、ヤマケイ新書とサイエンス・パレットと岩波科学ライブラリーのどこから出版されても不自然ではなさそうだ。
【関連記事】
『山岳信仰――日本文化の根底を探る』(鈴木正崇 中公新書 2015)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/20190721/1563634800
M. H. Nicolson執筆の“Mountains (Literary Attitudes toward Mountains)”という項目。Dictionary of History of Ideas(邦訳は『西洋思想大事典』平凡社)より。17世紀のThomas Burnetの盛り上げた山巓論争まで載ってる。
https://sites.google.com/site/encyclopediaofideas/literature-and-the-arts/mountains-literary-attitudes-toward