著者:坂井 豊貴[さかい・とよたか] (1975-) 社会的選択理論。メカニズムデザイン、マーケットデザイン。
NDC:311.7 民主主義
- 作者: 坂井豊貴
- 出版社: 岩波書店
- 発売日: 2015/07/16
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
【目次】
はじめに [i-viii]
目次 [ix-xii]
第1章 多数決からの脱却 001
1 多数決を見つめ直す 002
絶海の孤島での選挙
多数意見は尊重されるか
2 ボルダルール 011
ボルダによる幕開け
なぜボルダ配点が優れているのか
なぜ配点を固定するのか
3 実用例 019
中欧スロヴェニアでのボルダルール
南国ナウルでのダウダールール
キリバス大統領候補選挙でのボルダルール
4 是認投票 026
マルかバツかの投票
第2章 代替案を絞り込む 031
1 コンドルセの挑戦 032
革命の果てに
ボルダルールへの批判
2 データの統計的処理 039
確定不能を解消する
もっとももっともらしい手法
3 さまざまな集約ルール 047
あるのは民意か集約ルールか
ペア基準を問い直す
棄権のパラドックス
総合的な評価としてボルダルールはよい
第3章 正しい判断は可能か 061
1 真実の判定 062
陪審定理
正しい判断、結果の正当性
2 『社会契約論』における投票 072
社会契約
一般意思
主権の役割
多数決の暴走への歯止め
社会的分断と多数派の暴走
自由と社会契約
3 代表民主制 088
直接民主制と代表民主制
オストロゴルスキーのパラドックス
第4章 可能性の境界へ 095
1 中位投票者定理 096
直接制と代表制
単峰性と中位ルール
多数決と中位ルール
単峰性のもとでの「ボルダ・オア・コンドルセ」
2 アローの不可能性定理 109
ペア比較の徹底
独裁への帰結
ケネス・アローと村上泰亮の不可能性定理
ギバート・サタスウェイトの不可能性定理
3 実証政治理論 123
二大政党の政策競争
熟議と単峰性
4 最適な改憲ハードルの計算 129
64%多数決ルールと改憲
現行の改憲条項は弱い
第5章 民主的ルートの強化 137
1 立法と執行、主権者と政府 138
立法としての主権
執行と政府
立法と執行
2 小平市の都道328号線問題 146
半世紀眠っていた計画
成立要件の不当性
3 公共財供給メカニズムの設計 153
自分たちで決められないのか
メカニズムデザイン
クラークメカニズム
新しい制度へ
読書案内 [167-169]
主要参考文献 [170-176]
おわりに(二〇一五年一月三〇日 自宅書斎にて 坂井豊貴) [177-180]