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『大人のための社会科――未来を語るために』(井手英策ほか 有斐閣 2017)

著者:井手 英策[いで・えいさく]  
著者:宇野 重規[うの・しげき]  
著者:坂井 豊貴[さかい・とよたか]  
著者:松沢 裕作[まつざわ・ゆうさく]  
イラスト:田中圭一 

大人のための社会科 -- 未来を語るために

大人のための社会科 -- 未来を語るために


【目次】
目次 [i-ix]
執筆者 [x-xi]


序 社会をほどき,結びなおすために――反知性主義へのささやかな抵抗[井手英策] 001
  思考停止の社会 001
  大人のための「教科書」 002
  本書の構成 004


第I部 歴史のなかの「いま」

第1章 GDP――「社会のよさ」とは何だろうか[坂井豊貴] 011
経済成長とは何のことか 011
すべての付加価値は好ましいか 014
GDPに代わるもの 016
ブータン国民総幸福量 018
よさを測る 021
数値の目的化 024


第2章 勤労――生きづらさを加速させる自己責任の社会[井手英策] 028
生きのこった「勤労」の概念 028
「勤労国家」の誕生 031
経済成長と自己責任の社会 034
歴史的な賃金の下落圧力 037
袋だたきの政治と将来不安 040


第3章 時代――時代を分けることと捉えること[松沢裕作] 045
時代の分け方 045
日本史の時代区分論争 048
発展段階論はなぜ生まれたか 052
時代区分は必要か 054
社会の変化を捉えるために 058


第II部 〈私たち〉のゆらぎ

第4章 多数決――私たちのことを私たちで決める[坂井豊貴] 065
多数決とは何だろうか 065
三択以上で起こる「票の割れ」 066
多数決ではない選挙のやり方 070
決め方で変わる結果 073
間接選挙と直接選挙 075
多数決の「正しい使い方」 076
〈私たち〉という意識 080
多数決と憲法 081


第5章 運動――異議申し立てと正統性[松沢裕作] 085
安保関連法案と抗議行動 085
民主主義社会における運動 087
運動と正統性 089
正統性のゆらぎ 092
正統性のすり替え 096
結びつくことの難しさ 098


第6章 私――自分の声が社会に届かない[宇野重規 102
一八歳選挙権とSEALDs 102
〈私たち〉問題 104
社会問題の個人化 105
個人主義」の思想史 110
個人主義」の現代的展開 112
〈私たち〉の民主主義は可能か 115


第III部 社会を支えるもの

第7章 公正――等しく扱われること[坂井豊貴] 121
古代バビロニアユダヤの教え 121
等しいものき等しく 123
公正な票数 127
公正な課税 129
公正に扱われたいという感情 131


第8章 信頼――社会を支えるベースライン[宇野重規 137
「渡る世間に鬼」はいないか 137
信頼の低い日本社会 139
「安心社会」から脱却できない日本? 142
「信頼」とは何か 145
新たな信頼社会の構築へ 148


第9章 ニーズ――税を「取られるもの」から「みんなのたくわえ」に変える[井手英策] 153
困っている人を助けるのはよいことか 153
人間はどうして助け合うのか 157
ニーズとは何か 159
どのようにニーズを満たすのか 164


第IV部 未来を語るために

第10章 歴史認識――過去をひらき未来につなぐ[松沢裕作] 171
過去を共有する 171
アーカイブズの役割 173
近代国家とアーカイブズ 175
アーカイブズにできること 180
事実の解釈 182
歴史認識問題の二つのレベル 184


第11章 公――「生活の場」「生産の場」「保障の場」を作りかえる[井手英策] 190
「公」、そして「公共性」という言葉 190
public financeとしての財政 194
縮減の時代に起きたこと 197
地域の発展と企業の発展を結びつける 200
過疎地域で起きつつあること 204
三つの場を鋳なおす多様性の時代 206


第12章 希望――「まだ―ない」ものの力[宇野重規 209
「希望」が語られる時代 209
「まだ-ない」ものと希望 211
オバマの「希望」 214
「第二の近代」と希望 217
希望と社会科学 220


あとがき――大人のための社会科、その産声に込められた願い(二〇一七年五月 小田原の祭り囃子を聞きながら 井手英策) [227-232]
索引 [i-vi]