著者:竹中 均[たけなか・ひとし](1958-) 理論社会学、比較社会学。
シリーズ:明石ライブラリー;64
NDC:361 社会学
【目次】
目次 [003-005]
題辞 [006]
序章 二次的なものとしての現実――社会学会の片隅から 007
社会学にとって「快感原則」が意味するもの――現実をめぐる地と図の反転
第I章 超自我は社会規範か――フロイト第二局所論・再考 017
第一節 超自我をめぐるずれ
第二節 『快感原則の彼岸』――古くて新しいモデルの必要性
第三節 『自我とエス』――騎手とその馬の関係
第四節 超自我の二つの顔――「草稿」へ
註 049
第II章 「科学的心理学草稿」の射程――初期フロイト理論の可能性 055
第一節 「草稿」の見えざる亡霊
第二節 「草稿」の論理展開――「現実性判断」の確立
第三節 「草稿」の内部亀裂――最初のイメージの特権性
第四節 二種類の「快感原則」解釈――変化か状態か
第五節 「草稿」から『快感原則の彼岸』へ
註 077
第III章 快の論理構造――エディプス・コンプレックスのコミュニケーション的転換 081
第一節 「草稿」からの出発――量の論理
第二節 「快感原則」
と「現実原則」の再構成―― 二つの二項対立
第三節 「草稿」モデルによるエディプス・コンプレックスの解釈転換――「抑圧」と「緩和」
第四節 エディプス・コンプレックスのコミュニケーション的転換――「ない」という言葉と「主体の分裂」
註 104
第IV章 規範のユークリッド幾何学――大沢真幸理論・無限・平行線公準 109
第一節 有限から無限を創り出す
第二節 超越の内部崩壊
第三節 否定によるポジティブな規定
第四節 無限の密輸
第五節 超越と内在の交わるところ
註 151
第V章 ゲーム理論と隠喩――樫村愛子『ラカン派社会学入門』をめぐって 157
序
第一節 共有知問題と無限
第二節 隠喩によるジャンプ
第三節 三つの他者
第四節 性と現実
註 182
第VI章 『風土』の論理構造―― 二項対立から見た和辻哲郎 187
第一節 無意識・風土・倫理
第二節 『風土』に対する相反する評価――酒井とベルク
第三節 『風土』における二項対立の問題
第四節 日本と古代ギリシアの共通性
第五節 『日本古代文化』の中の「善悪の彼岸」
第六節 風土という名の有限
第七節 グローバリゼーションと自然
註 219
あとがき [227-228]
引用文献 [229-233]
初出一覧 [234]