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『コリアン・シネマ ――北朝鮮・韓国・トランスナショナル』(李香鎮[著] 武田珂代子[訳] みすず書房 2018//2000)

原題:Contemporary Korean Cinema: Identity, Culture, Politics (マンチェスター大学出版, 2000)
著者:이 향진/李 香鎮 /Hyangjin Lee [イ・ヒャンジン] アジア映画の研究。社会学
訳者:武田 珂代子[たけだ・かよこ] 翻訳通訳学。
NDC:778.221 映画史、映画(韓国の)。
https://www.msz.co.jp/book/detail/08664/


【目次】 
日本語版によせて(二〇一七年十月 イ・ヒャンジン) [i-x]
目次 [xi-xiv]
図版一覧 [xv-xvii]
凡例 [xviii]


  第 I 部 コリアン・シネマ 

まえがき 003

はじめに 004
  註 021


第1章 民族的アイデンティティの創造――コリアン・シネマの歴史 025
第1節 日本植民地期における朝鮮映画 026
  朝鮮における活動写真の始まり
  朝鮮映画の登場
  植民地時代の朝鮮映画の製作、配給、受容
  植民地時代の映画政策
  代表的な監督と作品
  民族主義映画とナ・ウンギュ
  「傾向派映画」とKAPE
第2節 北朝鮮映画の進展 044
  北朝鮮の映画政策と主体的映画芸術
  北朝鮮映画の社会的、政治的特徴
    「平和構築」の時代 1945.8-1950.6 /「偉大なる 民族解放」の時代 1950.6-1953.7 /「戦後復興と社会主義基盤の構築に向けた闘争」の時代 1953-1958 /「社会主義の全面的構築に向けた闘争」の時代 1959-1966 /「社会主義勝利の前進に向けた闘争」の時代 1967-現在
  北朝鮮映画の製作、配給、受容
  北朝鮮映画の主なジャンル
    階級闘争の革命的伝統に関する映画/朝鮮戦争と統一に関する映画/社会主義経済の発展に関する映画
第3節 韓国映画の進展 063
  韓国映画の社会的、政治的特徴
    民族分断への固執韓国映画 1945-1959 /韓国映画に対する政府の介入と反共政策 1960-1979 /民主化韓国映画 1980-2000
  韓国映画の製作、配給、受容
  韓国映画の主なジャンル
    メロドラマ/社会批評映画
  註 086


第2章 ジェンダーと「春香伝」映画 093
第1節 「春香伝」の起源 096
第2節 朝鮮映画史における「春香伝」の意義 099
第3節 韓国映画における春香像 104
  従順で自己犠牲的な妻(シン・サンオク監督)
  若々しい十代の主人公(パク・テウォン監督)
  妖艶な芸妓(ハン・サンフン監督)
第4節 北朝鮮映画における春香像 116
  模範的労働者(ユ・ウォンジュン/ユン・リョンギュ監督)
  階級意識をもつ高潔な妻(シン・サンオク監督)
第5節 春香とコリアン社会の家父長主義的ジェンダー関係 125
第6節 「春香伝」における階級と伝統的家族観 130
  註 138


第3章 民族意識と映画における歴史の表象 141
第1節 北朝鮮映画における反帝国主義 146
  『崔鶴信の一家』
  『血の海』
  『月尾島』
第2節 韓国映画における反共主義 162
  『誤発弾』
  『旗なき旗手』
  『南部軍』
第3節 家族意識と民族意識 185
  註 194


第4章 現代コリアにおける階級と文化的アイデンティティ 197
第1節 北朝鮮映画にみる階級闘争 204
  『初めて行く道』
  『旅団長のかつての上官』
  『トラジの花』
第2節 韓国映画にみる階級のダイナミクス 225
  『風吹く良き日
  『九老アリラン
  『追われし者の挽歌』
第3節 階級の存在と文化的伝統 246
  註 251


結論 255
  註 261


  第 II 部 トランスナショナル・シネマ 

春香伝』――ニュー・コリアン・シネマで古い伝統を「売りこむ」 265
  1 世界の観客へ向けた新たな民族的アイデンティティの創造 270
  2 音声から映像へ――カンヌとソウルにおける『春香伝』 275
  3 新たな挑戦としての古い伝統 284
  註・参考文献 286


アジアン・ノワールにおける無法者の影――広島、香港、ソウル 289
  1 社会批評としてのギャング・ノワール 291
  2 無法者、ヒーロー、暴力団――暴力の三つの顔 294
   『仁義なき戦い』における孤独な無法者/『男たちの挽歌』におけるヒーロー/『オールド・ボーイ』における組暴
  3 社会の流人――ポストコロニアルの歴史と儒教的伝統 310
  註 313


一九六〇年代韓国ホラー映画における家族、死、そして怨魂(ウォンホン) 317
  1 詩的正義――『下女』と『魔の階段』 320
  2 吸血猫と貞淑な妓生――『殺人魔』と『月下の共同墓地』 325
  3 結論 334
  参考文献 335


『ナヌムの家』から『鬼郷』まで――映画を通した旧日本軍性奴隷制の記憶継承 337
  1 記憶の継承手段としての映画 337
  2 参加型ドキュメンタリーにおける記憶の継承 340
  3 記憶の継承における相互参照――共著者性と集団的主観性 345
  4 『鬼郷』におけるドラマ化と記憶の継承 350
  5 記憶継承に対する包括的概念の創生 354
  参考文献・インタビュー 354


グローバルシネマとしての韓国映画北朝鮮映画―― 二〇〇〇年から現在まで 357
  1 「ナショナル」から「トランスナショナル」へ 360
  2 現代韓国映画の大衆作家主義――ポン・ジュノパク・チャヌク 365
  3 現代北朝鮮映画の人民性 374
  4 国家主義映画の現在と未来 381
  註 386


訳者あとがき(二〇一七年十月 武田珂代子) [387-389]
フィルモグラフィ [10-38]
作品索引 [5-9]
人名索引 [1-4]