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『軍隊マニュアルで読む日本近現代史――日本人はこうして戦場へ行った』(一ノ瀬俊也 朝日文庫 2021//2004)

著者:一ノ瀬 俊也[いちのせ・としや] (1971-) 日本近現代史軍事史・社会史)。
解説:吉田 裕[よしだ・ゆたか] (1954-) 日本近現代史
カバー装幀:柳沼 博雅[やぎぬま・ひろまさ] グラフィックデザイナー。GOAT代表。
カバー写真:(著者提供)


朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:軍隊マニュアルで読む日本近現代史




【目次】
はじめに [003-011]
目次 [013-017]


第一章 軍隊「マニュアル」の出現――明治一〇年代〜日清戦争期 021
  徴兵令の通俗解説書
  教科書による兵士教育
  徴兵正当化の論理
    ①ナショナリズムの涵養
    ②なぜ軍隊は必要なのか
    ③兵営の世界
    ④兵役は「血税
  「なぜ徴兵が名誉、なことであるか」を説く
  軍隊は人生学校?
  兵士が「書くべき」手紙――「軍人文範」の登場
  兵士を称揚する社会――「式辞挨拶模範」の出現
  日清戦争と弔辞「マニュアル」
  国家の命運と自己のそれの一体視

【コラム1】兵士の一日 065


第二章 発達・多様化する「マニュアル」――日露戦争期 067
  英露に対する敵懷心の昂揚
  「精神主義」のはじまり
  朝鮮人に対する根深い猜疑心
  海軍軍人専用の手紙「マニュアル」
  「徴兵忌避」の禁忌を浸透させるしかけ
  兵士にとっての法律問題
  後顧の憂いなく戦いに集中するために
  「慰問状」とその返事の模範文
  戦場での死をどのように受容するか
  戦争の「目標点」が明確だった時代
  「捕虜=禁忌」という観念
  ロシア兵捕虜へ向けられたまなざし
  社会の輸重兵観/屈辱的な講和条件を受け入れた真相
  “将来の潜在的敵”アメリ

【コラム2】兵士の給料 115


第三章 平和な時代の「マニュアル」――日露戦後〜大正期 117
  なぜロシアに勝てたのか?
  「捕虜になるくらいなら死ね」
  負傷した戦友はどう扱うべきか
  裏マニュアル・で処世術を説く
  「最後に物をいうのは学力」
  在郷軍人用「マニュアル」の登場
  社会的イメージを気にしはじめた軍
  入営準備「講義録」
  「父兄は兵士に送金すべからず」
  兵士の食事は悪くない
  作文を投稿する兵士たち――「軍人文集」の世界
  作文を書くことで体制に順応していく
  平和な時代における、軍隊の存在意義
  「軍隊=楽なところ」というイメージの流布
  総力戦思想を「マニュアル」はどう説明したか
  精神力重視主義の合理化
  兵士自ら入営「マニュアル」を作成
  式辞「マニュアル」のなかの戦争
  平和を謳歌した時期に登場した「玉砕」の語

【コラム3】兵士の死と遺骨 181


第四章 どろ沼の戦争と「マニュアル」―日中・太平洋戦争期 183
  日露戦争を継承した昭和の戦争に対する考え方
  なぜアメリカと戦争をしなければならないのか
  戦争に勝つ見込みはどう説明されていたのか
  日中戦争と慰問文「マニュアル」の登場
  日中戦争を世界戦争の一部ととらえる認識
  迷走する敵愾心の矛先
  あるべき銃後の女性像/凱旋のない戦争
  遺書「マニュアル」の出現


おわりに [213-218]
あとがき(平成一六年六月 一ノ瀬俊也) [219-220]
文庫版あとがき(令和二年一二月 一ノ瀬俊也) [221-223]
参考文献 [224-226]
解説(吉田裕) [227-233]