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『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」――帝国陸軍戦法マニュアルのすべて』(一ノ瀬俊也 文春文庫 2015//2012)

著者:一ノ瀬 俊也[いちのせ・としや] (1971-) 日本近現代史軍事史・社会史)。
解説:早坂 隆[はやさか・たかし] (1973-)  作家。
NDC:396.3 陸軍(陸戦.戦闘)


文春文庫『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」 帝国陸軍戦法マニュアルのすべて』一ノ瀬俊也 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS


【目次】
はじめに [003-006]
目次 [007-009]
太平洋戦争作戦地域図 [010-011]


第一章 アメリカ軍の見た日本軍「対米戦法」の全貌 015
  これが君の敵だ
  策略のかずかず
  米軍将兵の回想
  死んだふり
  友好的な敵
  なりすまし
  羊の皮を被った狼
  民間人と区別できない
  内通者
  欺編戦術
  「くそ海兵隊
  強く見せかける
  弱く見せかける
  忍び込み
  通信に介入
  対抗策
  待ち伏せ
  狙撃兵
  狙撃戦法
  ダミーの狙撃兵
  偽装とダミーの設置
  ダミーの兵器と陣地
  対人地雷
  即製地雷の数々
  仕掛け爆弾
  手榴弾による罠
  爆発する食料雑貨
  記念品ハンターよ、注意すべし
  その他の引力作動型の罠
  電気作動型の罠
  『卑怯な日本軍』が伝えていること


第二章 日本軍「対米戦法」の歴史1 ――中国戦線編 113
  日中戦争期の日本陸軍歩兵戦法
  陸軍は火力軽視ではない
  小銃軽視?
  自己説得としての「剣術」礼賛
  夜雲は困難だった?
  取り入れられた火力の戦訓
  砲兵との呼吸が合わない
  狙撃兵の能力
  中国の“卑怯な日本軍”
  “卑怯な中国軍”
  成功ゆえの懸念
  「皇軍独特の肉迫攻撃」
  捕虜の「処断」を指示
  市街戦の「教訓」
  ノモンハンの戦訓
  『戦死傷の教育的観察』
  地物利用の不徹底
  中国戦線の経験


第三章 日本軍「対米戦法」の歴史2 ――南方戦線編 163
  戦前の日米相互評価
  英米軍が緒戦で得た「戦訓」
  通用しない典範令
  評価の高い参謀の手記
  米軍の機械化戦法
  米陸軍の空爆
  “人命”への着目
  毛沢東に学ぶ大本営参謀
  昭和一七年の「対ソ戦法」
  昼間の「進攻主義」は無謀なり
  対ソ戦法は夜襲しかない
  長、夜襲への疑念に激高
  「対ソ戦法」は実在したのか?
  米軍陣地突破は不可能
  『敵軍戦法早わかり』
  艦砲射撃の威力
  米軍の弱点は何か
  水際迎撃に固執した?
  部隊・国民の反応
  「戦訓」と下ネタ
  日本軍、米軍の「対日戦法」を入手
  米軍上陸現場の対応――ペリリュー島の事例
  「凡ゆる手段方法を以て、多くの敵を殺す」
  大本営参謀たちの自己説得
  日米それぞれの思惑
  『挺進奇襲の参考』
  軍犬処理法
  斬り込み
  沖縄戦
  自己説得


第四章 日本軍「対米戦法」の主力兵器――地雷・仕掛け弾爆 241
  「手榴弾が一番好い」
  優秀な中国軍手榴弾
  中国軍の仕掛け爆弾
  地雷に怯える日本軍歩兵
  「地雷の死は余りにも酸鼻である」
  防御に巧みな中国軍
  中国軍の手榴弾
  手榴弾への対抗策
  中国軍・ソ連軍の仕掛け爆弾
  満州事変と地雷
  ニューギニア戦線
  爆破戦闘
  地雷戦でも劣勢の日本軍
  兵器の遅れ
  ソロモンの日本軍地雷
  地雷は怖い
  ビルマ戦線
  無力な日本軍の地雷・爆雷
  兵士を「地雷」視する
  セブ島の地雷・仕掛け爆弾
  日本側の記録
  米・アメリカル師団の報告書
  セブの洞窟陣地
  アメリカ 師団の総括
  米軍の収集した地雷情報
  情報の集約と周知
  地雷で飛行機を撃墜
  工夫された急造地雷
  米軍兵士の畏怖
  自衛隊の仕掛け爆弾


おわりに [339-342]
あとがき(一ノ瀬俊也 二〇一二年初夏) [343-344]
参考文献 [345-355]
関連年表 [356-359]
解説(早坂隆) [360-366]




【関連記事】
 軍事史は過去に読んでこなかったが、人種(差別)論は何冊か読んでいた。
 太平洋戦争における人種差別としては、ジョン・ダワー『人種偏見』のほかに、『黄禍論と日本人――欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』(飯倉章 中公新書 2013年)でも触れられている(ただし、こちらは期間を1930〜40年代に限定していないが)。


『「肌色」の憂鬱――近代日本の人種体験』(眞嶋亜有 中公叢書 2014)



『日本はどのように語られたか――海外の文化人類学的・民俗学的日本研究』(桑山敬己[編] 昭和堂 2016)

……論文集。特に、(第五章)泉水英計「米海軍『民事ハンドブック』シリーズの作成過程にみるアメリカの対日文化観」が本書の内容に関連している。