著者:坂村 健[さかむら・けん](1951-) コンピュータ科学者。“電脳建築家”。
NDC:007.3 情報と社会:情報政策
NDC:547.4 有線通信
NDC:694.5 電気通信事業(データ伝送)
「IoTとは何か 技術革新から社会革新へ」坂村健 [角川新書] - KADOKAWA
【目次】
目次 [003-007]
はじめに [008-010]
第1章 IoTの登場
1、IoTとユビキタス・コンピューティング 012
IoTとは何か
ハイプ・サイクル
HFDSからユビキタスへ
「インターネットのようにオープン」
リアルタイムOSの必然性
2、世界をつなぐオープンシステム 028
世界の組込みシステム化
黒船来襲に驚く日本
クローズなIoTとオープンなIoT
曖昧なバズワードの潜在力
第2章 IoTの実用化とその可能性
1、IoTの実証実験 040
モノのトレーサビリティ
食品から廃棄物までをもトレース
モノのメンテナンスと汎用の重要性
2、オープンIoT 059
インダストリー4・0
インダストリアル・インターネット
IoTからIoEへ――場所の認識
目指すべき「IoE国土」日本
建築のIoT化でプログラムできる環境を
3、IoTによるサービス 080
サービス4・0
2020年に向けた「おもてなし」の課題
レガシーとなりうるサービス高度化インフラ
既存インフラを積極的に活用
プライバシーの概念とICカード
組織や応用を超えたオープン性を
クラウド展開の可能性
クラウド化で実現するさまざまなユースケース
CRMからVRMへ
第3章 オープンとクローズ――日本の選択
1、オープンのインフラがもたらす世界 110
ベストエフォートとギャランティ
TRONのオープン哲学
オープンソースとオープンデータ
情報公開の新たなスタイル
Gov2・0の本質
オープンAPIの効用
世界でたったひとりにも最適化
オープンな領域の広がり
モノを全部インターネットで繫ぐ
2、IoTで製品はどう変わるのか 140
オープンIoT時代のカメラ
ナチュラル・ユーザインタフェース
アグリゲート・コンピューティングとは何か
オープンカメラAPI
3、世界競争と日本のジレンマ 151
国家レベルのプログラミング教育競争
日本的ギャランティ志向
オープン化とガバナンスの溝
技術先行に陥る日本
「データのガバナンス」と「制御のガバナンス」
スマートグリッドの課題
米国発のスマートグリッド構想
日本型スマートグリッドの限界
ガバナンス面での日本の弱さ
4、オープン・イノベーションを求めて 174
既得権益を解体せよ
革新を阻む日本型ビジネスモデル
海外スマートフォン上陸の衝撃
「スティーブ・ジョブズは、なぜ日本に生まれないのか」
個人の権利から事業者側の義務へ
ガバナンスチェンジの必要性
第4章 IoT社会の実現と未来
1、すべては「ネットワーク」と「識別」からはじまる 192
実世界のモノ・空間・概念を識別する
uIDアーキテクチャとucode
場所概念の標準化
ucodeとJANコードの違い
ローカルからクラウドへ
2、アグリゲート・コンピューティング・モデルを目指して 208
IoT化で主たる機能に特化
ガバナンス管理が直面する矛盾
エッジノードがクラウドに直結
ホームサーバーが消える
自立性を確保する新たなビジネスモデル
ユビキタスからアグリゲートへ
日本におけるオープンデータ実現のために
おわりに(2016年2月 坂村健) [229-237]
参考文献 [238-239]