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『AIの時代と法』(小塚荘一郎 岩波新書 2019)

著者:小塚 荘一郎[こづか・そういちろう] 商法。会社法
NDC:007.13 情報科学人工知能パターン認識


AIの時代と法 - 岩波書店


【目次】
はしがき [i-iii]
目次 [v-vii]


第1章 デジタル技術に揺らぐ法 001
1 デジタル技術と人間の能力の拡張 002
  エアラインとアバター
  飛行機に乗るのは世界の人口の六%
  人間の能力の拡張
  人工知能(AI)の第三次ブーム
  AIは人間を超えるか

2 法制度に対する期待と不満 011
  法は技術に追いついていないのか
  「トロッコ問題」と責任ルール
  法律家から見たトロッコ問題
  社会の変化と法の考え方
  法の大変革期


第2章 AIとシェアリング・エコノミー ――利用者と消費者の間 025
1 消費者がモノを持たない時代 026
  無人配車サービスの実験
  音楽とコミックで起こったこと
  物の取引を中心にした法の体系
  サービス提供契約の内容
  エッジコンピューティングとクラウドコンピューティング
  サブスクリプション型取引と製造物責任
  自動運転車のリコール

2 AIの間違いと暴走 045
  人間がセーフティ・ボタンを押す
  証券誤発注事件の判決が示した「システム提供責任」
  セーフティ・ボタンは押せるのか
  人間の判断を求めればAIのメリットが消える
  冗長性による安全の確保
  専門家かユーザーか

3 責任の所在――メーカー・売り手・プラットフォーム 
  自動運転車が「プラットフォーム」に
  二つのシェアリングサービス
  プラットフォームの契約関係と責任
  サービス提供者を管理するプラットフォームの義務
  プラットフォームの義務を規定する法律


第3章 情報法の時代――「新時代の石油」をめぐって 069
1 プライバシー対「データの活用」 070
  日本におけるデータ利用のトラウマ
  判例が発展させたプライバシーの法理
  GPS装置を用いた刑事捜査の適法性
  見えている行為から見えない事情を推知
  「新時代の石油」
  EUの一般データ保護規則(GDPR
  「現代の資源ナショナリズム」としてのGDPR
  情報銀行が開く可能性

2 誰のプライバシーか 087
  AIスピーカーとプライバシー
  スマートテレビの視聴履歴
  視聴履歴取得への同意と家族構成員
  家族の中のプライバシー
  ビッグデータの時代
  衛星からの観測データとプライバシー

3 情報法の構造 099
  データ収集の対価と知的財産権
  EUのデータベース権
  エレクトロニクス業界に生じた「特許の藪」
  限定データの不正競争行為に対する保護
  情報法の構造


第4章 法と契約と技術――何が個人を守るのか 113
1 AIに関する原則と「コード」の支配 113
  智連社会とSociety 5.0
  人間中心のAI社会原則
  AI開発原則とAI利活用原則
  EUの「信頼されるAIのための倫理ガイドライン
  アシロマ原則
  法律よりも「原則」
  「コードが法に代わる」
  AI原則と「コード」

2 縮小する「法の領域」 133
  仮想通貨のハードフォーク
  「日本人の法意識」と「法の領域」
  「われわれにはわれわれの裁判所がある」
  消費者保護・バイ・デザイン
  制度設計と「ナッジ」

3 間違わないAIの問題 151
  AIと差別
  AIと憲法的価値
  差別の排除と「ナッジ」の共通性
  信用スコアリング


第5章 国家権力対プラットフォーム 161
1 仮想通貨は国家を壊すか 162
  国家によるサービス取引の管理
  仮想通貨の挑戦
  仮想通貨の「信用」
  キャッシュレス決済の登場
  キャッシュレス決済とプラットフォーム

2 デジタル版の「新国際経済秩序」 174
  データ資源の資源ナショナリズム
  著作権に関するプラットフォームの責任
  プロバイダーの責任制限
  巨大プラットフォームは国家と同視されるべきか
  国家からの自由・国家に対するプライバシー
  AI倫理と「よい統治」に対する権利

3 法を執行する「コード」と権力に対抗する「コード」 188
  法律を「コード」に置き換える
  スピード制限を取り締まるプログラム
  法の運用とプログラムの間
  法の執行を受ける側のコード
  アメリカのCLOUD法
  コードによる法の執行と法の回避


第6章 法の前提と限界 199
1 スマートコントラクトと近代法 200
  自動販売機は「スマート」か
  「法律」と「法」
  明治日本か学んだ近代法
  サイズの合わない既製服
  欧州議会の「ロボット法」提案
  「電子人」立法が実現した場合

2 社会を守るガバナンス 214
  日本企業とAI開発の適性
  日本のコーポレートガバナンス
  権利・義務とは別にある規範
  デジタル技術による変革と法の限界
  AI時代のガバナンスと日本の役割


参考文献 [225-232]
あとがき(小塚荘一郎 ) [233-235]




【関連記事】
・まず、人工知能研究が社会に与える影響について考える本。山のように出版されて玉石混淆なので、私の好みで3冊だけ。
『人間さまお断り――人工知能時代の経済と労働の手引き』(Jerry Kaplan[著] 安原和見[訳] 三省堂 2016//2015) - contents memorandum はてな
『AIの衝撃――人工知能は人類の敵か』(小林雅一 講談社現代新書 2015) - contents memorandum はてな
『人工知能が変える仕事の未来』(野村直之 日本経済新聞社 2016) - contents memorandum はてな


・以下、個別テーマに関係する本(の目次)。
インターネット法
『インターネット法』(松井茂記,鈴木秀美,山口いつ子[編] 有斐閣 2015) - contents memorandum はてな

プラットフォーム
『プラットフォームの経済学――機械は人と企業の未来をどう変える?』(Andrew McAfee, Erik Brynjolfsson[著] 村井章子[訳] 日経BP社 2018//2017) - contents memorandum はてな

知財の正義
『知財の正義』(Robert P. Merges[著] 山根崇邦,前田健,泉卓也[訳] 勁草書房 2017//2011) - contents memorandum はてな

グリッドロック経済
『グリッドロック経済――多すぎる所有権が市場をつぶす』(Michael A. Heller[著] 山形浩生,森本正史[訳] 亜紀書房 2018//2008) - contents memorandum はてな

コモンズ
『コモンズ――ネット上の所有権強化は技術革新を殺す』(Lawrence Lessig[著] 山形浩生[訳] 翔泳社 2002//2001) - contents memorandum はてな

CODE
『CODE――インターネットの合法・違法・プライバシー』(Lawrence Lessig[著] 山形浩生,柏木亮二[訳] 翔泳社 2001//1999) - contents memorandum はてな

コーポレート・ガバナンス
『コーポレート・ガバナンス』(花崎正晴 岩波新書 2014) - contents memorandum はてな

日本人の法意識
『日本人の法意識』(川島武宜 岩波新書 1967) - contents memorandum はてな