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『不平等と再分配の経済学――格差縮小に向けた財政政策』(Thomas Piketty[著] 尾上修悟[訳] 明石書店 2020//2015)

原題:L'économie des inégalités, 7eme édition. (La Découverte)
著者:Thomas Piketty(1971-)
訳者:尾上 修悟(1949-)
NDC:331.8 


不平等と再分配の経済学 - 株式会社 明石書店


【目次】
読者への覚書 [003]
目次 [005]


序論 007


第一章 不平等とその変化の測定 013
所得の異なるタイプ 013
賃金の不平等 017
  国際比較

所得の不平等 022
  国際比較

歴史的かつ地理的な不平等 027

不平等の歴史的変化 030
  不確実性に向かう歴史の一大法則
  賃金から所得へ
  雇用に対する不平等


第二章 資本/労働の不平等 043
総所得に占める資本の割合 043
  資本/労働の代替の問題
    資本/労働の代替の概念
    「直接的」再分配か、あるいは「財政的」再分配か
    資本/労働の代替の弾力性という概念
    資本の供給弾力性
    資本家と価格のシステムは必要か
  短期の理論と長期の理論の妥協
  [コラム]資本の割合の測定 066
    付加価値の割り当てから世帯の所得へ
    利潤の割合の規則性という教訓
    誰が社会保険料を支払うのか
    コブ・ダグラス型生産関数?
    歴史的時間は政治的時間と対立するか
    利潤の割合は、米国とイギリスでどうして増えないのか

資本の割当ての発展 087
  完全な信用と収斂の理論
    富裕国と貧困国の間の収斂の問題
  資本市場の不完全性の問題
    公的介入の可能性
    資本に対するフラット税
  
  
第三章 労働所得の不平等 105
賃金の不平等と労働所得の不平等 106
  人的資本の理論の説得力 
    歴史的に大きな不平等
    供給と需要のゲーム
    一九七〇年以降の賃金の不平等の増大
    技術的変化はバイアスを与えるか
    賃金の不平等とグローバル化
  賃金をいかに再分配するか
    かなり大きな政治的問題
  人的資本の不平等はどこから生まれるか
    不平等は効率的か
    家族と教育支出の役割
    人的資本の非効率的な分離の問題
    労働市場に関する差別
    財政資金移転に対する積極的格差是正措置(アファーマティブ・アクション

賃金の不平等の社会的決定 140
  賃金の形成における労働組合の役割
    労働組合は財政的再分配の代わりになるか
    労働組合は経済効率の要因か
  雇用者の買い手独占力
    最低賃金の上昇は、雇用水準をいつ高めるか
  効率的な賃金と公正な賃金
    国民的な伝統と賃金の不平等


第四章 再分配の手段 161
純粋な再分配 161
  再分配の平均的な税率と限界的な税率
    賃金労働者間の再分配の欠如
    限界税率の「U」字曲線
  公正な財政的再分配
    あまりに多くの徴税は租税を損なわせるか
    米国の勤労所得税額控除
    財政的再分配は失業減少させるか  
    マイナスの租税と市民権を持つ人の所得」

効率的な再分配 184
  再分配と社会保障
    効率的な社会保障
    社会保障は財政的再分配の手段か
  再分配と需要


訳者解題 [197-212]
引用・参考文献 [213-220]
索引 [221-225]