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『現代高等英文法――学習文法から科学文法へ』八木克正 開拓社 2021)

英題:An Advanced Grammar of Present-day English
著者:八木 克正[やぎ・かつまさ](1944-) 英語学。
Cover Design:Nakamura Shinoko
NDC:835 英語 >> 文法.語法


現代高等英文法 株式会社開拓社


【目次】
はじめに(2021年7月 著者喜寿の年に) [v-vii]
凡例 [vii]
目次 [viii-xix]


  PART I 文と文型 

第1章 文と文型
1 5文型 002
  1.1 文型の用語
    (1) 述語動詞[predicate verb]
    (2) 自動詞,他動詞,完全動詞・不完全動詞
    (3) 直接目的語と間接目的語
    (4) 副詞的語句[adverbial]
  1.2 なぜ5文型か
2 基本要素とその他の要素 007
3 文を構成する要素と品詞 008
  3.1 主部と主語
  3.2 10品詞
4 文を構成する基本要素 009
  4.1 主語
  4.2 述語動詞
    (1) 述語動詞の構成要素
    (2) 述語動詞の構成表示
    (3) 法[mood]の扱い
    (4) 無標[unmarked]と有標[marked]
  4.3 目的語
  4.4 補語
    (1) 補語の種類
    (2) 第V文型のOとCの関係
  4.5 副詞的語句


第2章 修飾要素,独立要素と文の分類
1 修飾語句[modifier] 016
  1.1 形容詞的修飾語句
  1.2 副詞的修飾語句
2 独立要素 018
  2.1 間投詞
  2.2 副詞
  2.3 動詞から変化した副詞please
  2.4 節句から変化した談話辞
3 節と句 021
  3.1 節
    (1) 節の種類
    (2) 主節,従属節,等位節
  3.2 句
4 形態から見た文の種類 023
5 意味から見た文の種類 024
  5.1 平叙文[declarative sentence]
  5.2 疑問文[question sentence]
    (1) wh疑問文
    (2) yse-no疑問文
    (3) 付加疑問文[tag-question]
      1) 付加疑問文の作り方
      2) 命令文の付加疑問文
      3) 付加疑問文の代名詞
      4) 意味の違い
      5) I am ... の付加疑問文
    (4) エコー疑問文[echo-question]
    (5) 間接疑問文[indirect question]
      1) 間接疑問文がwh疑問の場合
      2) 間接疑問文を導く動詞・形容詞
      3) yse-no疑問文の場合
      4) 前置詞の目的語になる場合
      5) 主語になる場合
      6) 間接疑問文の語順
    (6) 文末疑問詞疑問文[sentence-final wh-interrogative]

6 感嘆文[exclamatory sentence] 036
  6.1 種類
  6.2 what感嘆文と how感嘆文の違い
  6.3 funの感嘆文
  6.4 間接感嘆文

7 命令文[imperative sentence] 038
  7.1 命令文の成り立ち
  7.2 命令文の主語
  7.3 let 命令文
  7.4 命令文 + or/and ...
  7.5 命令文以外の命令的な意味の表現
8 肯定と否定 041
  8.1 肯定と否定
  8.2 部分否定


  PART II 述語動詞構成要素と準動詞

第1章 動詞と動詞型
1 動詞 044
  1.1 動詞の活用変化
  1.2 規則変化と不規則変化
  1.3 主語の数と時制による動詞の変化表
2 定形と非定形 045
  2.1 定形
  2.2 非定形
  2.3 定形節(文) という用語
3 5文型と動詞 047
  3.1 他動詞と自動詞
  3.2 自動詞+前置詞と前置詞動詞
  3.3 完全自動詞と不完全自動詞
  3.4 完全他動詞と不完全他動詞
  3.5 与格動詞
4 自動詞と他動詞の対応 049
  4.1 能格動詞
  4.2 自動詞と他動詞の入れ替わり
    (1) 目的語の省略
    (2) 再帰代名詞の省略
    (3) 前置詞の有無
5 5文型と動詞型 052
  5.1 tellの動詞型
  5.2 Hornby (1976)の動詞型
6 第I文型 SV (A) 053
  6.1 Aの役割
  6.2 第I文型のbeと第II文型のbe
  6.3 非人称動詞
  6.4 there 構文の動詞
7 第II文型SVC 056
  7.1 連結動詞
  7.2 補語が前置詞句の場合
  7.3 補語が形容詞の場合
  7.4 主語の名詞が補語の形式を指定する場合
  7.5 主語の数と補語の数
  7.6 自動詞の連結動詞化
  7.7 非人称の“it”
  7.8 seem to be, appear to be, happen to be
  7.9 it seems apparent that ...
  7.10 look like, feel like
  7.11 look と look like
  7.12 断定の法表現 It is that ... と類似構文
  7.13 分裂文
    (1) 構造
    (2) thatの代わりにwho
    (3) that,who以下の省略
    (4) thatの代わりにwhere,when
    (5) 前置詞の目的語がFになる場合
  7.14 擬似分裂文
8 第III文型 SVO (A) 066
  8.1 第III文型の動詞型
  8.2 that節を取る動詞
  8.3 自動詞の他動詞化
    (1) 臨時目的語
    (2) 体の全体と一部
    (3) 同族目的語
  8.4 that節を従えるもと自動詞
    (1) thatの前の前置詞脱落
    (2) 動作動詞の伝達動詞化
    (3) object
  8.5 説得脅迫の使役動詞[causative verb]
9 第IV文型SVOO 072
  9.1 二重目的語
  9.2 二重目的語構文の種類
  9.3 第III文型にならない動詞
10 第V文型SVOC 074
  10.1 OとCの関係
  10.2 結果構文
  10.3 信念の動詞
  10.4 命名動詞
  10.5 知覚動詞
  10.6 意思動詞
  10.7 使役動詞
    (1) 補語に原形またはto不定詞をとる場合
    (2) [O C] の受動形
    (3) 補語に現在分詞をとる場合
  10.8 特殊なmake の用法
11 主語の種類 080
12 状態と動作 081
  12.1 動作と状態とは
  12.2 have
  12.3 see
  12.4 完了形と期間を表す副詞
  12.5 命令文と動作・状態
13 群動詞 083
  13.1 句動詞[phrasal verb]
  13.2 句動詞とは
  13.3 句動詞と目的語の語順
  13.4 前置詞動詞[prepositional verb]
    (1) 前置詞動詞と類似の表現の区別
    (2) 句動詞と前置詞動詞の区別
  13.5 句前置詞動詞[phrasal-prepositional verb]
  13.6 複合動詞[compound verb]
  13.7 イディオム動詞[idiomatic verb]


第2章 時制と相
1 時制 089
  1.1 時制[tense]とは
  1.2 未来時制
2 相[aspect] 090
3 時制と相の組み合わせ 091
4 現在時制 092
  4.1 現在時制が表す時
  4.2 現在時制の動作動詞
  4.3 現在時制の表す過去時
  4.4 現在時制の表す未来時
  4.5 副詞節の中で使われる現在時制
5 過去時制 095
  5.1 過去時制が表す「時」
  5.2 時制の一致
  5.3 現在完了形の代用
  5.4 主節の過去完了形に続くwhen節の過去形
6 未来時制 098
  6.1 未来時制の表し方
  6.2 will/shall of
7 完了形 099
  7.1 現在完了形
    現在完了形の表す意味
    (1) 完了
    (2) 継続
    (3) 経験
    (4) 現在完了形が表す意味の整理 (1)
    (5) 現在完了形が表す意味の整理 (2)
    (6) 過去時制との違い
    (7) 過去を表す副詞(句)と現在完了
    (8) ever,neverと過去形
    (9) have got
    (10) habe been to の「経験」と「完了」
    (11) 過去時を表す副詞と現在完了形
    (12) Are you finished?
  7.2 過去完了形
    過去完了形の意味
    (1) 大過去[past in the past]の用法
    (2) 現在完了形の過去
    (3) 仮定法過去完了
    (4) 基準になる過去時が明示されていない場合
    (5) 過去の計画の変更
    (6) had wanted to do
    (7) hardly / scarcely ... when,hardly / scarcely ... than
    (8) 接続詞のbefore,after
    (9) before節に過去完了
    (10) 時制の一致による過去完了
  7.3 未来完了形
8 進行形 110
  8.1 現在進行形
    現在進行形の表す意味
    (1) 動作動詞・状態動詞の進行形
    (2) 完結動詞
    (3) 丁寧表現
    (4) 近接未来
    (5) be動詞の進行形
    (6) have toの進行形
    (7) 連続した行為を表す場合
    (8) 動作動詞の進行形と状態動詞の単純形
  8.2 過去進行形
    過去進行形
    現在進行形と過去進行形
  8.3 未来進行形
9 完了進行形 115
  9.1 現在完了進行形
    現在完了進行形の意味
    現在完了形と現在完了進行形の違い
  9.2 過去完了進行形
  9.3 未来完了進行形


第3章 助動詞
1 助動詞の種類 118

2 法助動詞の種類 118

3 助動詞の意味と用法 120
  3.1 do
    用法
    3種のdo
    (1) 助動詞,代動詞,動詞
    (2) 代動詞
    (3) 代動詞か助動詞か
  3.2 will
    意味
    (1) 未来
    (2) Will you ...? で依頼・命令
    (3) 誘い
    (4) 推量
    (5) 習性・習慣
    (6) 苛立ち
    (7) if節の中のwill
    (8) 成句のif you will (...)
    (9) will not の縮約形のwon't
  3.3 shall
    意味
    (1) 単純未来
    (2) Shall I ...? で相手の意思を聞く
    (3) shall not の縮約形shan't
  3.4 be going to
    意味
    (1) 単純未来のwillとgoing toの違い
    (2) 意思未来のwillとbegoing toの違い
  3.5 would
    意味
    (1) 過去の習慣のwouldとused to
    (2) would を使った成句
  3.6 should
    意味
    lest ... should
  3.7 can / could
    意味
    (1) 能力
    (2) 可能
      1) ――
      2) 依頼のCan you ...? / Could you ...?
    (3) 許可
    (4) 可能性
      1) ――
      2) could wellの成句
      3) could have+PP の成句
    (5) 強い疑念
    (6) 時制の一致のcould
  3.8 may / might
    意味
    (1) 推量・可能性
      1) ――
      2) may/might + have + PP で不確実な推量
      3) may + have + PP
      4) might「……してもよさそうなものだ」
    (2) 許可を求める May I ... ?
      1) ――
      2) May I be excused?
      3) 許可を求めるmight
      4) you might で提案
  3.9 must
    意味
    (1) 義務
    (2) 推断
  3.10 have to/have got to/had to
    意味
    (1) 義務
    (2) 推断
  3.11 be to
    意味
    (1) be to と類似表現の区別
    (2) 条件節のam/are/is to
    (3) 条件節のwere to
  3.12 be about to
  3.13 ought to
    意味
    (1) 疑問文 Ought I ... ? の代わり
    (2) mustとの比較
  3.14 need
    意味
    過去の表現
  3.15 dare
  3.16 had better/had best
    意味
    had better の主語
  3.17 used to

4 助動詞が完了形を従える場合の意味 147
  4.1 実現した(と思われる)行為
  4.2 未実現の行為


第4章 法と仮定法構文
1 現代英語の法 150
  1.1 法とは
  1.2 直説法・命令法と仮定法構文
  1.3 現代英語の仮定法
  1.4 仮定を表現する方法

2 仮定法現在形構文 153
    (1) 主節が動詞の場合
    (2) 主節が形容詞の場合
    (3) 主節が名詞の場合
    (4) 接続詞の場合
    (5) 英米の違い
    (6) 名詞の同格節の場合
    (7) 否定形

3 条件と直説法 仮定法過去形・ 仮定法過去完了形 156
  3.1 条件と仮定
    (1) 開放条件[open condition]
    (2) 開放条件のshould
    (3) 開放条件のwill
    (4) 却下条件[rejected condition]
  3.2 条件の表し方

4 仮定法過去形構文 159
  4.1 if節による条件
  4.2 if節以外の条件の表し方
  4.3 条件が明示されない場合

5 仮定法過去完了形構文 161

6 仮定法構文の異形 162
    (1) 仮定法過去形構文の異形
    (2) 仮定法過去形と仮定法過去完了形の混合形
    (3) 仮定法過去完了形の異形
    (4) I wish が導く節

7 願望仮定法 166


第5章 態 167
1 態とは 167
2 動的受動態と静的受動態 168
3 getを使った受動態 168
4 get受動文の動作主 170
5 能動文と受動文の意味関係 170
6 目的語と態 171
  6.1 文型と態
  6.2 第III文型
    (1) 受動態にできる動詞,できない動詞
    (2) 句動詞
    (3) 前置詞動詞
    (4) 前置詞句動詞
    (5) イディオム動詞
    (6) 目的語がthat節の場合
  6.3 第IV文型
    (1) 間接目的語が主語の受動態
    (2) 間接目的語がthat節の場合
    (3) 直接目的語を主語にできない場合
  6.4 第V文型
    (1) 受動態にできる動詞,できない動詞
    (2) 意思動詞のwant
    (3) 知覚動詞の受動形
7 受動態のほうが普通に使われる場合 179
  7.1 受動形を使う理由
  7.2 受動形で動作主を出す理由
8 受動文の前置詞 180
    
    
9 能動受動動詞 181


第6章 話法と時制の一致
1 話法とは 182
  1.1 話法の種類
  1.2 話法の転換
  1.3 中間話法
  1.4 伝達動詞のリスト
  1.5 直接話法の伝達部の語順
  1.6 人称代名詞・時・場所の副詞の転換
2 文の種類による直接話法と間接話法の対応関係 186
  2.1 命令文→間接命令文
  2.2 平叙文→間接平叙文
  2.3 疑問文→間接疑問文
  2.4 感嘆文→間接感嘆文
3 主節と従属節の時制の一致 188
4 時制の一致の例外 189
  4.1 時制の一致の例外
  4.2 現在完了形と時制の一致
  4.3 仮定法過去と時制の一致


第7章 準動詞 (1) ――動名詞
1 準動詞の種類 193
2 動名詞とは 194
    ingを付加する場合の注意事項
    動名詞と名詞の区別
3 動名詞の用法 195
  3.1 主語
    意味上の主語
    to不定詞との違い
  3.2 他動詞の目的語
    ING(G)を目的語にとる動詞のリスト
    ING(G)とto不定詞の両方をとる動詞
    受動の意味のING(G)
  3.3 形容詞の目的語
  3.4 前置詞の目的語
  3.5 be 動詞の補語
  3.6 名詞の同格
4 完了形の動名詞動名詞の表す「時」 201
5 受動態の動名詞 202


第8章 準動詞 (2) ――不定
1 不定詞とは 203
2 原形不定詞の用法 203
3 to不定詞の用法 205
    to不定詞の意味上の主語
  3.1 名詞用法
    (1) 主語
    (2) be動詞の補語
      1) 主語の名詞が補語にto不定詞を指定
      2) be NP to do から NP の省略でできたbe to do
      3) 完了不定詞の場合
    (3) 動詞の目的語
      1) to不定詞を目的語にとる動詞
      2) 目的語 + to不定詞をとる動詞
      3) 疑問詞 + to不定詞をとる動詞
      4) ING(G)もto不定詞もとる動詞
      5) ING(G)とto不定詞で意味が異なる動詞
  3.2 副詞用法
    目的を表す用法の異形〔いけい〕 
  3.3 形容詞用法
    (1) 形容詞用法の種類
    (2) 前置詞削除構文[preposition deletion construction]とは
    (3) 軽動詞構文[light verb construction]
4 完了不定詞の用法 216
    (1) 名詞用法で実現しなかったことを表現する
    (2) 副詞的用法では主節の時より前の出来事


第9章 準動詞 (3) ――分詞
1 分詞とは 217

2 現在分詞 217
    (1) 名詞の修飾
      1) 前位修飾
      2) 後位修飾
    (2) 知覚動詞の目的格補語
    (3) 使役動詞の目的格補語
    (4) 形容詞・名詞の後で意味の補足
    (5) there構文の意味の補足
    (6) 動詞句の後で意味の補足
    (7) 分詞構文
      1) 分詞構文の意味
      2) 接続詞を伴う分詞構文
      3) 独立分詞構文

3 過去分詞 222
    (1) 名詞の修飾
      1) 前位修飾
      2) 後位修飾
      3) 分詞構文


  PART III 品詞を中心として 

第1章 名詞 228
1 名詞とは 228
2 名詞の複数形 228
3 名詞の種類 229
  3.1 伝統的分類
  3.2 普通名詞・物質名詞の可算・ 不可算
  3.3 抽象名詞の可算・不可算
  3.4 可算・不可算と具象 抽象
    (1) 同一単語でU,Cの役割分担
    (2) 同義の別単語でU,Cの役割分担
    (3) 集合名詞の単数扱い・複数扱い
    (4) 集合名詞eliteの使い方
4 不可算名詞の数え方 235
    (1) 部分詞[partitiv]による数え方
    (2) 部分詞のいろいろ
    (3) 生活密着語の部分詞
    (4) 固体の群れ
5 固有名詞型 238
    名と愛称
    固有名詞の可算名詞化
6 名詞型 239
  6.1 内容名詞と機能名詞
  6.2 トピック名詞と叙述名詞
  6.3 トピック名詞
    (1) 主語と補語の入替
    (2) トピック名詞と内容名詞
    (3) 補語にthatをとるトピック名詞
      1) 強調形
      2) theの省略
      3) that節に仮定法現在がくる名詞
    (4) 補語にto不定詞をとるトピック名詞
  6.4 叙述名詞
    (1) It is NP that のタイプ
    (2) It is NP to do のタイプ
  6.5 have, give, do NP to do / that の構文
    (1) have NP to do / give 人 NP to do
    (2) have NP that節
    (3) have NP of / for / in doing
    (4) do a / the / one's N
    (5) give / make / take / have a N
    軽動詞 + a N の特徴
      1) give a N
      2) make a N
      3) take a N
      4) have a N
7 状態と動作 249
8 複数形の用法 250
  8.1 相互複数[reciprocal plural]
  8.2 総称複数[generic plural]
    (1) 普通名詞の総称
    (2) 普通名詞の総称の例外
    (3) 民族・国名
    (4) 目的語になった名詞の総称用法
  8.3 配分複数[distributive plural]
  8.4 常時複数[plural only]
    (1) ペア名詞[pair noun]
    (2) 複数形のみの名詞
      1) 本来の意味と比喩的意味
      2) -sで終わる病気名は単数扱い
      3) 常に -sで終わるその他の名詞
    (3) 単数形とは違う意味で使う複数形名詞
    (4) 不定複数[indefine plural]
9 主語と動詞の数の呼応 258
  9.1 主語の文法的数に一致する場合
  9.2 主語が of ... をとる場合
  9.3 主語の意味に一致する場合
  9.4 there 構文の数の一致


第2章 代名詞
1 代名詞の種類 262
2人称代名詞 263
  2.1 所有代名詞
    (1) 所有代名詞の文法機能
    (2) itの所有代名詞形のits
    (3) a book of hers / that book of yours
  2.2 人称代名詞の格の選択
  2.3 it の多様な用法
  2.4 総称用法の we, you, they one
  2.5 単数の人を受ける they
  2.6 人称代名詞の照応関係
3 再帰代名詞 270
4 指示代名詞 272
  4.1 指示代名詞の種類
  4.2 that / those of ... の that/ those
5 不定代名詞 273
  5.1 不定代名詞の定義と用法
    (1) 定義
    (2) all,both,each
    (3) some,any
    (4) either,neither
    (5) none
    (6) other,another
  5.2 oneの用法
    (1) oneとit
    (2) oneとthat
    (3) 総称のoneは何で受けるか
  5.3 複合形不定代名詞の名詞的性質


第3章 冠詞
1 冠詞の種類 280
2 不定冠詞[indefine article] 280
  2.1 特定と不特定
  2.2 総称
  2.3 種類・性質
  2.4 不可算名詞と共に
  2.5 数量を表す名詞と共に
    (1) 《a + 名詞(of)》で数量を言う成句の場合
    (2) 《a + 名詞》で「……につき」の意味になる場合
  2.6 固有名詞と共に
3 定冠詞[define article] 284
  3.1 歴史的・文化的了解
  3.2 文脈状況による了解
  3.3 順序による了解
  3.4 総称
    (1) the + 単数名詞
    (2) the + 民族・国民名
    (3) the + 形容詞
4 無冠詞 287


第4章 形容詞と限定詞
1 形容詞の種類 291
2 形容詞と形容詞用法 292
3 形容詞の機能と特徴 293
4 限定用法・叙述用法 295
  4.1 限定用法・叙述用法
  4.2 叙述用法のみ, 限定用法のみの形容詞
  4.3 (R) タイプの例と意味的特徴
  4.4 (P) タイプの例と特徴
5 段階性・非段階性 298
6 形容詞の一時性と永続性 299
  6.1 一時性形容詞と永続性形容詞
  6.2 一時性と形容詞型
  6.3 永続性から一時性へ
7 形容詞型 301
  7.1 5種の形容詞型基本型
  7.2 It is Adj. that
    (1) It is Adj. that の型をとる形容詞4種
    (2) モダリティの形容詞
    (3) 指示の形容詞[directive adjective]
    (4) 不確定な予測の形容詞[uncertainty adjective]
    (5) 信念の形容詞[certainty adjective]
  7.3 NP be Adj. that
    (1) NP be Adj. that をとる形容詞
    (2) 感情の形容詞
    (3) 確信・認識の形容詞
    (4) 主張の形容詞
    (5) 葛藤の形容詞
  7.4 It is Adj. to do
    (1) It is Adj. to do の型をとる3種の形容詞
    (2) 行動評価の形容詞
    (3) 人・事物の評価の形容詞
    (4) 行為に基づく人の評価
  7.5 NP is Adj. to do
    (1) NP is Adj. to do の2つのタイプ
    (2) 文の主語と不定詞の意味上の主語が同じ場合
    (3) 形容詞が感情を表し,to do がその感情の原因
    (4) 形容詞が行動の遅速を表し,to do がその行動を表す
    (5) be ADJ. to が準擬似法助動詞
    (6) 事物・人の評価
  7.6 NP is Adj. PrepP
8 前置修飾形容詞の語順 316
9 限定詞[determiner] 316
  9.1 all の用法
  9.2 every,each 
    (1) everyの代名詞用法
    (2) eachと否定文
    (3) eachとeveryの違い
    (4) eachの複数呼応
  9.3 many,much,a lot,lots 
    (1) many,muchの特徴
    (2) 代名詞用法
    (3) 副詞用法
    (4) a lot of / lots of
  9.4 some,any 
    (1) some,anyの特徴
    (2) 限定詞のsome,any
      1) 数量
    (3) anyの「どれをとっても」の用法
    (4) 少しの程度を言う用法
    (5) someの「かなりの,相当の」
    (6) someの疑問文,否定文,条件文での用法
    (7) 代名詞のsome,any
    (8) 副詞のsome,any
  9.5 (a) few, (a) little 
    (1) a few,few,a little,little
    (2) few,fewer,fewest;little,less,least
    (3) 副詞用法の little,a little
  9.6 no 


第5章 関係詞と疑問詞
1 関係詞[relative]と疑問詞[interrogative] 328
2 関係詞 329
  2.1 関係詞の種類と役割
    (1) 関係詞とは
    (2) 関係詞の成り立ち
  2.2 限定用法と叙述用法
  2.3 関係代名詞[relative pronoun]
    (1) 種類
    (2) 人を先行詞とするwhoとwhom
    (3) 人を先行詞とするthatとΦ
    (4) 人を表す名詞が先行詞でwhichが受ける場合
    (5) thatの特徴
    (6) that,which,whoの選択と先行詞の性質
    (7) whichの特殊な用法
    (8) 先行詞が人と物の場合,関係代名詞はthat
    (9) 主格の関係代名詞が省略される場合
    (10) 自由関係代名詞
      what,whatever
      who,whoever,whomever,whichever
    (11) 成句としてのthe same A as B / such A as B
  2.4 関係副詞[relative adverb]
    (1) when,where
    (2) how
    (3) why
    (4) whenever,wherever
  2.5 関係形容詞[relative adjective]
3 疑問詞 344
  3.1 疑問代名詞・疑問形容詞
    (1) 語順
    (2) whom
    (3) whoとwhich
    (4) whoとwhat
    (5) whichとwhat
    (6) whose
  3.2 疑問副詞
    whyの特徴
  3.3 疑問詞が分裂文の焦点(F)に来る場合


第6章 副詞と副詞的語句
1 副詞[adverb]と副詞的語句[adverbial] 350
2 副詞の種類 350
      付加詞[adjunct]
      下接詞[subjunct]
      離接詞[disjunct]
      接合詞[conjuct]
3 副詞の例 352
  3.1 付加詞
    (1) 時
    (2) 時間
    (3) 場所
    (4) 距離
  3.2 下接詞
    (1) very,much,a lot,lots
    (2) 否定辞 not,never
    (3) 頻度
    (4) 程度 (i) 《a + 「少し」の意味の名詞》
    (5) 程度 (ii) kind of
    (6) 程度 (iii) that
    (7) 程度 (iv) much,far
    (8) 程度 (v) all
    (9) 程度 (vi) quite
    (10) 制限のonlyは「ただ……だけ」の意味
    (11) 様態副詞が動詞を修飾する例
    (12) 過去分詞の修飾
    (13) 手段のby,by means of
    (14) 理由
    (15) 目的
  3.3 離接詞
  3.4 接合詞


第7章 比較
1 形容詞 副詞の比較変化 362
  1.1 規則変化
  1.2 不規則変化
2 比較の種類 363
3 同等比較[equal comparison] 364
  3.1 as... as, such ... as / like 
  3.2 as... as any (other) .... 
  3.3 as... as anything 
4 優勢比較[superior comparison] 366
  4.1 比較級による比較
    (1) 実例
    (2) 2つの物の比較
    (3) the + 比較級,the + 比較級
    (4) 比較級の否定
  4.2 最上級による比較
    (1) 最上級の範囲
    (2) 最上級とthe
  4.3 比較の程度を修飾する副詞(下接詞)
    (1) a bit,a deal
    (2) 比較級・最上級を強めるeasily
  4.4 独立比較[absolute comparison]
      1) 比較級による表現
      2) 最上級による強意表現
  4.5 同等比較 優勢比較の意味的な関係
5 劣勢比較[inferior comparison] 370
6 同定比較[identity comparison] 370
    (1) 表現の適格性の比較
    (2) 名詞句の比較
    (3) 名詞の抽象化による比較
    (4) 成句のbe more of A than B
    (5) 同定比較の成句


第8章 接続詞・前置詞
1 接続詞と前置詞 373
2 接続詞 374
  2.1 等位接続詞と従属接続詞
  2.2 thatが導く名詞節
  2.3 wh-wordが導く名詞節
  2.4 wh-word asが導く形容詞節
  2.5 多様な接続詞が導く副詞節
3 前置詞 378
  3.1 種類
    基本前置詞
    二次前置詞
  3.2 前置詞句の機能
    副詞用法
    形容詞用法


あとがき [381-382]
参考文献 [383-388]
索引 [389-399]





【抜き書き】


・「はじめに」から、文法用語について。

文法用語は,文法を理解するための基本単語のようなものである.これを避けて文法を理解することはできない.読者は本書の中で,おそらく学習文法にはみられない多くの事実や用語を発見するであろう.首尾一貫した記述のために,本書独自の文法用語もいくつか使っている.
 本書で記述する文法を科学的なものにするために,次の4点に留意した.

(1) 今実際に使われている英語の実態調査を基礎にした.言語事実に根ざした文法にするために,本書は常に事実の確認を怠らず,綿密な調査を行った.本書では重要な文法事項の解説の冒頭に精選した範例を列挙した.それは先ず事実を確認するためである.言語の研究は事実の確認から始まる.
(2) 言語事実に則っていても、事実の羅列にならず,言語事実について,なぜそうなるのかという説明を重視した.
(3) 多様な言語学的知見に目を配りながら,言語事実を忠実に反映するために,諸説とは別の新しい独自の知見を加えた.
(4) 諸説をただ羅列せず,本書独自の視点で首尾一貫した文法体系を追求した.本書独自の文法体系とは「伝統文法を基本にした,意味と型,成句の文法」である.



・補部について、かなり詳しい分類と解説(の一部)(PP. 196-198)。
 下線は引用者によるもの。

3.2 他動詞の目的語

(1) This room will look cheerful once you've finished painting it.
 (ペンキを塗り終えたら,この部屋は明るくなるだろう)

(2) Everyone said how much they had enjoyed listening to the speech.
 (皆が口々に,スピーチはとても楽しく聞けたと言った)

(3) The best way to learn a foreign language is to practice speaking it as often as possible.
 (外国語学習の一番の方法は,できるだけ多く話す練習をすることだ)

 他動詞は,名詞句,to不定詞,ING(G),that 節,wh節などを目的語にとる.これらを総称して動詞の補部(complement)〔……〕と言うが,動詞によって取りうる補部が異なる.特に,ING(G) をとるもの,to不定詞をとるもの,それらの両方をとるものの区別は簡単ではない〔……〕.


 ING(G)を目的語にとる動詞のリスト
 以下にあげる動詞がとるING(G)は,現実に行われていることや現実に起こることが予測されることを言う.avoidは習慣になっている行為をしないようにする意味であり,stop〔……〕などの「停止」に関する意味の動詞は,現実に起こっていること〔……〕を停止するのであり,これから起こることを予測するのではない:
acknowledge,admit,advocate,anticipate,appreciate,avoid,contemplate,delay,deny,detest,dislike,dispute,doubt,dread,can't endure,〔……〕.


 ING(G) をとるか to不定詞をとるかは英々辞典や文法書で必ずしも一定していない[注3].文法書のリストもかなりの異同がある.著作の目的や方法の違いが反映している場合もある.例えば,The sea came rushing in. (Francis et al. 1996: 81)は確かに形の上では《動詞+〜ing》であるが,cameは自動詞で,rushingは〔……〕現在分詞 ING(P) である.したがって,本書では rushing inは現在分詞で,付帯状況の分詞構文(PART II 第9章2範例(6)(p. 217, 219)参照)と考える.

注3 英々辞典やBBIでも記述がまちまちな場合がある.例えば denyは英々辞典では動名詞をとることが明示されているが,BBIにはその旨の記述はない.Graver (1986: 142) では doubtがING (G)をとる動詞のリストに入っているが,英々辞典にはING(G)をとる旨の記述はない.endureはまれにING(G) をとるが,MED CALDに記載はなく,OALD LDOCEには記載がある.このような状況を踏まえて,本書のリストはコーパスで1つひとつ検証した結果を示した.


 あるいは,stopが ING (G) と to不定詞の両方をとるとする文献(例えばSwan 2016: 100.4)があるが,stopは目的語としてはING(G)しかとらず,to不定詞は行動の目的を表す副詞用法(PART II 第8章 3.2(p.213〜)参照)である.