著者:川村 正樹[かわむら・まさき] 高校教師。認知言語学,スピーチ・コミュニケーション,英語教育。
NDC:836 文章、文体、作文(英語の)
備考:指導者・教師向けテキスト。
http://www.kyoiku.co.jp/syoseki.cgi?book=842
ワンランク上をいく英語ライティング|株式会社大学教育出版
【目次】
はじめに(川村正樹) [i-v]
目次 [vii-x]
I 総論編 現在の英語教育の問題点と「書く」の必要性 001
1 英語ライティング教育の新しい切り口 002
2 改定前の学習指導要領における英語ライティング 003
実際の英語ライティング授業
3 文科省新学習指導要領を読み解く(平成22年5月発行高等学校学習指導要領解説外国語編・英語編より抜粋) 008
「英語表現I」「英語表現II」が目指すものは何か
4 なぜ「書く」のか①(コミュニケーションの中での「書く」の位置づけ) 011
5 なぜ「書く」のか②(論理的な英語にする上での「書く」の位置づけ) 014
英語の論理って何だろう
なぜ我々は英語の論理が苦手なのか
「論理」のまとめ
英語ライティングで「論理」を鍛える
II 各論編 023
0 各論を論じるにあたって 024
(1) 英語を紡ぎ出す力とは何か? 24
(2) 構造言語学 vs. 認知言語学 25
心的表象と情報処理
1 いわゆる「文法力」について 028
(1) 英文編成力としての文法 28
(2) 英文法の全体的な姿 29
英文法の全体像をどう捉えるのか
「プロダクト(産物)としての文法」
(3) 英文法で何を教えるのか 32
英文法の授業展開方法
(4) 指導手順のまとめ 40
2 語彙力について 043
(1) 単語の文法を知ろう 44
語彙文法
文脈に依存しない意味
「make」の文脈に依存しない意味を考える
(2) 単語の意味を知ろう(意味はどこにあるのか) 50
単語の多義性
単語の意味拡張
「視点」によって異なる単語
(3) 単語の語法を知ろう 56
冠詞の働きに注意!
冠詞の働きと役割
ゼロ冠詞
3 文章構成力について 058
(1) チャンクとチャンキング――チャンクの世界をどう捉え結びつけるのか 058
名詞チャンク
名詞チャンク中の冠詞の位置
冠詞以外の限定詞の名詞チャンク中の具体的な位置
名詞の直後につけるチャンクのいろいろ
動詞チャンク
副詞チャンク
(2) パラグラフ 070
パラグラフの構成はこうする
(3) 英文の種類と表現技法 076
英語の表現技法を知る
説明文(exposition)
定義(Definition)
比較・対照(Comparison and Contrast)
分類(Classification)
因果関係(Cause and Effect)
例証(Exemplification)
過程(Process)
物語文(Narrastion)
描写文(Description)
論証文(Argumentation)
(4) 英語における論理的構成 087
(5) 要約 089
III 演習・応用編 093
1 英語表現技能を使って実際に英文を書いてみる 094
1. 定義 094
2. 比較・対象 099
3. 分類 110
4. 因果関係 119
5. 例証 127
6. 過程を表す文 135
7. 物語文(時間的配列を使って) 139
8. 描写文(空間的配列を使って) 148
9. 論証文(根拠を示して相手を説得する) 155
2 英語のスピーチを書いてみる 163
(1) 英語のスピーチを書く 163
(2) 英語のスピーチを書くための第一歩は何か 164
(3) 英語スピーチを書く上で,重要な理論はこれだ 166
スピーチの目的と発表形式
スピーチの目的と構成
3 目的に応じた英語スピーチを書いてみる 171
説得するスピーチ
行動を起こさせるスピーチ
4 ディベートの立論を書くための必要前提条件 175
はじめに
私たちが目指すべきディベートとは何か
ディベートの基本形式
ディベート(競技ディベート)の基本手順とマナー
論題について
おわりに
5 ディベートの立論を書く時に考えること――ディベートの立証責任論題 188
ディベートの立証責任
論題の具体例
6 「政策論題」を扱うディベートの立論を書いてみる 189
立論(Constructive Speech)を書く(1 つのケース)
プランの提示
プランの問題解決性
プランのメリット
否定側の反論
おわりに(平成25年8月 吉日 川村正樹) [197-199]
参考文献 [200-202]
邦文索引 [203-204]
欧文索引 [205]
【メモランダム】
・88頁。R. B. Kaplan(1966) ‘Cultural thought patterns in inter-cultural education’ が登場。