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『日米同盟のコスト――自主防衛と自律の追求』(武田康裕 亜紀書房 2019)

著者:武田 康裕[たけだ・やすひろ](1956-) アジア安全保障論。比較政治学国際政治学
装丁:國枝 達也[くにえだ・たつや](1979-)
件名:日米安全保障条約
件名:国防費--日本
NDC:392.1076 軍事史・事情 >> 日本の国防史・事情(1945-)


亜紀書房 - 日米同盟のコスト 自主防衛と自律の追求


【目次】
目次 [003-011]


序論 012
  1 問題の所在
  2 本書の目的
  3 分析の方法
  4 本書の構成


第1章 同盟のコストとリスク
第1節 同盟のジレンマ 021
  1 同盟とは何か
  2 同盟のリスクと自主防衛

第2節 同盟の効用 026
  1 同盟の便益
  2 同盟のコスト
  3便益とコストの関係

第3節 防衛装備の調達方法とライフサイクルコスト 034
  1 防衛装備の調達方法
  2 ライフサイクルコスト

第4節 日米同盟の変遷と日本の安全保障コスト 039
  1 旧安保条約下の日米同盟―― 1950年代
  2 安保改定後の日米同盟―― 1960年代
  3 デタントと日米同盟―― 1970年代
  4 新冷戦下の日米同盟―― 1980年代
  5 ポスト冷戦期の日米同盟―― 1990年代〜現在
    (1) 第1期―1990年代
    (2) 第2期―2000年代
    (3) 第3期―2010年代


第2章 トランプ政権の登場と日米同盟の行方
第1節 トランプ政権を産んだ米国社会の構造的変化 056
  1 トランプ大統領が訴えた「チェンジ」
  2 米国社会の構造的変化

第2節 トランプ政権の特徴――孤立主義単独主義、軍事力の行使 064
  1 孤立主義 VS 国際主義
  2 単独主義 VS 多国間主義
  3 軍事力行使の消極性 VS 積極性

第3節 トランプ政権のアジア政策 072
  1 対中政策
  2 対北朝鮮政策
  3 対日政策

第4節 防衛負担の拡大と拡大抑止の信頼性 078
  1 防衛負担の拡大
  2 拡大抑止の信頼性


第3章 日本を取り巻く戦略環境
第1節 中国の台頭と日米同盟 086
  1 米中双極下の地域秩序
  2 中国の海洋戦略
  3 東シナ海
  4 南シナ海
  5 台湾問題

第2節 日本の領土問題と日米同盟 101
  1 尖閣諸島
  2 北方領土
  3 竹島

第3節 北朝鮮の脅威と日米同盟 111
  1 核・ミサイル開発
  2 北朝鮮体制崩壊危機


第4章 日米同盟の費用対効果
第1節 日米同盟の非対称構造と不満の源泉 124

第2節 米国にとっての日米同盟 129
  1 インド太平洋軍の重要性
  2 在日米軍基地の役割
  3 日米同盟の費用対効果

第3節 日本にとっての日米同盟 141
  1 日米同盟の拡大抑止効果
    (1) 前方展開部隊
    (2) 核の傘
    (3) 弾道ミサイル防衛
  2 日米同盟の費用対効果
    (1) 施設・区域等の提供
    (2) 在日米軍関係経費

第4節 日米間の経費分担 155


第5章 弾道ミサイル防衛
第1節 ミサイル探知・追尾能力 162
  1 情報収集衛星保有
  2 早期警戒衛星の保有
  3 地上配備型レーダーの保有
  4 航空機及び滞空型無人機の保有
  小括 177

第2節 敵基地攻撃能力 174
  1 自衛としての敵基地攻撃
  2 ストライク・パッケージ
  小括

第3節 迎撃ミサイル能力 179
  1 ブースト段階
  2 ミッドコース段階
  3 ターミナル段階
  小括

第4節 国民保護と民間防衛 186
まとめ


第6章 シーレーン防衛
第1節 日本のシーレーン防衛と海上防衛力 195
  1 対潜戦重視の日本の海上防衛力
  2 沿岸防衛よりもシーレーン防衛を重視
  3 空母導入をめぐる議論

第2節 米国のシーレーン防衛 204
  1 シーレーン防衛の経費
  2 空母打撃群の編成と経費

第3節 1,000海里以遠のシーレーン防衛と空母機動部隊の経費 211
  1 固定翼機と正規空母の導入
  2 垂直離着陸機と軽空母の導入
  小括


第7章 島嶼防衛と在沖縄海兵隊の代替
第1節 在沖縄米軍基地の共同使用による自律性の回復 221
  1 在沖縄米軍基地の役割と経費
  2 在沖縄米海兵隊の構成と装備

第2節 自衛隊による島嶼防衛と水陸機動団 230
  1 統合機動防衛力による島嶼防衛
  2 島嶼防衛を担う水陸機動団と共同実働訓練
  3 島嶼防衛に必要な装備

第3節 米国海兵隊の標準編成と陸自水陸機動団の対比 236
  小括


結論 243


あとがき(2019年2月末日 武田康裕) [250-252]