著者:武田 康裕[たけだ・やすひろ](1956-) アジア安全保障論。比較政治学。国際政治学。
装丁:國枝 達也[くにえだ・たつや](1979-)
件名:日米安全保障条約
件名:国防費--日本
NDC:392.1076 軍事史・事情 >> 日本の国防史・事情(1945-)
【目次】
目次 [003-011]
序論 012
1 問題の所在
2 本書の目的
3 分析の方法
4 本書の構成
第1章 同盟のコストとリスク
第1節 同盟のジレンマ 021
1 同盟とは何か
2 同盟のリスクと自主防衛
第2節 同盟の効用 026
1 同盟の便益
2 同盟のコスト
3便益とコストの関係
第3節 防衛装備の調達方法とライフサイクルコスト 034
1 防衛装備の調達方法
2 ライフサイクルコスト
第4節 日米同盟の変遷と日本の安全保障コスト 039
1 旧安保条約下の日米同盟―― 1950年代
2 安保改定後の日米同盟―― 1960年代
3 デタントと日米同盟―― 1970年代
4 新冷戦下の日米同盟―― 1980年代
5 ポスト冷戦期の日米同盟―― 1990年代〜現在
(1) 第1期―1990年代
(2) 第2期―2000年代
(3) 第3期―2010年代
第2章 トランプ政権の登場と日米同盟の行方
第1節 トランプ政権を産んだ米国社会の構造的変化 056
1 トランプ大統領が訴えた「チェンジ」
2 米国社会の構造的変化
第2節 トランプ政権の特徴――孤立主義、単独主義、軍事力の行使 064
1 孤立主義 VS 国際主義
2 単独主義 VS 多国間主義
3 軍事力行使の消極性 VS 積極性
第3節 トランプ政権のアジア政策 072
1 対中政策
2 対北朝鮮政策
3 対日政策
第4節 防衛負担の拡大と拡大抑止の信頼性 078
1 防衛負担の拡大
2 拡大抑止の信頼性
第3章 日本を取り巻く戦略環境
第1節 中国の台頭と日米同盟 086
1 米中双極下の地域秩序
2 中国の海洋戦略
3 東シナ海
4 南シナ海
5 台湾問題
第2節 日本の領土問題と日米同盟 101
1 尖閣諸島
2 北方領土
3 竹島
第3節 北朝鮮の脅威と日米同盟 111
1 核・ミサイル開発
2 北朝鮮の体制崩壊危機
第4章 日米同盟の費用対効果
第1節 日米同盟の非対称構造と不満の源泉 124
第2節 米国にとっての日米同盟 129
1 インド太平洋軍の重要性
2 在日米軍基地の役割
3 日米同盟の費用対効果
第3節 日本にとっての日米同盟 141
1 日米同盟の拡大抑止効果
(1) 前方展開部隊
(2) 核の傘
(3) 弾道ミサイル防衛
2 日米同盟の費用対効果
(1) 施設・区域等の提供
(2) 在日米軍関係経費
第4節 日米間の経費分担 155
第5章 弾道ミサイル防衛
第1節 ミサイル探知・追尾能力 162
1 情報収集衛星の保有
2 早期警戒衛星の保有
3 地上配備型レーダーの保有
4 航空機及び滞空型無人機の保有
小括 177
第2節 敵基地攻撃能力 174
1 自衛としての敵基地攻撃
2 ストライク・パッケージ
小括
第3節 迎撃ミサイル能力 179
1 ブースト段階
2 ミッドコース段階
3 ターミナル段階
小括
第4節 国民保護と民間防衛 186
まとめ
第6章 シーレーン防衛
第1節 日本のシーレーン防衛と海上防衛力 195
1 対潜戦重視の日本の海上防衛力
2 沿岸防衛よりもシーレーン防衛を重視
3 空母導入をめぐる議論
第2節 米国のシーレーン防衛 204
1 シーレーン防衛の経費
2 空母打撃群の編成と経費
第3節 1,000海里以遠のシーレーン防衛と空母機動部隊の経費 211
1 固定翼機と正規空母の導入
2 垂直離着陸機と軽空母の導入
小括
第7章 島嶼防衛と在沖縄海兵隊の代替
第1節 在沖縄米軍基地の共同使用による自律性の回復 221
1 在沖縄米軍基地の役割と経費
2 在沖縄米海兵隊の構成と装備
第2節 自衛隊による島嶼防衛と水陸機動団 230
1 統合機動防衛力による島嶼防衛
2 島嶼防衛を担う水陸機動団と共同実働訓練
3 島嶼防衛に必要な装備
第3節 米国海兵隊の標準編成と陸自水陸機動団の対比 236
小括
結論 243
あとがき(2019年2月末日 武田康裕) [250-252]