原題:Atlas des migrations: De nouvelles solidarités à construire
著者:Catherine Wihtol de Wenden[カトリーヌ・ヴィトール・ド・ヴァンダン](1950-) 国際関係論。
地図製作:Madeleine Benoit-Guyod [マドレーヌ・ブノワ=ギュイヨ] 地理学。カルトグラフィー。
訳者:太田 佐絵子[おおた・さえこ] 翻訳。
装幀:合同会社川島進デザイン室 (川島進[かわしま・すすむ])。
NDC:334.4 移民・難民問題、移民・難民政策
※旧版
地図とデータで見る移民の世界ハンドブック - 原書房
【目次】
目次 [004-005]
はじめに――相互依存と連帯、アイデンティティの誘惑と外国人嫌悪 [006-011]
移民の定義とカテゴリー
変化するカテゴリー
移民の法的身分と現実とのギャップ
さまざまな移住――そのおもな特徴 013
移住の流れのグローバル化と地域化 014
現在のおもな動向
新たな問題
政策のあいまいな位置づけ
国際化した移住の要因 018
経済発展の不均衡と政治危機
人口問題と急激な都市化
環境要因
人身売買や密入国斡旋の問題 022
世界の二極対立
密入国斡旋業者たち
不法滞在者たち
移住権の要求
国境管理の手段
難民と国内避難民 026
新たな庇護申請
「南」の連帯
ディアスポラとトランスナショナルなネットワーク 030
インドや中国の移民
トルコ、マグレブ地域、ロマのディアスポラ
留学生と頭脳流出 034
知識のディアスポラ
ヨーロッパのケース
観光、巡礼、陽光を求めるシニアたち 038
観光、経済的な恩恵
新しい形の移住
環境難民は、将来の移民か 042
あいまいなカテゴリー
環境による移動の原因
環境難民、強制移住か自発的難民か
まとめ 046
ヨーロッパ――移民をひきつける中心地 047
ヨーロッパ、移住の地 048
ヨーロッパの魅力
ヨーロッパ移民の不均衡な分散
ヨーロッパ間での移住
労働力の不足
ヨーロッパの移民・難民危機 052
難民の流入をどのように管理するか
ヨーロッパの国境 056
国境という概念の多様性
ヨーロッパという要塞
ヨーロッパの移民政策 060
移民のさまざまな形態
シェンゲン圏
ドイツ、ヨーロッパ随一の移民受け入れ国 064
エスニック移住と経済的移住
大きな議論となっている難民
多文化主義の見直し
フランス、受け入れと国境閉鎖 068
移民制限政策
フランス語圏
フランス、共生の国か共和制の国か 072
社会統合
差別、すみわけ、イスラーム嫌悪
政治的不平等
イギリスとアイルランド、経済に依存する移民 076
政権交代のたびに変わる移民政策
興味深い特徴
問なおされる多文化主義
カレー、フランスとイギリスが立ち往生する場所
地中海ヨーロッパ、移民送り出し国から移民受け入れ国へ 080
イタリア
スペイン
ポルトガル
ギリシア
マルタとキプロス
東ヨーロッパ、移動の多い人々 084
ポーランド人移民とルーマニア人移民の影響力
移民送り出し国、受け入れ国、経由国
バルカンルート
ロシア、地域的移動システム 088
人口の危機
旧ソ連諸国からの移民
中国は脅威か
まとめ 092
激動する途上国――アラブ世界、アフリカ、アジア 093
地中海南岸、論争の的となった移住地域 094
人口と雇用にかんする断層
移民送り出し国、経由国、受け入れ国
アラブの革命以後の難民問題
ヨーロッパとの関係
サハラ以南のアフリカ、域内移住から国際移住まで 098
アフリカの移動の要因
西アフリカ域内の自由な移動
東アフリカ
南アフリカ、移民受け入れの中心地
中近東、紛争にかかわる移住 102
近東の移民
中東
少数派キリスト教徒
トルコ、移民の十字路 106
多くの移民をひきつける国
イスタンブールのめざましい発展
「少数民族」問題
トルコ、再構築される新たな移住の中心
イスラエルと湾岸諸国、移民を受け入れる国々 110
イスラエルへの移住
湾岸諸国
さまざまな戦略
中国、インド、パキスタン、東アジアの大国 115
中国の国内移住者
中国の移住の要因
インド、移民送り出し国
ミャンマーとバングラディシュのケース
東南アジア、島々と半島 120
移民送り出し国
移民受け入れ国
まとめ 124
新世界――移住の地 125
アメリカ、移民がつくり上げた国 126
移民がアメリカにおよぼす影響力
1920年代の転機
課題と議論
アメリカ、同化か多文化主義か 130
同化、「多民族の国家」
多文化主義
多文化主義の見なおし
カナダとケベック、オーダーメイドの移民 134
カナダの移民の特徴
カナダの多文化主義
ケベック
中央アメリカ、メキシコ、カリブ海域、アメリカ合衆国へ向かう移民 138
カリブ海地域
中央アメリカ
メキシコ
南アメリカ、もどってくる移民と近隣諸国からの移民 142
いくつかの移住の動き
移民受け入れ国、アルゼンチン、ブラジル、チリ、ベネズエラ
もどってくる移民と近隣諸国の移民
オーストラリア、ニュージーランドと、その他の近隣諸国 146
オーストラリア、世界の十字路にある歴史
現在の状況
ニュージーランド
まとめ 150
未来に向けた政治的課題 151
「グローバル都市」、移住の新たな顔 152
「グローバル都市」とはなにか
グローバル都市の市民権の新たな形
移民送り出し国の移民政策 156
自由移動空間と二国間協定
ディアスポラ政策
移民受け入れ国になる
移住と開発の関係 160
移住による開発、新しい考え方
海外送金
政府開発援助
開発のジレンマ
移住のグローバル・ガバナンスに向けて 164
認識の変化
移住についてのもうひとつの見方
新型コロナウイルスと移住 168
国境閉鎖
労働力需要の構造的持続
送金の減少、就労国での足止め、出身国への帰国
まとめ 172
おわりに――他者像の変化と脆弱化 [172-173]
付録
用語解説 [174-175]
参考文献 [176]
略語 [176]
索引 [177]
著訳者紹介 [178]
【メモランダム】
・原書第6版ではサブタイトルが変更されている。
https://www.autrement.com/atlas-des-migrations/9782746760486
・シリーズ一覧
https://www.autrement.com/Catalogue/atlas/atlas-monde